男の杜撰な非日常

彼のクソゲーマー、「加賀ヲ」氏初の短編!
楽しくないし、時間の無駄よ。

以上それだけ。


ーー午後6時半、夏の日の事。

人によっては黄昏時と謳うこの時間。
此処から彼、相澤 悠(アイザワ ユウ)(あいざわ ゆう) の非日常は始まるーー。


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その日は至って平凡な日に成る筈だった。
彼は平日の10時過ぎに起き、講義はなかった為、昼の新宿を陽炎と共にのうのうと闊歩する予定だった。
涼しげに、透過度と露出度が高い布を纏ったそこの柔肌共を、視線だけでなじりながら、
当てもなく悪友達と猥談を引き連れて、時間を消費するだけの日常になる筈だった。
そんな彼を動かしたのは学友だった。
現代はなんとも便利な世の中である。
友達さえいれば、何処へ居ようと大体の場合で連絡が取れ、情報を分かち合い、次の行動へ移すことが出来る。
そして彼もその例に漏れることなく、連絡を「ともだち」から頂くのだった。
「今暇? 今夜食事行かない?」
こんなナンパめいた文章を年下の女性から投函されたのだった。

男の杜撰な非日常

しったこっちゃねぇ。

男の杜撰な非日常

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-06-03

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