チケットの星空

はたされなかった数々の約束のチケットをぼくはまだ持っている。

ぼくだけがまだ持っている。

半券を付けたままで。

墓の中にも可能性を持ったままのチケットが眠ってる、ただただ増えて行くばかりのチケット。

数々の未使用のチケットが光って、満面の星空になる。

期限が書いてあれば捨てる事もできたのに、それともどこかに書いてあるのかな?

チケットの星空

チケットの星空

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-06-03

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