午前7時15分1番線8両目にて

午前7時15分、1番線、8両目にて、君を待っている
君はいつも恥ずかしがって話しかけては来ないけれど
君と目が合う瞬間、ボクの事が好きって伝わるんだ

午前7時17分、1番線、8両目にて、君はまだ来ない
これは欲情だろうか、性欲だろうか、支配欲だろうか
頭でこの感情を考えているんだけど、結局はわからないんだ
この感情を言葉で言い表してしまうのは少し勿体無いような気がするんだ

午前7時23分、1番線、8両目にて、電車は僕等を乗せないまま消えていった
ボクは君を殺したいとまで思う、おかしいだろうか
殺して、他の者に知られないよう、陽が当たらない場所で二人で暮らすんだ
素敵だと思わないかい?

午前7時30分、1番線、8両目にて、君はまだ来ない
明日の朝、君に出逢ったら話しかけようと思うんだ

午前7時56分、1番線、8両目にて、君はまだ来ない

君はまだ来ない

午前7時15分1番線8両目にて

午前7時15分1番線8両目にて

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-06-25

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