いるかのほし34 内臓=内蔵アンテナ2

内臓=内蔵生アンテナ2

 ああ、そうか・・・・。なんだか、普通に話す、ピコやポコたちの言葉とは違ってるから、可笑しかったんだね。伝わってきた「言葉」は、このにんげんがつうしんしている、「だれか」の「言葉」だね。すごいなあ。ぼくたちと同じことができるにんげんだよ。このにんげんは、ぼくがGGとつうしんしているのと同じように、側にはいないだれかとつうしんしているんだ。

 ぼくが、ぷるぷるあたまで受信して、のどのおくに「言葉」を映し出せるのは、そこの回路が太くて活発だからだよ。でも、にんげんにも、同じみたいなアンテナと変換機はちゃんと内蔵してあるよ。内蔵=内臓・・。ね、同じでしょ。にんげんにも、のどの奥にきれいな変換機があるからね・・・・。だれにもだよ。ただ、そこが、眠ってる人、ちょっと活動してるひと、気が付いてない人、なんとなく気のせいだって思ってる人・・・。そんな感じのにんげんが、だいたい多いんだ。それには、ちゃんと理由があるらしいよ。でも、それでは、いつまでたっても、誰も気が付いてくれないからって、それじゃあ困るっていうんで、ちゃんと整備して活発に活躍できる状態のアンテナと変換機内臓のにんげんも、いるんだね。

 でも、だれだろう・・・・・・。だれとつうしんしてるの?

 ぽわぽわして、能天気・・・・。ぷわぷわ、ぽわぽわ・・・・・・・・・。

 ・・・・・!? うん?  もしかして、・・・・・、いるか???

 いるかとつうしんしてるの???

 うわぁ、どこのいるか??だあれ?ぼくの知ってるいるか??? このにんげんとつうしんしてる、いるかって、だれよ!?

 ぼくは、いっぺんにムキになって、つうしん相手のいるかのことを、探ったよ・・・・・。

 ・・・・・、ううん、はっきりわからない・・・・・。ずっと前から、あおいほしに住んでるいるかかなあ・・・・・・・・・。

 このにんげんは、いるかのほしのことも知っていて、そこにいるとうめいいるかのことも知ってるみたい。それで、あおいほしのにんげんとして生きながら、「いるかのこころエキス」をにんげんに届けることで、あおいほしの脱皮を手伝ってるみたいだった。

 そうかあ、このにんげんに、ぼくとポコをつなげてもらうって感じだね!!オッケーわかった。ちょっとまっていて、お仕事が終わったら、話しかけてみよう。うん、きっと、わかってくれそうだ。
  
 ぼくは、わくわくして今か今かと、そのにんげんと、ほかのいるかのつうしんが終わるのを待ったんだ。

 (読んでいただいて、ありがとうございます!!!お蔭で、34回まで来ました~~。明日はお休みです。よい日曜を!!)

いるかのほし34 内臓=内蔵アンテナ2

いるかのほし34 内臓=内蔵アンテナ2

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-06-06

CC BY-NC-ND
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