思うこと

思うこと

強がったって

生き物みんな

死に向かって生きている


たとえば。


あたしが死んだとする


どれだけの人が悲しむだろうか




たとえば。


彼が死んだとする


どれだけの人が悲しむだろうか




誰かに
悲しまれるために
惜しまれるために
想われるために
今日という日を生きているのか


あたしは、誰かのために生まれたのか



彼とあたしの差はなんなのだろうか

生きるために食べる

食べるために殺す

食べられるために生きる

生きるために食べる

食べられるために殺される



生とは死であって
死とは誰かの生だろう


きっと今もどこかで
あたしのために命を落とす生き物がいる


そっと目を閉じれば


浮かぶのはどうして生きているのかということ



あたしが存在していない世界はどんな世界なのだろう

あたしが存在していなければどれだけ良い世界なのだろう

あたしが存在していなければ…


そもそも存在している理由はなんなのだろう


ここにいる意味は?呼吸を繰り返す意味は?



パラレルワールドに想いを馳せて



今日もそっと目を閉じる



カッター持ち歩いてるなんて変だよ


そう言われると


そうだね


としか言えない


そもそも持ち歩いていい物だったっけ

そんな事どうでもいい


はさみでも
カッターでも

何か刃物を持っていないと落ち着かない


そんな時がたまにある


常にポケットにいれているわけじゃない


そっと刃物の冷たさを感じたくなる


刃物から鼓動を感じて
流れ出す黒い感情が

あたしに生きている証と理由をくれる



君が幸せならそれでいい

あたしは幸せな君を見ていたい



なんてそんな事

子供のあたしが心から思えるわけない



あたしの隣で笑ってて
あたしの隣で幸せになって

あたしが幸せにしたい

ねえ、だから
その腕でぎゅっと抱きしめてよ



そう思うのはいけない事なのでしょうか



そっと目を開けた午前2時


なぜか寝付けなくて

なにか怖くて

涙が溢れた



なんでなの

どうしてあたしは独りなの



涙が止まらなくて

止める方法を探しに外へ飛び出した



眠った町

世界でたった一人残されたようで

また涙が溢れた


ねえ、どこへ行ったの。
いま、何をしているの。



見上げた夜空には

きらきら光るお星さま


あたしもあんな風に光りたい


さよなら、さよなら


別れは人を強くするなんて言うけれど



あの人と出会わなければ
きっとあたしは笑えてた


でもね
あの人と出会わなければ
きっとあたしは泣いていた



そんなあなたも
さよならをしていくのですね

あたしを一人置き去りに

そんなあたしに笑えというのですね



なら、
あなたが望むなら、


あたしは笑ってみせる



ねえ、だから傍に居て



弱さを見せることは負けだ



例えるなら、
戦争中に、敵国に弱みを握られれば負けるだろう



それと同じ



信用して弱さをさらけ出す

裏切りなんて簡単



そしてあなたは裏切られる


ほら、あいつが
ほくそ笑んであなたを見ている


弱さを見せることは、負けだ



うるせえよブス。


外見重視の屑野郎


そうね
あたしはブスだと思う
自分でも思うぐらいだもの

もちろん心もブス


だってあたしの心が叫ぶ


ブスにブスなんて言われたくない



そうやって外見しか見れないあたしは

ほんとのブス



泣いたもん勝ちだなんて


女の涙はいつでも安売り
泣いたらいいと思ってるんだから


違うなんて喚いたって


ほら、すぐ泣くのでしょう


ならあたしは笑っていてあげる

あなたが泣いて勝ちだと思うのなら
あたしは笑って負けでもいい


笑って得がないのなら、


泣いても得がないのだから



勝ち負けの果てへ。



しね



しねばいい



しねよ



そんなこと言って
誰が得をするの


しねよ


そんな言葉口から滑り落ちて
誰が喜ぶの


でも今日も言うのでしょう



しねばいい



こんなやつ

しねばいい

すき

すき


「こんな自分嫌いだ」


君はそう言った


「君が好き」


あたしはこう言った


「信じられない、ごめん」



あたしは。


あたしは、君という存在が好きなんだ。

君が苦しい時辛い時悲しい時寂しい時泣きたい時
すべてに手を差し伸べたい。隣にいたい。

出来ることなら、
君が楽しい時嬉しい時笑いたい時
そんな時も一緒に過ごしたい。

ぎゅっと抱きしめて、
あたしがいるじゃないかと叫んでやりたいぐらいに君が好き。


誰にも必要とされてないなんて言うな。
あたしが。
こんなあたしだけど。
誰よりも必要なんです。


君がありがとうというけれど
ありがとうは、あたしが言うべき言葉


いつもありがとう

こんなに汚いあたしを
好きだよって言ってくれて
受け入れてくれて


だから、君がどんなに自分を嫌いだろうと汚いと言おうと

あたしは、君が、好き


存在が、好き。
どこが好き、ここが好き、じゃなくて。

ただ漠然と、失うと怖いと思える存在なんです。


だから、存在していてください。
消えないでください。そこにいてください。
いつか必ず会いに行くから。


あたしは君と知り合えて幸せです。


深呼吸

深呼吸


苦しいぐらい息を吸って
苦しいぐらい息を吐く


目を閉じて
今日の出来事を思い返してみる


ああ、
私はうまく笑えていましたか。

私はうまく合わせられていましたか。

私は、うまく、生きられていますか。


誰か教えてください


どうしようもない私は
自分を自分で見つめることが
何よりも恐ろしい気がしてしまうのです

なりそこないの私には
あの子の笑顔はまぶしすぎるのです


誰か教えてください



目を開けてみる

眩しい蛍光灯


星のようになんて願わないから
せめて小さな光になりたい

そう思うことも罪なのかな



ああ
苦しくて
また目を閉じる

思うこと

思うこと

生きていたい

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-03-18

Copyrighted
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  12. すき
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