先生

先生、いつになったら僕を受け入れてくれるの
先生、いつになったら僕をもう一度抱いてくれるの

先生とは一度きりの関係だった。
初めての時、先生は僕を優しく強く抱いてくれた。
先生はあまり喋らない。でも僕に触れる指が、先生の優しさを物語っている。

先生との関係は、僕が見た幻だったのかもしれない。
僕の勘違いだったのかもしれない。
でもあの優しく僕に浸る指、頬に残る髭の感触、コロンとせっけんの混濁した匂い
あなたの全てを忘れられないんです。

先生、いけない事をしているってわかっています。

先生、先生、周りの目なんて僕はどうでもいいんだ。

先生、愛してます。だから、

どうかもう一度僕を見て

先生

先生

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2015-06-25

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