片付けられない女

彼女は所謂「片付けられない女」である。
幼稚園の時分に描いた絵や学生の頃の学習ノート。
流行りの廃れた服やら昔の恋人から貰ったプレゼント、果ては通販で買い物をした時の段ボールや緩衝材まで。
とにかく少しでも思い出や再利用の価値があると感じると、捨てられないで溜め込んでしまう。
おかげで彼女の部屋は物に溢れ一向に片付かない。

今も、隣で眠る恋人のことが捨てられずにいる。
愛情と呼べるものもすっかり消え失せ、愛着もない。もはや「要らないもの」となっている。
しかし、彼に恋をし心を躍らせていたあの頃を取り戻せるかもしれない。
ふとした瞬間そう思うと、彼女はやはり捨てられないのであった。

彼女は「片が付けられない」。

片付けられない女

物も気持ちも断捨離が大切ですね。

片付けられない女

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-05-24

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