近未来小説「 Neo Border - The near future -」

近未来小説「 Neo Border - The near future -」

The near future <ワインとシャイニングキャンディー>014前

"Ragnarok Crisis・ラグナロククライシス(ネットパニック)"から数か月後、
未曽有の被害を引き起こした原因は"仮想地球(Globe of Virtual Reality)"であると発表されてから、 "仮想地球(Globe of Virtual Reality)"の幹部、役員関係の行動は、 公私全てにわたって監視されはじめ、公然と人権侵害が行われていたため、 身動きが取れ無くなっていきます。

そしてメンバーの行動も、特定機関などへのアクセスや、レッドポイントリスト
(諜報機関がリスト化しているアンダーなクラウドやサーバー、アクセスポイント。もちろん存在を両者とも否定)
へのチェックなどで監視されています。

つまり、"Ragnarok Crisis・ラグナロククライシス(ネットパニック)"の真相や背景を調査し、冤罪を立証する術を "仮想地球(Globe of Virtual Reality)"サイドは全て封鎖されてしまいました。

また、メディアを巻き込み、一斉に反"仮想地球(Globe of Virtual Reality)"運動が行われたことで、 世論のながれも一方向に傾いています。

残念ですが、いつの世も真偽を見失った大きな波は、曲論をいとも簡単に正論に変えてしまうのです。

このまま崩壊するのを静かに待つしかない。
絶望感がメンバーを包み込見始めましたが、それでも残されたたった一つの希望を、 心の片隅で信じ、
祈るのです。

遥か昔から言い伝えられてきた伝説のように、彼ら救世主の再来を
Mark Frost(マーク)
William Madison(ウィリアム)
John Reeves(ジョン)
"GVR Revolution(GVR革命)"以後、現在は所在が明らかになっていない、 "仮想地球(Globe of Virtual Reality)" 建国の3人の救世主たちを

最高責任者の役を失脚し、追放同然に追い出された3人ですが、メンバーたちにとってはやはり創造主であり、親であり、 最後のよりどころであったことを、全てのメンバーが今、思い出したのです。

さて、"GVR Revolution(GVR革命)"後、 Mark、William、Johnたちは失脚と引き換えに自由を手に入れました。
世界中の各機関は
第1の悲劇"地球の悲鳴"、
第2の悲劇”人類の悲鳴”
そして今回の第3の悲劇"Ragnarok Crisis・ラグナロククライシス(ネットパニック)"(後日”電子の悲鳴”と呼ばれる) などで時間も人員も予算もいっぱいで、
失意の中で放浪者となった3人にいつまでも付き合ってはくれません。

また、世界は少し前にはとても想像できないほどに、 多くの困難の中、同時に多くの偉人たちをグローバルネットワーク上の表舞台に次々に輩出していることもあり、 世間の興味も時と共に移り行き、、 この3人があれほどの偉業の立役者たちだったとは思えないほどに今は自由なのです。

そして、言い換えれば、今、唯一"仮想地球(Globe of Virtual Reality)"を救う術を持つものは、

そう

彼らなのです。

3人はそれぞれが収集した情報を照らし合わせながら、今回のネットパニックの矛盾や、疑問点、 それらから導き出されるいくつかの推論を組み立てていきました。
ただし、それに対する証拠や証明できる術を完全に封じられていることが明確化します。

・"Ragnarok・ラグナロク(人工知能型ウイルス)"の発生は、 "仮想地球(Globe of Virtual Reality)"とする出現経路の痕跡データ。

・発信源等の特定証拠品。

・証言をした数名のクラッカーの所在など。

全ては現実国家群の隔離された巨大な壁のなかにあり手が出せないのです。

「少し違ったアプローチが必要だな」

「強引て事かい?」

「慎重に、大胆に、俊敏に。ただしこの次も3人が楽しく飲むために無理は絶対しない。約束だ」

3人は新たな決意のもと、再び世界へ飛び出していきました。

近未来小説「 Neo Border - The near future -」

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  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-05-13

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