いるかのほし17 プラムジュース

かるいいるか

プラムジュース

 ・・・・・・、そう、はじめてじゃない・・・・。「予想した結果に、ならないこと。予想だにしないことを、言われること。」ここまで、意表をつかれなかったけど、今までにも何度もあったっけ・・・・。
小さなこと・・・、そう、たわいもない、些細なことだ・・・・。例えば、珍しく磨いておいたビジネスシューズが、なぜか次の日に限って履かれずに置いてある・・・・。肩をもんだあとに、自分、無防備だね、と苦笑される・・・。ラビンのうんちを気にせず片づけると、嗅覚を疑われる・・・・・・。ここまではっきりとは、見えてなかったのだ。あのときから、そうだった・・・。気が付いてなかっただけ・・・・・・。

 ・・・・・・、飲んでもいないプラムジュースの味を、のどの奥で感じながら、ポコは、ぼんやりベットに横になった・・・・・。

ミーコの受験・・・・。無事に終えたころには、きっと自分はもっと鍛えられてるな・・・・。最近、家族の言葉に悲しい思いをしなくなっている自分・・・。ミーコの言葉のせいだった。「自分もおなじじゃん!!!」ミーコをかばって、夫婦ケンカをしているときに、どちらにも付かないで、ミーコは叫んだ。・・・!そうか・・・・、腹が立て怒ったとしたら、どんな理由だろうが、先に何があったとしても関係ないんだ。今、そのときの状態・・・・・、それがあるだけなんだ・・・・・・・!!新しい、発見だった。予想したことと、ちがうこと・・・・。それで、自分が不快になったとしても、それは、相手のせいじゃあ、ないかもしれない・・・・・・。

 気持ちの向きが、そろったとしたら、それは、ハッピー
 でも、逆向きだって、あるよね・・・・。別に、「その内容」が、悪いわけじゃない・・・。悪いって、感じてる、「自分」がいるだけ・・・・。

 そこまで、思い返して、ポコはハッとした・・・。逆向き・・・・。うしろむき・・・・・・・・。

 たとえ、周りの景色が、自分と逆に陥没していったとしても、自分は、まっすぐ立っていたい。…悲しんだり、不快に思ったりしないかわりに、私は、それといっしょに流されないで、私でいたい・・・・・・・・・。

 自分と逆方向に流れ崩れ、崩壊してゆくように見えるもの、それを止めようとは思わない・・・。ただ、私はいっしょに、崩れ落ちはしないだけ・・・・・・。

 呼吸法のお蔭か、プラスイメージの自立訓練の成果か、ポコはめまいを克服しようとしているうちに、いつの間にか心の芯を見つけかけたみたいだった。

 でも次の日、早速、仲良しの妹ピコに電話して、ばっちり報告してやった。やいやい、思いっきり吐き出して、それができるから、冷静にもなれるのだ。人の愚痴を、嫌な顔しないで、聞いてくれる存在・・・・。もし、それがなかったら、自分は持ちこたえてなかった・・・・。

 ・・・・そんな、ある日のことだった。美容院でちょっとおしゃれなロハス雑誌を読んでいたら、「自分にご褒美、ほっこりらっくす」という特集で、「癒しの音色、虹いろライヤー・ドイツ生まれの天使の楽器で、ふんわりらっくす」という記事に目が留まった。虹色・・・・?天使・・・・・?なんだか、よくわからないけど、楽器についてだけはポコには変な執着があった。ライヤー・・・。聞いたことのない楽器・・・・。なんなのかな・・・。とても、気になったポコは、その雑誌のそのページを写真にとらせてもらったのだった。

18へつづく

(いつも、読んでいただき、ありがとうございます!!!今日は、遅くなってしまいました。明日、あさっては、お休みします。また、月曜からよろしくおねがいします。)

 

いるかのほし17 プラムジュース

いるかのほし17 プラムジュース

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-05-15

CC BY-NC-ND
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