好きならば

愛がない人と恋をしたいっておかしいのだろうか

side natsuho

今まで色んな人と付き合ってきてやっと分かったことがある。
私は愛がない人と恋愛がしたいんだ。
「夏帆、狂ってるからそれ」友達の沙耶にそう言われた。
そういうもの?私は愛がない人に自分が愛を教えてあげたいなって...ただそれだけ。

「ふぅん。まぁあたしには関係ないけどー、でも愛がない人といえば...荻野孝悠ってやつ有名だよ?
かっこよくて運動もできて友達にも囲まれてる、おまけにモテるのに女だけは作らない人らしいけど」
「え!!いるの!??」「他校にね。東高の3年、まぁあたし達は西高だから無縁だね。どんまい夏帆」
「うーん...本当、どんまいだよぉ..」どんまいすぎるしっ!ありえないでしょ!!パーフェクトでドストライクなのに...
くそぉー!!てか3年って年上..あたしまだ2年だし...
そう思ってるとふいに後ろから名前を呼ばれた。いきなり「夏帆」って呼び捨てで...
「あの...誰ですか?」「荻野孝悠、ついでに東高ね」
「噂をすればだね。あとは頑張りな」荻野孝悠に聞こえないくらいの声で私にそう言ってくれた。

「東高っていうのは制服で分かります...どうしたんですか?迷ったとか?」
「迷わねぇよ。ちょっと夏帆に用あってね」「ん?初対面ですよね、荻野先輩とは」
「あれ?先輩って知ってるんだ?俺のこと。他校なのに」「さっき友達から聞きました」
「ふぅん、そう。んじゃちょっと来て」
そう言って手をひっぱられた。

この後何を言われるかなんて予想もできなかった...
          
                             To be continued

好きならば

好きならば

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-03-19

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