*ゴースト・パーティー*
著者・訳者の紹介。
<著者>
ルファ=ラッカー 性別:多分男。。
・数々の有名なゴースト達を育てた”ヤミガラス荘”の管理人。
以前は、かの有名な”シロガラス社グランドホテル”の従業員として
働いていたが、入社して3年経ったある日突然シロガラス社を退社。
その後、”ヤミガラス荘”を経営し始める。
人間の年齢で言うと約1206歳。
常にふざけているように見えるらしい。(自覚なし。)
-人間界の約1978年発行「ルファ=ラッカーの全て」より抜粋。
<訳者>
瑠璃 性別:きっと女。。
・一応作家ということになっている。ていうか、そういうことにしといて。
何故か普通の人間には読めないし訳せないゴースト文字を読んで訳せる。
それは彼女(?)が普通の人間じゃないからかもしれない。
実際、普通の人間じゃないという噂は、たくさんある。らしい。
後は、本人が答えてくれないので、良く分からない。
ゴーストについて
<ゴーストとは>
ゴーストについて、多くの人間は、知らない人が多いでしょう。
ていうか、存在自体しらないでしょう。
ゴーストとは、生界(せいかい)(人間界)での自分の問題が解決するまで間界(かんかい)(生界と天界・下界の間にある世界)に留まっているのがゴーストである。
留まる<問題>というのは人それぞれで
・生界で”生きて”いた時に何らかの罪を犯した。
・”生きて”いた時に何か心残りがあった
・生死の間を彷徨っている
など。
そのような理由で天界(てんかい)(人間界で言う、天国)にも行けず、
下界(げかい)(人間界で言う、地獄)にも行けず、
生界にも戻れない行けない死者が、ゴーストとなり、
それらの問題が解決するまでゴーストとして間界に留まる。
しかし、私、ルファに関しては別で、既に心残りが解決しているが
未だ昇天できてない。(昇天って言うのか?)
でも、それが何故かというのは、また別の話になってくるので、
ストーリーの時に話すとします。
<ゴーストの容姿>
ゴーストは、皆さんが想像している”お化け”の姿を
しているわけではありません。
人間界の西洋にある、人の形をしています。
しかし、ひとつ違うところは、
よーく見ると、足が透けているところです。
よーく見ると。です。
かなり注意してみないとゴーストなのか人間なのか
パッと見では判断は難しいです。
<ゴーストの能力>
ゴーストには、一人に平均1~3つほど、特殊な能力がある。
ごく一部の者達は、幾つもの能力を持っているが、
それは、かなり稀だ。
特殊能力は、かなりの種類があるが、その幾つかを紹介しよう。
<特殊能力>
①瞬間移動
この能力なら、人間のほとんどが知っていると思う。
時空を歪め、その歪みの間を通り、他の場所などに一瞬で
移動することが出来る能力である。
②読心術
ゴースト(人)の心を読む能力。
間界で警察、あるいは病院の医師・看護師などの類の仕事をやっている人は、
この能力が多い。
③透視
見えない所に在る物を見る、どんなに遠い所に在る物(人物(ゴースト)・建物
など)でも見える能力。
-一般的には、この三つの能力が多い。
他にも、
・空中浮遊(空を飛ぶ)
・天気を操る
・人(ゴースト)を操る
などの能力がある。
<闇組ゴーストと光組ゴースト>
ゴーストには分類があり、
”闇組”・”光組”と大きく分けて2種類ある。
2つのうち”闇組”が一般的な善良なゴースト達のことを指す。
そして”光組”は犯罪・事件を起こす大半のゴーストのことを指します。
光・闇と聞くと、ほとんどの人は、
光=良、闇=悪
などと想像すると思いますが、間界の場合、何故かそれが逆になり、
光=悪、闇=良
ということになる。
実際、私、ルファが経営している宿屋も、
”闇ガラス荘”(正式にはカタカナで、ヤミガラス)。
裏には、”光ガラス荘”(ヒカリガラス)ってのもあるらしい。
私の感想としては、「ダッッサww」。
<闇ゴーストと光ゴーストの見分け方。>
一般的に、闇組に所属するゴーストは、”闇ゴースト”、
光組に所属するゴーストは、”光ゴースト”と呼ばれている。
・闇ゴーストの場合
闇ゴーストがよく身に付けている物は、
①コウモリの腕輪
②闇ゴーストの紋章入りローブ
③ヤミガラスの羽のネックレス(今、流行している)
この3つ。ほとんどの闇ゴーストは、この3つの
いずれかをつけていることが多い。
一番分かりやすいのが、②のローブ。
闇組の紋章は、コウモリと月をイメージしたデザインになっている。
①ののコウモリの腕輪は、一番伝統的なもので、最近は新しいデザインも出来ており、
若者の多くもこの腕輪をつけている。
③は、最近流行しており、ヤミガラスの子どもからしか取れない、産毛(?)しか使わない
のだという。
魔除けの意味もこめられているとか。
・光ゴーストの場合
光ゴーストは、”光組排除計画”により、元々少数派だった光組のうち、
三割が排除されている。今残っている光ゴーストは、約五百人くらいだ。
その光ゴーストの目印となるのが、
①光組の紋章入りピストル
②光組紋章のネックレス(プラスチック製)
③全体的に白い。←
②は、光組のほぼ全員がつけている。
①は、光組が、護身用に持っているもの。最近は、コンパクトタイプが人気。
でも、こんなものを探さなくても、光組の人間を見れば、すぐに分かるだろう。
白いから。((
<生界であった能力・術など>
生界で”生きて”いた時に生まれつきの能力・才能などは
ほとんどの場合、ゴーストの体になっても受け継がれる。
しかし、たまに、ごくたまに引き継いでも良い能力・才能が
引き継がれないことがある。
そういうときは、ほとんどの場合が間界のお偉いさん達、生界でいう、首相や大臣みたいな
人達の組織、ゴーストセンターの人達が、把握してくれているので、すぐ何かの補助金などが
出るので、安心してほしい。
しかし、生界での能力・才能を全て引き継げるわけではない。
詳しいことは、ゴーストとして間界に入った時に全て説明してもらえるので、安心してほしい。
そして、間界に全ての術を引き継いだことで有名なのが、
魔術師ルベッタ=A。通称”魔女ルベッタ”である。
ルベッタは、生界で魔力を持ったものは”魔女狩り”というもので全て殺されたと証言している。
ルベッタが間界に来たのは、約36年前。私が間界に来たのは約1120年前。
なので、私は今の生界のことはあまり知らないので、本当かどうかは、分からない。
でも、実際私とルベッタは、知り合いで、その話を、あとで書こうとおもいます。
ルベッタ自身についても、あとで、書きます。
ストーリー~協力してくれた方々
この物語は、私自身が経験したもの、または私の知人
家族などが経験したものを物語のように綴ったものである。
勿論、先ほど書くと言った魔女ルベッタの話も書かせていただくきます。
以下の皆様が協力してくれた知人・友人・家族などに深くお礼申し上げます。
・シンク=ラッカー (私の弟
・スイレン (友人
・アルワン (友人
・ミレリネ=ルシェラ (いとこ
・ルベッタ=A (魔道師
<ストーリーⅠ>-シンクの初(?)恋
気がつくと、箱というか、何と言うか、縦長の形をした部屋の中にいた。
部屋は、ガラス張りで、外から丸見えだった。しかし。
-外は見えなかった。
何故なら、ガラスの箱の外側は、その箱より一回りか二周りくらい大きい
鉄のような金属の壁で覆われているからだ。
-ここはどこだ。なんなんだ。
どうして自分がこんなところに居るのか。
この世界の何処にこんな場所があるのか。
ふと、僕は自分の体に目をやった。
白い。
なんか、全体的に、白い。
ガラス(鉄の壁?)に顔を映してみると、白髪になっていた。
老けた。みたいだなと思うが違った。
幼い。
僕は、もっと大人だった気がする。―何故だか、覚えていないけれど。
でも、たしかに、こんなガラスに映っているような10代くらいな感じではなかったと思う。
ふと、視線を下げると、目に入ったのは、ネックレスのようなもの。
見たことも無い、水晶のようなダイヤのような素材で出来たトランプのダイヤのような形を
五つ花のようにくっつけたような形をしている。
―これは、何を意味するのだろうか。
*ポーーーーン。
何か間の抜けたような音が鳴って、
*ガッコンッ!!
「うわああッ!?」
ガラスの箱が動いた。
いや、もしかしたら止まったのかもしれないけど。
*ウィーーン―――――――――――
入り口が、開いた。
ていうか、これ入り口?
「え・・・・っとー出てもーいいの、かな?ええと・・・」
意を決して、足を踏み出す。
*ブーーーーー!!!
「うわあああッ!!?・・・え?何?出るのは、駄目、・・・なのかな・・・。」
*”お入りください。”
色々挙動不審な行為をしていると、機械的な無機質な声が響いた。
「え?入る?僕が?何処に?え?・・・僕じゃない?」
僕ではなかった。
この小さなガラスの箱の中に入ってきたのは。
*ゴースト・パーティー*