海を僕は愛していた
あの青く透き通っていた外国の海を
そうして海水浴や何かの遊びをして
僕はいつも海の傍にいた
けれどもう僕は海を愛さない
あの青い海を愛さない
女を捨てるように
僕は海を捨てたのだ
そうして僕は都会にいて
何事かを考える
この人波にもまれて
新しい詩を考える
海よ
もうしばらくしたら
僕は君の元へ行くからね
約束だ
でもそれまでは
僕をこの人間喜劇の中にいさせてくれ

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-05-29

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