いるかのほし28 天使と遺跡

天使と遺跡

 わらべうたの会が終わった後、先生を囲んでお母さんたちが話している。子育ての相談タイム・・・・。「子供が小さいうちは、ほんとうに、大変だものね・・・・。でも、こんなふうに、ゆったりした遊びの会って、なかったな。ここに来られてるお母さんたち、私より進んでるわ・・・・。」そんなふうに、思いながら、ポコは自由に読めるように揃えてある本のコーナーを見ていた。

 絵本や育児の本に混じって、ふと目に留まる本があった。ブルーがかった背表紙に、金色でタイトルが書いてある。何気なく取り出してみると、いきなりピラミッドに描かれたヒエログリフ文字の写真と「フラワー オブ ライフ」と書かれたタイトルが目に飛び込んできた。
 「うん?」ベルボックルには、不似合な本。なんだろう・・・・。とても分厚いほんなのだ。「なんだか、重苦しい感じ・・・・。」めくろうかどうか、ためらっていると、「その本、とっても面白いですよ。」と、お母さんたちと話し終わって、先生が側まで来られていた。「私も、この前、夏休みに読んだところです。」と、先生。
 「そうなんですか・・・。面白そうな本ですね・・・。」と、適当に返事をしながら、本棚に本を戻す。でもタイトルはしっかり覚えた感覚があった。

 「ライヤーについて、少しお聞きしたいのですが、よろしいですか?」ポコは、楽器のこととなると、どうしても積極的になってしまう。体調を崩す前までは、カタロの友達がピアノを習いに来たりもしていた。そこそこにしか弾けないのだけど、ピアノは小さいころから、習慣みたいに弾き続けてきた。先生にいくつかの質問をしていると、ベルボックルの保育士さんが話しかけてきた。「よかったら、大人のライヤー教室を月1回始めますが、いらしてみませんか?」
 へえ・・・。月1回なら、いいかな・・・。楽器は先生のを貸してくれると言う。
他にない、ほんわかふんわりした雰囲気が、妙に心地よく感じられ、ポコは、「始めてみようかな。」と思っていた。

(いつも、読んでいただきありがとうございます。明日はお休みします。また、来週!!地震少し揺れましたね。でも、大丈夫!!よい日曜日をお過ごしください。)

いるかのほし28 天使と遺跡

いるかのほし28 天使と遺跡

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-05-30

CC BY-NC-ND
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