ごみ箱
何もかも捨ててしまおうか、教科書もお気に入りのピアスも。
なんとなく、手放したくなって、そこに投げ入れてみる。
部屋からすべてのものを取り除いてふとあたりを見回す。
閑散としていて、頭のなかみたいだ。
頭痛がする
気が狂いそうな真空間
ここにいたら脳が弾け飛ぶだろうか
何もないことに僕は耐えきれないらしい、針音も響かない。
ごみ箱に入っているのはごみ。
誰から見ても必要ないものだらけで、僕もそれを生活するうえで
必要だと感じたことがない。
ただの紙、ただの加工品。
白米と少量の野菜と魚があれば生命維持に何の支障もない。
それとも僕の依存
吐き気が治まらない
真夜中に聞こえる「僕の所為で死んじゃえばいい」
何の意味もないから、ないけれど、
たぶん僕には価値のあるものたちで、
だけれどもわからなかった。
僕もごみ箱に入ろうかな。
ごみ箱