ピアノ

僕が少年だったころ
隣の家を通るとき
いつもピアノの音が聞こえてきた
あまり上手くない音のられつが
そこらの空気に落ちていた
僕が中学になるころには
ピアノの音もみがかれていた
そして現在
ピアノの音はもうしない
そこには誰が住んでいたのだろう
誰がそのピアノを弾いていたのだろう
今ではなにもかも霧の中
全ては少年時代の思い出だ

ピアノ

ピアノ

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-05-18

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