「自分は偉いっ!」

「自分は偉いっ!」
とおもっているのは
どんな人

昔の話でなく
今のこの世でのこと

それは
人のお金を使っているという
実感をもっている人

あえていいません
そうです
あの方たち

大量にお金があるほど
それも不特定多数の人から集めるほど
その流れがよくわからないほど
ますますそうおもうらしい

誰からかわからないから
使い方に無責任になれる
大量にお金があるから
ジャブジャブ
みんなのためといいながら
好きなことに使える

信じられない
でもそうとしか考えられない

自分でコツコツ貯めたお金なら
もったいなくてそんなふうには使わない

どこかの気前のいい現代版ねずみ小僧が
貧乏衆生のためだと
ビルの上から札束を桜の花びらが散るようにふりまいて
それを濡れ手に泡で拾ったお金だったら
使い道はとくになにも考えず
仲間と飲み屋にいってパッとやって
一瞬スカッとするくらいだろうから

大胆になれる
ひとのお金だから
責任なく浪費できる

でもそんなふうに偉いっとおもってる人たちは
ふつうの人から見ると
もうしわけないけど
偉くみえない

そもそもお顔から人間性のオーラがでてない
漢字がよめない
失言する
別世帯の異性と路チュウする
大事な会議でヤジる
なんでも反対だけはする
汚い言葉をつかう
核心をつかず的外れの質問をする
質問されてもそれに答えず持論を演説する
いつまでたってもグループとしてまとまらない

その言動や行動にでてない
偉いっていう資質が

最近どんどんそういう人たちが
多くなってるのがきになります
自分は偉いっておもってるけど
そうはみえない人たち

人としての器が小さいのか
謙虚さがたりないのか
ずる賢いのか
ただバカなのか

そういうひとたちに大事なことをまかせている
わたしたちのほうに問題があるのか
そういう細かいところが気になる
わたしたちがそもそもくだらない人たちなのか

昔はあったはずなのに
何か本質的なことをわすれてしまったのか
社会的なルールとかしてはいけないことを
俺くらい一人くらいやってもだいじょうぶだろうと
だんだんみんなはめをはずしだしたのか

それとも
はじめから私たちになにかたらないところがあって
それが致命的な欠陥として目立つようになってきたのか

「自分は偉いっ!」

「自分は偉いっ!」

さいきんめだつようになってきたんです、そういう人たち。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-06-09

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