料理長フレイヤ

ウチのボックスの料理長はフレイヤです。
どうしてそうなったか書こうと思います。

我がボックスでは食事メニューはフレイヤが考えている。モンスターといえど、食事を抜いては戦えない。それらの栄養管理もフレイヤがやっている。なぜフレイヤなのかというと………


ナポレオン「マスター、サラダビットンが壊れたみたいだよ?」

それまで、我がボックスでは料理はビットンが作っていた。しかしビットンだって壊れる時がある。

私「ありゃー……こりゃヒビ入ってるな……… 誰か触った?」

ヘラクレス「そういえばさっきゆずるが間違って触って壊したぞ?」

私「アイツビットンブレイカーやん。」

ナポレオン「とはいっても、毎日同じような食事だとちょっと嫌だな。 そろそろ料理長みたいなの決めたら?」

私「あ、それいいね。 よし、そうと決まれば早速決めよう。」

そして厨房にはクイバタ、ジャンヌダルク、イザナミ、ツクヨミが集まり、男性陣のほとんどが食堂に集まっていた。

私「じゃあ、各自目の前にある食材なら何でも使っていいから得意料理作って。」

そして一斉に調理を始めた。そして作っている間、少しだけ話をした。

私「しかしハーメルン、最近活躍しそうじゃない?」

ハーメルン「え?そうなんですか?」

私「うん、俺的にはアンチ重力バリア持ってない強キャラといるともっと輝くと思うよ。」

バッハ「おーい、マスターはいい加減私を神化………」

私「あんなクソムズイダヴィンチ行って3体も取れってのか?」

バッハ「せめて進化だけでも………」

ミケランジェロ「ねぇ、何作ってるのかな? ピザかな?」

ドナテロ「僕の計算だとピザが出る確率は34.8%くらいかと……」

ラファエロ「バカだなお前ら。どうせ作ってもらうなら他のやつ食ってみてぇじゃねぇかよ。」

レオナルド「しかしさっきから変な匂いがするような気がするんだが……」

そして全員の料理が完成した。まずはクイバタからだ。しかし鍋の中には見たことのない液体が溜まっていた。

私「クイバタ? これ何?グラトニー?」

クイバタ「え? どう見ても[カレー]でしょ?」

ギガマン「これが……カレーか……」

クイバタ「見た目はアレだけど、食べてみると違うから!」

クイバタの言葉を信じて一斉に一口食べた瞬間、何とも言えない苦痛を味わった。

私(何だ!この味は!? 舌の上で深く絡み合うカオス!)

ベートーヴェン(超絶すら殺しかけない即死級の味!)

百地(人の産んだ、超絶グラトニーだぁぁぁ!)

―新超絶発表 口の中の特異点 イベントクエストに「超絶グラトニー」登場!!―

そんな中、ただ黙って食べている者がいた。デスアークであった。そしてデスアークはなんと超絶グラトニーを完食したのであった。

デスアーク「なかなかよかったぞ。 ただ、少し酸味が強かったな。」

クイバタ「デスアーク様………//////」

一同(アンタ男だよデスアーク!!)

クイバタが嬉しそうにしている中、デスアークは1人、かなりの量の汗をかいていたのは黙っておこう。
続いてはジャンヌダルクだ。

ジャンヌダルク「私はサラダを作りました。」

サラダを見てみると、明らかに怨念のこもったようなサラダであった。野菜の間から亡霊らしき者が見えた。

森山「………俺たちに何か恨みあるのか?」

ジャンヌダルク「ありませんけど?」

シャークマン「まぁ、見た目だけアレかもしれねぇじゃねぇかよ。 躊躇しなくても……」

シャークマンが口にいれた瞬間、シャークマンは倒れてしまった。

私「シャークマーン!!」

続いてはイザナミだ。しかしイザナミの料理はどれも焦げてもともとの姿が見えなかった。

私「焦げてるよね?」

イザナミ「ふん、そんなのすぐに焦げる食材が悪い。 いいから食え。」

試しにフォークをさしてみると、一瞬で形が崩れてしまった。

桃太郎(いや、これもうもはや灰………)

そんな中、イザナミの焦げた料理を平然と食べている者がいた。ナポレオンとイザナギであった。

ナポレオン「私、イザナミちゃんの料理なら何でも食べるよ♡♡」

イザナギ「俺もイケるぜ!」

イザナミ「…………」

そして最後はツクヨミであった。今度は見た目は普通のオムライスであった。

ヘラクレス「お!うまそうだな!」

ヘラクレスがオムライスを軽く完食したその時、なぜか食べ終えたはずのオムライスが再生していた。

ヘラクレス「あれ?」

ヘラクレスがもう一度完食すると、また再生した。

ヘラクレス「ツクヨミ、これって………」

ツクヨミ「はい、どんなに食べても復活するようにしました。」

私「料理にもステージギミック活かすな!」

ちょうどその時、食堂にフレイヤが入ってきた。

フレイヤ「あら?皆さん何しているんですか? 料理大会なら任せてください。」

フレイヤは早速厨房に立つと、料理を作り始めた。そして出来上がったのはとても綺麗な料理であった。

ハーメルン「これは…………」

そして食べてみると、元気が出るような味であった。

バッハ「うまい! こんなにうまい料理食った事がないぞ!」

私「フレイヤ! 料理長決定。」

フレイヤ「?」

こうして、料理長がフレイヤに決まったのであった。

END

料理長フレイヤ

ミケランジェロ、ドナテロ、ラファエロ、レオナルドなタートルズです。

料理長フレイヤ

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-06-07

Copyrighted
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