『 ドレス 』

恥ずかしがりの花達を使ったせいだ。
結婚式の大事な場面で、彼女のドレスは見窄らしく萎んでしまった。
「あ」
慌てる司会者。
戸惑う僕。

「大丈夫」

彼女は真っ白なテーブルクロスを華麗に引き抜き、くるりと体に巻いた。
「ね?」
笑う彼女の綺麗なこと、綺麗なこと。

『 ドレス 』

『 ドレス 』

極短小説。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-06-04

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