近未来小説「 Neo Border - The near future -」
The near future <ワインとシャイニングキャンディー>016
モバイルを見てみるとNeoフォルダには確かに2025.09.30.docがありました。
「路地裏のワイン娘より
近くお会いできると思いますが今は時間がありません。
あなたたちは今いる場所からすぐに消える必要があります。
そしてみなさんのパソコンは汚れてしまいましたので洗濯と漂白をしないといけません」
はっと気づき、すぐさまUSBのJohnが作成した常駐しないステルスタイプのセキュリティを特殊パソコンに走らせました。
すると一見見えないわずかな領域に通常あるはずの無い防壁と、内部にネットへの送信プログラムらしきルーチンがみえました。
「そういえば、この宿の回線は最新のNeo Border Gateway系だっだな・・・・しかしまさか・」
Markはすぐにモバイルで旧ネットワーク経由でWilliam、Johnにこのことを伝え、わびた。
「ピザ屋がくるより先に消えないと俺たちがピザにされるわけね」
「ああ、誰も食えない激辛なやつにな」
通信終了後、フロントからたわいもない電話があった。
Mark
「Noah、部屋にいることを確認されたようだね」
Noah
「移動しなくてはいけませんね。早急に荷物をまとめて寝る振りをして電気を消しましょう。」
そっと外を見ると怪しげな人影が見える。
Noah
「すいません、気づきませんでした。サーチデータを偽造されていたようですね。本当にごめんなさい。」
Mark
「Noahがだまされるなんて、これはそうとうまずいな、ハハハ」
Noah
「会話の一部を得ました。コードネームがでました。このネームを使用する組織は下層レベルですが・・・」
「コードネームチェック中・・・確認。このネームはあなたに割り当てられているものですね。相手はあなたをMarkと知っています。」
Mark
「ちょっと近づきすぎたのは反省するべきだが、いずれにしてもここはかなりな重要ポイントだと教えてくれたわけか」
Noah
「お話はあとで、後13分で上層レベル部隊が来るようです。ミッションはあなたの絶対拘束です。」
すぐさま宿を出て夜の繁華街向かって歩いた。
Markの擬似ウェア(赤外線などにサーチされにくい)+変身術のライセンスは神業の域である。
Noah
「いつもながらリスペクトします」
しばらく歩くとネオンが見えてきたが、遠く後ろにヘッドライトが見えたので物陰に潜むと、 やがてMarkの前でぼろぼろの車がエンジンをつけたまま止まった。
見ると荷台の隅に黒い鼠の絵が描かれています。
「後から来るベンツに乗るか、この車に乗るかはあんたのじゆうだ」
幾時間走ったろうか、夜が明けたころ小さな町で降ろされました。そして男は何も語らず走り去りました。
Mark
「ここ、どこ?」
Noah
「ごめんなさい、悪い奴らがサーチしていて、 ネットや衛星につなげないので漠然とした場所しかわかりませんが、少なくとも危険な場所ではありません。」
近未来小説「 Neo Border - The near future -」