あの頃
あの頃の、あのままの君とキスができたら
きっと僕は幸せだろう、
きっと僕は幸福だろう
世界のどんな人よりも
宇宙のどんな人よりも
あの頃の君は眩しかった、美しかった
周りのどんな男の子も君の笑顔に夢中だった
僕もその一人だ
あの頃僕は君を思って、詩を書いたりしていた
けれどそれらの詩を決して誰かに見せようとはしなかった
見せればその美しさが
あせてしまうと信じていたから
今、君は亡くなり、それらの詩だけが残っているけれど
僕の心は君と共にある
あの頃、交わした会話の一つ一つも
僕はずっと覚えているよ
そうして君の美しさを
僕は詩にしようとしている
それらの詩もいつかは完結するだろう
きっといずれ陽の目を見るだろう
あの頃