いるかのほし31 やっとぼく!!

かるいいるか

やっとぼく

 はあ・・・・・。やっと、今までのピコとポコの様子を、全部GGからつうしんしてもらった。
 長いなあ・・・。にんげんって、ゆっくりゆっくりなんだねえ・・・・・。・・・・うんっ、もおっ!!!!まどろっこしい!!

 ところで、あの、GGが見せた両方に顔のある、どらやき。なんだったんだろう・・・・。ポコの食べてた「生ドラ」のほうが、良かったなって、違うよ。ぼくったら、まだお腹鳴りっぱなしさあ!!!

 食事の前に、復習・・・・。大丈夫だって言うのにね。

 1●ピコが伸ばしてた、くらげのマットは、パンって食べ物。ピコは食いしん坊。

 2●ポコがつっついてた硬い箱は、チェロって楽器。ポコは、いつも何か楽器をいじってる。

 3●ピコは、ワイハハ島に行く。来月にね。

 4●ポコは本やブログで新しいことを調べるのが好き。

 5●ポコは、今、天使を気にしてる・・・。でも、いい感じ、天使もぼくたちと近い存在だから・・・・。

 6●ポコは、ピラミッドに残っている、ぼくたちのご先祖様を描いたレリーフを本の写真で見て、ピコに話した。

 ねえ・・・。こんな感じ。ぼくって宿題の予習、だいぶ進んだでしょ。・・・そろそろ何か食べたいんだけど・・・・・・。

 「なんでも、食べていいんだよ。」とGGがつうしんしてくる。・・・・、なんでもって言ったって・・・・・。生きてるものは、ぼくたちの仲間だもん。失礼しますって、言って、パク、あぁ~~んなんて、できないよ、ぼく・・・・・・。

 ぼくが途方に暮れていると、「よお~~く見てごらん・・・。食べていいものは、そんな色に見えるから・・・・・。」と。GGとはちがう誰かが話しかけてきた。ああ、ずっと前からいる、あおいほしのイルカさんたちだね。すいぃ~~~~~んって、10頭ほどの群れで、泳いできたよ。彼らは、まるで追いかけっこを楽しんでいるみたいに、魚の群れと泳ぎ回る。すごいスピードでだよ。そうしながら、その中から選んだ1匹を、ぱくっと飲み込むんだ。

 「魚のほうだって、都合があるのさ。飲み込んでほしいのは、向こうから入ってくるんだよ。」と、笑いながら言うんだ。へえ・・・・。ほんとかな・・・。ぼくは、結局、海の底にはえたケルプをくちばしでちぎって食べたよ。とうめいいるかの仲間たちの中には、さっそく魚をぱっくんしてるのもいたけどね・・・・。ケルプだって、おいしかったんだ。
 
 むかしからいるあおいほしのイルカたちは、これからワイハハ島のほうまで、泳いでいくと言うんだ。あっちの海は明るい海で、過ごしやすいそうなんだ。ぼくは、いっしょに行こうかどうしようか、迷った・・・・・。ピコがワイハハ島に行くときに、絶対ぼくもワイハハ島にいなきゃ・・・。でもね、問題はポコ。ポコとは、どうやって会えばいいのかな・・・・。ポコは、きっとワイハハ島には、来ないはず・・・・。

 なんだか、ぼくの出番も、近づいてるのかもしれない・・・・・。なんとなく、落ちつかない気持ちで、でも、まだぼくは、この場所を離れてはいけないような気がしたんだ・・・・。

いるかのほし31 やっとぼく!!

いるかのほし31 やっとぼく!!

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-06-03

CC BY-NC-ND
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