「好き」とは一体なんなのか
関係ないですがお腹が空きました。
「好き」とは一体なんなのか 3話
ふと声がした方を見てみると一人の女の子がいた。
凛とした瞳、さらさらしてて艶のある髪の毛。…こんな子この学校にいたっけ?
「聞いてる?…答えは2」
「…え?あ!うん!!あ、ありがと!頭いいんだね!」
思わず大きい声で喋ってしまった。
彼女は露骨にうざそうにしながら「は?」と答え、教室を出て行った。
…一体誰だったんだろ、なんか怖い子だったなぁ…。ていうかこの教室にいたんだから同じクラスじゃないか。僕はまともにクラスメイトの顔も覚えてないのか…。つくづく自分が情けなくなった。
気付けば下校の時間になっていた。僕は考えることを一旦やめ、机に散らかっていた参考書や問題集を片付けた。
次の日
昨日のあの子が気になってしょうがなかった。
僕は家を出る時間を早めて、学校を目指した。
学校についてすぐ教室へと向かった、けれどあの子はいなかった。
時間が早すぎたのかな?でもみんな来てるし、欠席者がいるようにも思えなかった。もしかしたらクラスが違うのだろうか。
僕はあの子を探すために、全ての休み時間をこのためだけに捧げた。しかしあの子は全く見つからなかった。
結局放課後になり僕は自分の教室に向かった、こうなってくると今日の時間が全て無駄に思えた。こんなことだったら、もっと勉強しとけばよかったなぁ…。
教室に着き中に入ると、そこにはあの子が僕の席に座り本を読んでいた。
「好き」とは一体なんなのか
謎の女の子が登場しました。
残念ながら名前はあかせません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。