オナニズム
主人公雄灘新介が気付いた目標という言葉の真の概念… それはあまりにもくだらなく残念なものであった……
1章 日常と葛藤
人間というものは自分の今ある現状には絶対に満足しない、満足してはいけない生き物なのだろう。誰しもなんらかの目標を持って日々変化を求めている。
一つの目標を達成したら、時間が経つとまた次の目標が生まれる。自慰行為をした後数時間経てばまた自慰行為をしたくなる。一見、検討違いのことを言ってるように思えるが、これらは非常に似ているというか本質的には同じ意味である。ただ一時(いっとき)の満足を数時間後にまた味わいたくなる衝動にすぎない。ちなみに、ここでいう自慰行為というのは、性的自慰行為すなわちマスターベーションである。
俺の名前は雄灘(おなだ) 新介(にいすけ)、この目標という概念の真意に気付いた俺は面倒な目標というものは持たないようにし日々マスターベーションで一時の満足を得たいという欲求を満たしている。人間知らないほうがいいことがこの世にあるとはよく言ったものだ。まさしく目標という概念の真意に気づいてしまえば、俺のようなマスターベーションオナニーマシーンになってしまうからだ。だが、自慰行為をしても生活費は稼げない、じゃあどうやって俺は生きてるかって? もちろん親の金でだ。
親の金で生活してるといっても、ニートでもなければ、稼ぎの少ないフリーターという訳でもない。俺は高校生だ。高校生といっても、留年や浪人はしていない。俺の年齢は十五、現役バリバリの高一だ。それもこの一般入試で受験すれば偏差値七十の私立彩蓮学院だ。
「よお、国語の小テスト何点だった?」
聴き慣れた声が語りかけてくる。身長は168cmくらいの小柄とまではいえないが少し背の小さい野郎だ。
「線が一本に丸が二つある」
間2秒で返答、俺はこの偏差値七十ある高校の一般人には難しいテストの問題ですらも完璧に解いてしまうくらいに学力が高い。
「ははは、相変わらず恐ろしいね。」
男にしては高い声で笑う。この少し背の小さい野郎の名前は柳田俊一。俺と幼少の頃からの付き合いで野球をやっている。ポジションはセカンドらしい。俺も、小学1年の頃柳田と一緒に小学校のクラブチームに入っていたが、5つ上の当時小6のそのクラブチームのエースピッチャーである先輩と真剣勝負し、ホームランを打ったので野球を辞めた。当時の俺には先輩が少年野球を引退するまでに先輩からホームランを打つという目標があって、目標を達成したから辞めたのだ。ちなみに、そのとき柳田はバットもまともに振れないレベルだった、だが野球を続けていた。
「で、お前は何点だったんだ?」
気になっている訳ではないがいちよう聞き返す。
「334点」
と答案用紙を自慢げに見せてくる。もちろん、34点の採点欄に自分で3を書き足していた。
「へえ、やるじゃん」
テキトーに感想を言う。柳田はスポーツ推薦でこの学校に入ったので学力はそれほどよくない。小一の頃は軽いバットもまともに振れなかったのに、こんな野球の強豪校であるうちからスポーツ推薦を貰えるようになったものだと感心する。
キーンコーンカーンコーン
授業のチャイムが鳴ると同時に先生がくる。それと同時に柳田は自分の席に戻る。それと同時に俺は机に伏せる。この学校は生徒の自主制を重んじる高校なので、授業中寝てても何も言われない。その授業中に寝てても何も言われないところが俺がこの学校に入った理由である。なぜ、授業中に寝たいかというと、俺は人の考えに支配されずに自分の信念を貫き通していきたいからだ。だから、先公の考えには支配されたくない俺は授業を聞くわけにはいかない。それと、俺は恋愛シュミレーションの後にエッチなことをするゲーム、エッチゲームをするのにはまっている。何人かのヒロインの二次元の女の子を攻略するという目標を達成するために数々の選択肢からヒロインを落とすための正しい行動の選択肢を選んでいくゲームだが、俺が目標としているのはヒロインを攻略することではなく、マスターベーションを極上のおかずで気持ちよくすることだ。エッチゲームでヒロインを攻略するのに苦労すればするほど、エッチゲームのエッチシーンが極上のものに見えてくる。もちろん、絵のクオリティーも関係するが、それ以上にヒロインを攻略していく過程が、そのヒロインを魅力的な存在にし、エッチなシーンがただの女の子の裸の絵ではなく、もっとこうとにかく素晴らしく価値のあるものに見えるのだ。より、話が濃くてストーリー性のあるエッチゲームだとそれなりに時間もかかる。だから、俺は睡眠時間を削ってエッチゲームをやっている。だから、俺は授業中に寝たいのだ。
ところで、何故こんなにもスポーツ万能で、勉強ができて言ってなかったがイケメンで身長175センチとハイスペックな俺がエッチゲームなんかやってるかというと、二次元の女の子の方がリアルの女の子よりずっと可愛くて魅力的だからである。
キーンコーンカーンコーン
授業が終わる。
「ねえ、雄灘君」
一人の女子生徒が話しかけてくる。
「ん?」
鼻で返事する。
「雄灘君ってなんで授業中寝てるの?」
「眠いし、暇だから」
即答
「暇って…授業やってんじゃん」
面倒くさそうなので、ケータイを弄る。10秒もたたないうちに女子生徒は離れていった。 イケメンでハイスペックな奴が無条件にモテるというのはラノベや漫画の世界だけである。
で、リアルではどういう奴がモテるかというと……
ガヤガヤ
女子生徒2「それでー、美奈子が超はしゃいで壁に激突してー」
男子生徒1「えっ、美奈子ちゃん大丈夫だったの怪我はなかったの?」
そう、リアルでは人のくだらない話にもちゃんと耳を傾けて聞いてくれてそうな人がモテる。実際、この男子生徒1浜中陽介は、人の話を目を見てちゃんとリアクションを取りながら聞いている。容姿は中の下だが女子から人気がある。女ってのは自分や、自分の話に興味を持って欲しいのだろう。だから、人の話に興味を持ってるのか興味を持った振りが上手いのか分からないが、浜中はモテるのだろう。
まあ多分、俺が浜中の真似して、人の話にちゃんと耳を傾ければ、容姿中の下の浜中よりはるかにモテるだろうが、浜中の真似をするということは非常に面倒くさいのでやらない。ていうか、別にモテたくない三次元のメス豚なんざ好きじゃないし、モテたとこでどうしたいとかないし、二次元の女の子のがはるかに可愛いし、魅力的だからリアルでモテるつもりはない。
唯一、三次元の女の子が二次元の女の子に勝ててるところは、触ると本物のオッパイの感触が味わえるということだ。よく、ドンキホーテなんかでオッパイの感触をした何かが売っているが、俺は三次元の女の子のオッパイを揉んだことがないので、オッパイの感触をした何かが、本物のオッパイの感触と同じなのかは信じられない。本物のオッパイの感触を味わいたいと俺は思うが、本物のオッパイを揉むためにはそのオッパイの女の子の許可がいる。その許可を貰うためにはリアルの女の子を攻略して落とさなければなければならない。だが、オッパイを揉むためにリアルの女の子を落とすという目標を持つことは面倒な目標をもつことになる。それは面倒な目標をもたないことにした己の信念に反する。だが、本物のオッパイを揉むことはマスターベーションをより極上なものにするということにつながる、オッパイの感触を味わいながら、マスターベーションすれば天に向かっていくような気分でヨーグルトを発射することができるだろう。もう、面倒な目標を持たないという信念とマスターベーションをより極上なものにしたいという思いが己の中で常に揺れている。
放課後、俺はいつものように一人で教科書をカバンにしまい誰とも挨拶をせずに一人でそそくさと帰ろうとしていた。いちよう、柳田という友人はいるが、柳田はチャイムと同時に野球部にいってしまう。まあ、別に柳田と一緒に帰りたいわけではないが……
校門を出てしばらく歩き電車に一本乗り、その後またしばらく歩いて家につく、家には誰もいない…親はまだ仕事だし兄弟はいない、当然だ。俺は自分の部屋に行きベッドに寝転がった。そのまま20分ぼーっとしたあと、パソコンのファイルを開きエッチゲームを起動した。当然このエッチゲームというのは18禁でまだ15の俺様はやってはいけないことになっている… だが、そんなものは関係ない…エッチゲームなんてものをやる奴が社会のルールなんて守る訳が無かろう。カチっ カチッ クリックする音とともに美少女が喋ったり、相槌をとったりする。しばらくマウスをカチカチしていくと悲しげなBGMが流れてくる。このヒロインは幼くして大好きだった兄を事故で無くしているようで、主人公に会ってしばらくしたあとに『お兄ちゃんって呼んでもいい?』と急に問いかけてくる妹属性のヒロインで貧乳である。なんやかんやでこのヒロイン “ 朝日(あさひ) 千奈(ちな) ” を攻略し、エッチシーンに入ろうとするタイミングと同時にベットの隅にあるティッシュ箱からティッシュを2枚取り出す。そして右手で自分の股間の棒を握り、左手でマウスを持ち、仰向けの状態で上腹部にパソコンを乗せ、その下にティッシュを置きマスターベーションをはじめる。マウスをクリックするとパソコンから高い声が漏れる。『ンッ……』
カチッ…
マウスをもう一度クリックする。
『ハァハァ…お兄ちゃん…お兄ちゃんのウインナーがチナの…チナの…中に入って……ンハ…アァ』
右手でウインナーをいじり始める。
……………………カチッ『ンンハアハアハア』………カチっ『ハァ…お兄ちゃん♥…オニいちゃあああん』
カチッ
『ハァ…ハァハァハァハァ…ハァハァハァハァハァハァハアハアお兄ちゃん…チナ… チナそろそろィクね…ハァ』
カチッ
『ァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン』
ドピュッ
俺のウインナーからヨーグルトが飛び出した。俺は…やり遂げた… 攻略難易度10段階中8段目の “朝日 千奈 ” を攻略し無事エッチシーンに持っていき気持ちよく射精することに成功した。途中でインターネットの攻略法を見ずに完全に自分の力だけでオナニーを成功させた。そう、これこそが俺の生きがいだ。面倒でかったるいだけのリアルでの目標なんてものは俺には必要ない。みんなが努力して陸上で目標の記録を出すために頑張ったり、志望校に受かるために勉強したりすることは、俺のやってるマスターベーションとなんら変わりはねえ一時の満足を求めて行動しているだけなんだからな。そして、その一時の満足の後にはまた次の一時の満足を得たくなる衝動」が待っている。俺はこのあと数時間したらまたマスターベーションしたくなるだろう。そうだ、目標に向かって努力することは、自分の行動で自分を慰めながら自分を満足させるための自慰行為……オナニーなんだ。
2章 過去の屈辱晴らし
偏差値70の高校の一般入試で成績トップで入学した俺だが、俺にも将来への不安というものがある。俺には諸来なりたいものがある。何になりたいかって? 誰かの紐になりたいんだ。誰かの紐になれればお金が自動的に貰える。お金が自動的に貰えれば、生活ができる、エッチゲームが買える、働かなくなくても生きていける。働くということは金を稼ぐという目標のために努力や苦労をすることである。俺は絶対にそんなことはしたくない。だから、誰かの紐になりたいのだ。だが、偏差値70あってイケメンな俺でも誰かの紐になれるとは限らない。俺には、紐になるために一番重大な要素が欠けている。そう、人に愛されるという要素が俺には欠けている。前の章でも言ったがイケメンが無条件にモテるのは漫画やラノベだけの世界である。かといって浜中陽介のように、人の話をめんどくさがらずに聞くのは面倒である。何か紐になるためにいい方法はないだろうか?だが、そもそも紐になりたいなんてクソな考えを持っている奴が人に愛されることができるのだろうか……… 俺は考えるのを辞めた。
朝、目が覚めると同時に時計を見る、7時ちょうど…もう一度寝る。数分後また起きて朝食身支度を済ませ学校へと向かう、いつもの道いつもの電車に乗ろうとしていたら浜中と中年くらいのおばさんが一緒にいて話をしていた。会話の内容はよく聞き取れなかったが、おそらくたわいもない世間話をしていたのだろう。しかし、これだけは聞こえた。
「浜中くん、あなたの口座に十万円振り込んどいたから確認してね。」
「いつも何もしてないのにありがとうございます。」
「生活苦しいんでしょう、これくらいどうってことないわ」
「本当にありがとうございます。」
浜中は紐だった…………。
多分この事実は俺の学校では俺しか知らないだろう、何故ならこの駅で乗車するうちの学校の制服は、昨日まで俺と柳田しかいなかったからだ、柳田は野球部の朝練があるので電車の乗車時間が違う、電車の乗車時間がひとそれぞれ違うから、気づかなかっただけかもしれないが…俺の認識する限りではそうである。今日たまたま浜中と電車の乗車時間がかぶったから、浜中と遭遇しただけで他にもまだ電車の乗車時間が違うという理由で遭遇してないだけでうちの学校の制服がまだいるかもしれないが……。そこで、俺は浜中が紐であることを学校中にばらしたいと思った。俺は負けるのが嫌いだ……。浜中が自分より先に俺の将来の夢を叶えているということは浜中に負けたことになる。悔しい、悔しいから腹いせに浜中のこの秘密を学校中の噂にしてやりたい。そして、この彩蓮学院が浜中にとって居心地の悪い場所にしてやりたい。
この感覚はあのとき以来だ……
幼稚園の頃、俺は何をやっても周りより優れていた…かけっこでは常にトップ絵をかいたら先生が驚き、平仮名も誰よりも早くかけるようになり、それも幼児とは思えないくらい綺麗な字でだ。幼稚園年長になり、近くの小学校のグラウンドを家が近かったがゆえに仲がよかった柳田と一緒に見に行ったとき、幼稚園生の野球の体験を行っていた。そこでは、当時小学五年生だったピッチャー確か名前は斎藤 祐介 がかなりおさえて緩いボールを投げて幼稚園生がそれを打つというものだった。当然、他の幼稚園生はまだ自分の身体をコントロール出来ない時期なのでほとんどの奴はバットに当てることすらできなかった。当てても凡打しか打てなかった。その中で唯一俺だけがヒットを打ったわけだが、
そのあと俺は調子に乗り、「ねえ本気で投げてよ」と斎藤 祐介に言った。 それを見ていた少年野球の監督はニヤリとし、
「いいだろう本気で投げてやりなさい 斎藤君」
斎藤君はこくりとうなずきワインドアップでふりかぶった… シュッ おもったより速いボールが飛んできた、バットを振った
カン
ボテボテのピッチャーゴロだった…。「すげえ、よく当てたな」「十年に一度の天才がここに二人…」などといった声が聞こえてきた…。そのピッチャーは地域でも有名な十年に一度の天才といわれたピッチャーだったのだ…どうりであのスローボールを幼稚園児の小さなストライクゾーンに一度も外さずに投げられるはずだ……。本気で投げた今の球の球速は130kmくらいだっただろう。その球をバットに当てたのだから周りは驚いていた。だが、一番驚いていたのは俺だ。俺はこのとき人生で初めて負けたのだから…。心臓がバクバクする、手がビリビリしびれている…涙が溢れそうになった…悔し涙が…。だが、俺は堪えた。
「おい、お前名前は…名前を教えろ。フルネームで」
生意気な口調で訪ねた…人生で初めて人に名前を聞いた。
「斎藤 祐介だ、俺もお前の名前が気になる、教えろ。」
斎藤は少し怖い顔つきでそう言った。
「雄灘 新介」
一言で返答。
「雄灘 新介か…覚えておこう…お前小学校はここに通ううのか?」
「そのつもりだが、それがどうした?」
「お前、うちの野球部に入れ、そしてもう一度俺と勝負しろ…本当は今すぐにでもお前を三振させたいが、そんな痺れた手の奴を三振にとってもどうもならねえ。」
言われたとおりこんな痺れた手でバットを振っても打てないことは分かっていた。いや、痺れてなくても今の俺の実力では今の斎藤の球をヒットにするのは無理だろう。
「ああ、言われた通りこの野球部に入ってやる。そしてお前からホームランを打ってやる。」
そう言い残し俺は帰った。
その日、俺は一晩中泣いていた。俺にこんな思いをさせた斎藤祐介、あいつを許さない。ホームランを打って、あいつに恥をかかせてやる。俺はこのとき自分を敗北させた斎藤への復讐を誓ったんだ。
次の日、俺は父親に頼んでバットを買ってもらった。そして、素振りを始めた。一日1500回…斎藤との対戦をイメージし、ひと振りひと振りに力を込めてバットを毎日振った。何度か父親に頼んでバッティングセンターに連れて行ってもらった。そうしていくうちに時間は過ぎ、俺はあの斎藤のいる野球部がある小学校に入学した。
そして、俺は早速野球部に入った…。柳田も一緒に入った。その野球部は5年生と6年生のAチーム、4年生以下のBチームに分かれて練習を行っていた。はじめ、俺はBチームだった。そして、練習がぬるく自分のレベルにあっていなかったので俺はコーチに特別扱いをしてもらい、一人のコーチが俺につきっきりで練習していた。ノックをしてもらったり、コーチが本気で投げる球を打つ練習もした。コーチが投げる球は斎藤の投げる球と同じくらいの130kmくらいのスピードだった、だが俺はその程度の球なら10本中八本はいい当たりを打てるようになった。
そして、1ヶ月後… 俺はAチームのとこに行き、斎藤に勝負を挑んだ。
「おい、斎藤約束のときだ、俺と勝負しろ…」
「いいだろう、三打席勝負で一本でもヒットを打たれたら、俺は野球部を辞めてやるよ、十年に一度の天才がお前みたいなガキにヒットを打たれるなんざ、あっちゃいけねえからな」
「その野球部を辞めるって言葉忘れんなよ」
「俺は去年の夏の全国大会の決勝で完全試合をしたんだ。お前なんかにヒット打たれるなんざ有り得ねえ、あの時お前が俺の本気の球をバットに当ててから、幼児にバットに当てられる程度の球を俺は投げていたのかと悔やんださ、だから今日はお前に三打席とも一度もバットに当てさせねえ。」
「ふん、じゃあこうういうことにしよう、俺はお前からホームランを打ったら、野球を辞めるつもりだ、そうなったらお前にももう一生野球を辞めてもらう。」
俺には考えがあった、俺が負けたという過去はどうあがいても消せない、だが俺が負けた相手の存在を消せば、俺が負けた相手はもういないことになるのだから、あの日の悔しさは消えるのではないかと…。
「ははは、絶対に有り得ないことを口にしない方がいい、バットを振ったら、ボールが通り過ぎてて恥をかくのはお前だぞ。」
「まあ、とっととはじめようや」
俺は早く見たかった…斎藤が自分の言ったことに後悔し、絶望する様子が…。斎藤はマウンドに立ち足元の砂をならす、そしてふりかぶってボールを投げた。
ビシュッ
グァッキー
それは一瞬の出来事だった…。斎藤祐介は思った……… 今の俺が投げた球はインコース低めいっぱいの今まで何万と投げてきた球の中で一番サイコーの球でサイコーのコースをついていた球だった…。なのに、何故だ…何故あいつはあんなにも簡単に…校庭の外深くまで飛ばせるんだ…。 斎藤はその場で跪き空を見ていた。
「ホームラン」
審判は言った。
俺は、ベースを一周することなく次の球に備えて構えてこういった。
「早く次の球を投げてよ…三打席勝負でしょ…10年に一度の天才さんよー」
斎藤はしばらく動かなかった。
「投げないんなら帰るよ。」
斎藤は空を見上げたままだった。
俺はバッターボックスを外し、荷物を片付けグラウンドの外に出た。周りはその様子をぼーっと見ていた…。
次の日の朝、テレビを見てるとニュースがやっていた。このあたりの地域に関するニュースだ。そのニュースによると小学生の男の子が高層マンションの34階のベランダから飛び降りたというニュースだった。その小学生の男の子の名前は斎藤祐介だそうだ、俺は小さく拳を握り、その場でガッツポーズをした。
3章 憎悪の増幅
俺は考えていた…どうすれば浜中に俺が斎藤に屈辱晴らししたときと同じように、今の自分の屈辱…紐になることを先越されたという自分の屈辱を晴らすことができるかを…。俺の中に屈辱的な何かがあると気持ちよくマスターベーションをすることができない…。マスターベーションの邪魔になることは例え俺が嫌いな面倒な目標に向かって努力することであってもやらなければならない、何故なら、マスターベーションで一時の満足を得られなくなると俺は生きがいをなくしてしまう。この俺様が他人のせいで満足なオナニーができなくなるということは許されることではない。浜中が不登校になるまでは俺はマスターベーションを辞める。オナ禁をするんだ。じゃあ、どうやって浜中を不登校にするか、この私立彩蓮学院には学校裏サイトというものがある、そいつを使って、浜中が紐であるという事実を噂にして広めるんだ。思い立ったが吉日、俺はケータイで早速彩蓮学院の裏サイトにアクセスし、掲示板に『浜中陽介が今日、見知らぬうおばさんと話してるのを聞いた。そして、おばさんの口から浜中の口座に十万円振り込んだという言葉を聞いた。浜中はひもである。』と事実を書き込んだ。俺は嘘をつくのは嫌いだから事実をありのままに書き込んだ。そもそも、嘘をつく必要がない。これで、この掲示板を見た誰かが噂を広めてkれるだろう。
だが、現実はそんなに甘くない。もちろん掲示板に書いてあることなんて、うちの学校のエリートな生徒たちは信じないし、そんな学校の裏サイトを見ていることなんてしられたくないプライドの高い生徒ばかりだから噂も誰ひとりとして広めようとしない。俺は教室でみみをすまして人の会話を盗み聞きしているが、浜中が紐だということとその他の裏サイトの掲示板に書いてあることが何一つ話されていない、好きな本や漫画やソシャゲの話とか勉強の話とか部活の話とか当たり障りのないつまらない話ばっかだ。そう、この掲示板に書いて噂を広めるという策は失敗した。だが、計算通りだ。俺にはまだ策がある。何故、俺がこんな無謀な策を試したかというとリスクが少ないからだ。思いついた策は大きなリスクを負わない限りは試した方がいい。
次の策は俺の唯一の友人である柳田に話すことだ。
「柳田、ちょっといいか」
柳田のとこに生き尋ねる。
「おっ、雄灘から話しかけてくるなんて珍しいな…どうした?」
柳田は軽く聞いてくる。
「ああ、うちのクラスの浜中のことなんだがな」
おれは周りに聞こえない程度の声で言った。
「ふうん、お前が人のこと話そうとするなんてな、なんかあったんだな。」
柳田は何かを察したようにそう言った。
「実はさ、今朝、浜中が見知らぬおばさんと話てるのを茗荷谷駅で偶然聞いてよー、どうやら浜中がそのおばさんの紐らしいんだ。」
俺は事実をありのままに伝えた。
「プハハハw……根拠は?」
柳田は笑った。
「そのおばちゃんの口から浜中の口座に十万円振り込んだんんだとそのおばさんの口から聞いた。うちの学校はバイト禁止だし、そのおばちゃんがバイト関連の人だという可能性はない。」
と説明した。
「聞き間違えじゃないのか?」
柳田は少し目をこわばらせて聞いてきた。
「俺の耳はエッチゲーム声優の息使いだけで誰の息使いか完璧に聞き分けられるほどの代物だ。聞き間違うはずがないな。」
と自慢げに俺は言う。
「ふうん、だが俺は信じないよ、浜中はめっちゃいい奴だからな…おばちゃんが浜中に貢ぎたいといっても浜中は絶対に遠慮するだろうさ、あいつはそういう奴だ。」
柳田は壁にもたれてそう言った。
「お前、浜中に洗脳されでもしてんのか」
少し睨みつける。
「さあね、でも浜中には助けられた、俺が野球部で先輩に嫌がらせされてたのを浜中に相談したら、親身になって話を聞いてくれて浜中なりに解決策を考えてくれたんだ。そして、それを実行したら先輩に嫌がらせされなくなってその先輩と仲良くなれたんだ。浜中はお前なんかよりずっといい奴だよ。」
柳田は熱く、浜中について語る。
「なんで、お前そのことを俺に話してくれなかったんだ…友達だろ」
俺は少し怒りをこめて言った。
「お前は、友達のために力を貸すようないい奴じゃないだろ、何年一緒にいると思ってんだ、お前のことなんてだいたいわかる。」
冷めたように柳田は言った。
「じゃあ、お前は俺と浜中どっちが大事な友達だ?例えば、俺と浜中どっちかと友達やめなければならないとしたら、どっちと友達を辞める?」
俺は問う。
「もちろん、お前と友達を辞める、つうかお前は浜中を悪く言った、もうその時点で俺とお前は友達ではない。」
柳田はさらっと答える。
「おいおい、幼い頃からの付き合いがこんなちっぽけなことで崩れんのかよ…。」
俺は冗談はよしてくれとばかりにそう言う。
「元々お前なんて家が近かったから友達になっただけだ。その程度でしかねえよ。」
そう言い残し、柳田は去った。
俺の中にある浜中への憎悪がばく大に膨れ上がった。浜中を絶対に許してはならない…。俺の紐になりたいという願望が先を越され、さらに友人まで奪われたんだ。もうリスクとか考えねえ、浜中にこれ以上ないくらいの苦しみをあじわわせてやると俺は誓った。
俺は、浜中がどうすれば苦しむのかを調べるてめに、浜中の様子を観察することにした。俺は教室では窓際の一番後ろの席であるため浜中やクラスの様子はよく見えた授業中浜中は、先生の話を真剣に聞いている様子だった。この学校はエリート学校なので授業中は静かである。
休み時間になると浜中の席に人が集まってきて、浜中を中心に話が盛り上がっていた。クラスの奴らが浜中に話をして、聞き上手な浜中がクラスの奴らから話を引き出していくといういつもの光景だった。
女子1「ねえ、昨日あれ見た?シロパコ…。」
女子2「みたみた、まさか御笠原さんがあんな理由でゴスロリファッションだったなんてねー。」
声豚「カイノンのあのセリフブヒブヒきたよーん。」
浜中「カイノンって誰?御笠原さんなんて言ったんだっけなー。」
女子2「何にでもはいはい頷いてはいけないのだと悟り、自分の身を守るために鎧をまとったとかカッコイイセリフにキュンキュンきたわ。」
声豚「カイノンは御笠原さん役の声優だよーんブヒーン。」
浜中「へえ、美代ちゃんはよく見てるね、ブヒタンは声優さんに詳しいんだね。それで、梨花ちゃんはどのシーンがいいと思った?」
ちなみに、梨花ちゃんは女子1で、美代ちゃんは女子2のことで、ブヒタンは声豚くんのニックネームであるそうだ。シロパコは今、大人気のアニメだそうだ。ここで俺はシロパコというアニメを浜中が見てないことに気づいた。浜中からはシロパコの感想を言おうとする様子がないからだ。一つの情報を手に入れた。この情報はそれほど有用ではないだろうが、まず何事も知ることが大事だ。
放課後、別のクラスからきた男子生徒に「浜中、部活いこうぜ」と誘われた浜中がクラスメイトたちにじゃあねと挨拶し、体育館へと向かうところを見たので、すかさず後を追っかけた。体育館の前はバスケ部の部室だった。そこに浜中が入っていった。どうやら浜中はバスケ部らしい。
浜中がバスケ部の部室からでてきて、俺はこっそりバスケ部の練習を見学していた。試合形式の練習になると浜中がその中で飛びぬけて上手いことが分かった。浜中のポジションは見るからにパワーフォワードでガンガンシュートを決める選手だと分かった。もちろんディフェンスもドリブルで浜中を抜ける選手は誰ひとりとして他にいなかった。だが、それ以上にすごいのはこんな体制でシュートうって入んのかというようなシュートだった、例えばディフェンスを避けるために身体をほぼ90度に逸らしてシュートを打って決めたり、ゴールの裏からボールを放ってシュートをして決めたり、ボールを片手で持ちただ手首をちょっと動かすだけでゴールにいれたり。とにかく、普通の人には絶対できないような技たった。そんな練習の様子を見ていたら、後ろから話しかけられた。
「バスケ部に用ですか」
女の声だった。振り返ると、そこには長い髪で綺麗で大きなな瞳をして、体操着の胸元が大きく膨らんだ三次元の美少女が立っていた。
「いや、ただ見てるだけだ。」
返答する。
その女はしばらく俺の身体や、俺の顔を観察して、口を開いた。
「あなた、うちの部に入らない?」
俺はその一言でこの女がバスケ部のマネージャーなのだと察した。
「なんでだ?」
俺はテキトーな言葉で聞き返した。
「あなたにはうっすらとオーラが見えるわ、うちの部のエース浜中君と同じオーラがね。」
俺は驚いた、この女にはバスケの実力のオーラを感じ取るちからがあるのか…。
「ふん、よくぞ俺のオーラを見抜いたな、その目に免じてバスケ部に入ってやるよ。」
そして、マネージャーは笑顔で俺の手を引き体育館の中に入り、
「練習ストーップ」
と声をかけた。部員達は練習を中断し、バスケ部のキャプテンらしき奴が
「集合―」
と声をかけた。
「どうした桃園」
キャプテンらしきやつが言う。あのマネージャーは桃園というのか。
「ちょっと面白い子拾ってきちゃった…」
テヘッとした感じで桃園マネージャーは言う。全員が集合したところで桃園マネージャーは口を開いた。
「今日からこのバスケ部に入部することになった…えーと名前聞いてなかった…」
マネージャーが(ゝω・)テヘペロとする。
「雄灘新介だ。」
俺は自己紹介した。
「待て、まだ入部テストをやっていない」
キャプテンらしき奴が言う。
シュッ
バスケボールを投げ渡される。
「レイアップ十本連続で決めろ」
俺は言われるがままに制服のままレイアップシュートを十本決めた。
「次は、フリースロー十本連続で決めろ。」
キャプテンらしき奴はフリースローラインを指差していった。
「ここからでも十本決められますけど」
俺は3ポイントラインを指差していった。
「ほう、じゃあやってみろ」
キャプテンらしき奴が言う。
俺はあっさりと3ポイントシュートを十本連続で決めた。周りは驚いていたが、キャプテンらしき奴と浜中とマネージャーは真顔で見ていた。
「合格だ」
キャプテンらしき奴が言う。そして、俺はバスケ部に入ることになり、ちょうど練習が終わったので家に帰った。家に帰るついでにバスケショップに行きバスケットボールを買った。だが、このとき俺は浜中をただバスケで潰すだけじゃ気が済まないし、ただバスケで負けたくらいで死なれてもつまらないと思っていた。そして俺は帰る途中で偶然見た…浜中と桃園マネージャーがホテルに入ろうとするところを……。
4章 芽生えし恋と才能
※4章は全て浜中陽介視点で物語を進める。
人というものはちょろい、人は誰しも親身になって話を聞いてくれる存在、心を許してどんなことでも話せる存在を求めている。だから、人に自分のことを必要な存在と認識させるには、相手に自分が親身になって話を聞き、それに対して真剣に意見を出してくれる人だと思わせればいい、自分がそんないい人ではなくともそれを演じればいいだけだ。
俺の名前は浜中陽介、今まで食ってきた女の数は数えきれず、俺のことを絶対な信用に値する奴だと思わせてきた男の数も数しれない。俺は、顔はそんなによくないが、誰からも好かれている。
高一の4月、俺は私立彩蓮学院に入学した。俺には偏差値70といった学力はないが、コネのある大人がいる、そして俺を紐にしてくれるおばちゃんがいる。大人の仕事に興味を持った振りをしていろいろ質問して、大人が語り始めたら、相手の大人が求めるであろう反応をするのだ。そうすれば、俺は人脈を得て、たくさんの大人たちと親しくなれるのだ。その親しい大人のうちの一人からこの私立学院の入学のコネを貰ったのだ。俺が何故、私立彩蓮学院に入りたかったというと、私立彩蓮学院には美少女が多いと聞いたからだ。ただ、それだけだ。
俺は私立彩蓮学院に入学し、自分のクラスの教室にいる奴らを見たが、美少女と呼べるような女はいなかった。だが、俺はクラスの奴ら全てに手当たりしだい話しかけ、相手の話に深く関心を持ったように振舞って人脈を広げて、クラスの大半の人とは親しくなり、俺はリア充ライフを送っていた。
そんなある日の放課後、俺がたまたま一人で廊下を歩いていたら美少女らしき声に廊下でいきなり後ろから話しかけられた。
「ねえ君、バスケ部に入らない?」
髪は腰まで伸びていて長かったが、綺麗にまとまった髪で大きくて綺麗な瞳で顔立ちが整っていて制服の上からでもわかるくらいオッパイが大きくて綺麗な美少女だった。俺は、その美少女とセックスしたいと思った。それがこの学校に入った目的だ。だが、バスケなんてやったことなかったので俺は戸惑っていた。
「バスケなんてやったことないけど、面白そうですね!是非やってみたいです。」
その場はとりあえず、そう言った。
「じゃあ、決まり。私、桃園真希バスケ部のマネージャー」
そして、バスケ部に行き練習に混ざった。
だが、当然俺は初心者だったので、全然上手くなかった。
パスはカットされまくり、シュートは全く入らなかった、ドリブルも全然上手くできなかった。
「いやあ、バスケって難しいですねー」
俺は笑って一人でそういった。
練習が終わり、帰ろうとしたら桃園に声をかけられた。
「一緒に帰ろ。」
一緒に帰ることにした。
そして、校門を出て人気がなくなったとこで
「どうだったバスケ楽しかった?」
と桃園は俺に聞いた。
「楽しかったけど、部員の皆さんが上手すぎて全く練習についていけませんでしたけど」
俺は楽しいとは思ってなかった。元々運動は苦手だった。だが、ここは嘘をついた。
「あんな下手くそなのに楽しいわけないじゃん、嘘ついてるのバレバレだよーん、バスケやってるときずっと笑顔だったけど、あれもフェイクでしょ、ホントーはつまんなかったんでしょ」
桃園は笑ってそういった。
俺は驚いた。バスケをやっているとき下手だが楽しそうにばすけをやる自分を完璧に演じていたはずだ。だが、それがこの桃園にはばれていただと…。俺は口を開けなかった。
「でもね、君は本当はそんな下手くそじゃないよ」
いや、俺はバスケのプレイには集中していた。シュートもわざと外していた訳じゃないし、パスも味方にちゃんと出そうとしていた。
「君はまだ本当の実力を出していない。」
と桃園は俺の目を見て言う。
「いや、俺は本気でやっていた。そもそも初心者の俺が下手くそなのは当たり前だろ。」
俺は桃園の目から視線を逸らして言った。
「君、私とHしたいんでしょ。」
いきなり予想外なことを言われた。
「見て」
桃園はそう言って真横にあったラブホテルを指刺した。俺はこの女を自分の虜にしてからセックスがしたかった。だが、体は正直だ。ラブホテルに目を奪われているすきに桃園は俺に抱きついてきて、俺のソーセージの先端は空を見上げようとしていた。
桃園に手を引かれ、ラブホテルに入ると桃園はちょっと待っててと言って受付で手続きをした。そして、部屋に連れられて風呂場に行き、桃園は制服の袖のボタンを外し始めた。
「一緒にシャワーを浴びましょ、服を脱いで」
俺は言われるがままに服を脱ぎ始めた。
服を脱ぎ終えたら、そこには白く美しい景色があった。今まで何百もの女の裸を見てきたが、同じ女の裸とは思えないくらいの美しいプロポーションラインと白い肌だった。そして俺は我慢できずに白く美しい景色の中で特に目立つ宝玉を揉みしだきはじめた。
「アッアッアァァァァァン」
桃園の反応は今まで食ってきたどの女の反応とも格別で上品なメロディーを奏でているようだった。
宝玉の感触は揉んでいる手の表面が宝玉の柔らかさで潤っていくような何とも言えぬ、神秘的なものだった。そのまま一緒にシャワーを浴び、桃園の白くて柔らかな天使の羽のような肌の感触を味わいながら、幸せな気持ちに浸っていた。
シャワーを浴び終え身体を吹き白装束に身を包み、ベッドに行きセックスをした。
ずプッ
「ィヤンッ♥」
棒を中に入れたときすごい可愛い反応だった。
今まで幾何個のマンコの感触を味わってきたがこれは別物だ、締め付け具合とマンコの中の温もりが高級グルメの繊細な調理を施されたような上品でチンコがとろけそうなほどの味だった。そんなサイコーの気分で俺のソーセージは腰を動かすまでもなく爆発した。
そのあとすぐに桃園はこう言った。
「今の感覚を忘れないでバスケに望みなさい、アワビの中にソーセージを入れる感覚でゴールにボールを入れるのよ」
その瞬間俺の中にある野獣の力が目を覚ました。そうだ、俺はチンコをマンコに入れるためにサイコーに性格のいいモテ男を演じ続けていたんじゃないか…。マンコにチンコを入れるのもゴールにボールを入れるのもやってることは変わらねえ、ただ穴に物を入れるだけだ。
そうして俺のバスケの才能は目覚めた。それと同時に俺は桃園真希の虜となった。俺の才能を見出してくれたうえに、サイコーのセックスまでさせてくれたのだから。
5章 苦い思い
※三章の続き雄灘新介視点に戻る
俺はエッチゲームのヒロインの女の子が大好きだが、全てのエッチゲームのヒロインが大好きかと聞かれればそうでもない。俺は自分の好みにあったヒロインしか攻略しない。俺には偏った好みがある。俺は自分より年下の設定の女の子で自分より背が20cm以上低い女の子じゃないと攻略しない。自分より年下の女の子ということは中学生以下の女の子のことである。俺は中学生以下の女の子で身長155cm以下の女の子じゃないと攻略しないのだ。
だから当然桃園が浜中と肉体関係を持ってたと知っても俺は別に浜中から桃園を奪って屈辱晴らししようとは思わなかった。バスケ部に入った次の日、俺は学校を休みバスケのコートがある公園へ行った。
ここに来るのはあのとき以来だ…。
中学3年の夏休み、俺は “ロリキューブ”というとあるお嬢様小学校のバスケ部を舞台にしたエッチゲームにはまっていた。主人公が訳あって自分の高校のバスケ部の活動が停止になり、訳あってお嬢様小学校のバスケ部の臨時コーチになり、その部員である女の子達を攻略していくというエッチゲームだ。俺はその中でも特に浜中(はまなか)陽(ひ)菜(な)美(み)という身長133.4cmのそのバスケ部で最も小柄で、か細い声で病弱で少しだが胸があるヒロインが大好きだった。ところが、何度プレイしてもその陽菜美ちゃんとエッチするエンディングには至れなかった。そこで俺は考えた。このエッチゲームの主人公である長谷部(はせべ)翼(つばさ)はバスケが上手い、だが俺はバスケをやったことがない。俺はバスケをやったことがないからこのエッチゲームの主人公の気持ちになりきれてないんだ。そう考えた俺はバスケボールを買い、バスケのコートがある公園へと向かった。そして俺は一人で練習した。俺は何をやっても天才だったため、レイアップシュートくらいならすぐに決められるようになった。だが、これだけじゃダメだ。長谷部翼はこんなんじゃない、3ポイントシュートをフリーで打てば確実に決められるほどの実力だ。俺は三ポイントラインからシュートを打ち、ゴールを決める練習をした。だが、天才とはいえ初心者そうすぐに3ポイントシュートは入るようにはならなかった。だが、俺は諦める訳にはいかなかった。俺は陽菜美ちゃんとのエッチシーンをおかずにしてどうしてもマスターベーションがしたかった。俺は残りの夏休みを丸々使い3ポイントシュートの練習をした、エッチゲームをやりたい気持ちを我慢してただひたすら、3ポイントシュートの練習をしていた。そうしていくうちにシュートは入るようになった。夏休み最後の日、俺はある目標を掲げ、バスケコートのある公園へと向かった。俺は目標に向かって努力することは嫌いだが、それが気持ちよくマスターベーションオナニーをするためならば話は別だ。俺は3ポイントシュートを100本連続で決め、陽菜美ちゃんとのエッチシーンで、マスターベーションオナニーをするんだ!。
そう心に決め、俺は3ポイントラインの後ろに立った。そして、陽菜美ちゃんの顔を思い浮かべながらシュート体制に入った。1投目
シュッ
パサァ
ゴールネットが動く音が聞こえる。成功だ。
2投目
シュッ
パサァ
…………………………………………………………
そして、90投目を過ぎた辺りから手が日々練習してきた疲労で手が痛くなった。くっ…ここまできて…諦める訳にはいかない、そして陽菜美ちゃんの笑顔を思い浮かべる。
「あー、小学生はサイコーだぜ。」
ふとそんな言葉が出た。エッチゲームの主人公長谷部翼がよく言う言葉だ。
陽菜美ちゃんの笑顔は小学生ならではの裏付けのない純粋な笑顔だった。その笑顔があったから、俺はここまで頑張ることができた。ここで手の痛みなんかに負けたら何もかも水の泡だ。俺は手の痛みに耐え、シュートを放った。
シュッ
パサァ
……………………………………………………………
そしていよいよラスト100投目
これを決めたら、俺は長谷部翼だ。
もうほぼ手の感覚がない、でもこのシュートは絶対に決めなきゃダメだ。そして100投目
シュッ
ガッガッガ
パっ
入った。ゴールの枠には当たったが入った、これで俺は長谷部翼だ!
そして、家に帰りロリキューブを起動し、陽菜美ちゃんを攻略しようとした。だが、今までのエンドとは違うエンドが出たものの陽菜美とのエッチシーンはなかった。ロリキューブの攻略対象は全部で5人いる。俺はそのうちの一人鹿島(かしま)愛(あい)羅(ら)を除く4人のヒロインを攻略していた。他の3人にはちゃんとエッチシーンがあった。なのに、陽菜美ちゃんだけにはHシーンがないなんておかしいと思い、俺は仕方なくインターネットでどうすれば陽菜美ちゃんのエッチシーンが見れるか調べた。調べた結果、陽菜美にはエッチシーンがあるルートが存在しないことが分かった…。俺はパソコンからロリキューブのCDROMを取り出し手で割った…。そのあとおかず抜きでおもいっきりマスターベーションした。しばらくオナ禁してたのでホワイトソースがブワーーーーーーーっと出た。せっかく、長谷部翼になりきれたのに陽菜美ちゃんとのエッチシーンにたどり着けないという苦い思い出だ。
そんな苦い思い出のある公園へと入るとそこには浜中陽介と身長133cmくらいのあの陽菜美ちゃんにそっくりの美少女がいた…。なんだと…三次元の女の子が二次元の女の子にそっくりなんてそんなことがありえるのか…。
「お兄ちゃん、ヒナちょっと疲れちゃったからお家帰りたいからオンブして。」
と、浜中陽菜美の声優大倉結衣の声にそっくりな声が聞こえた。そして、浜中陽介がその女の子をオンブして公園の裏から遠のいていった………。俺は目をまんまるくして、その場にしばらく立ち尽くしていた。
「あの陽菜美ちゃんそっくりの子が浜中陽介の妹だと…しかもヒナっていったよな、確か陽菜美ちゃんの一人称もヒナだった。」
俺は浜中兄妹が消え、誰もいなくなった公園でそう呟いた。
6章 同盟
浜中は顔は中の下だ、当然その陽菜美ちゃんそっくりの女の子は全く浜中に似ていないが、あの女の子が浜中の妹であることは間違いない。小学生がオンブしてなんて頼めるのは実の兄貴くらいだろう。顔の似てない兄妹なんていくらでもいる。
俺は正直浜中が羨ましかった。あんな可愛い妹をリアルの世界で持ってるなんて………あんな可愛い妹がいたら、俺はエッチゲームなんてやっていなかっただろう、俺は陽菜美ちゃんとのエッチシーンでマスターベーションができなかったことを今も悔やんでいる。陽菜美ちゃんは俺が今までやってきたエッチゲームの中で最も魅力的なヒロインだからだ。その陽菜美ちゃんそっくりのあんな可愛い妹がいるのに、リアルでモテようとしてて他の女の子に手を出しまくる浜中の思考が俺には理解できない。
俺は公園のバスケコートで部の練習で見た浜中のディフェンスをイメージしてそれを避けながらシュートを打つ練習をしていた。
ところが、上手く浜中のディフェンスをイメージできず練習に集中できる心の状態じゃなかったので練習を辞めた。
次の日、俺はバスケ部に参加した。そして、試合形式の練習で浜中が俺のマークについた。そして、俺のとこにパスがきた。
「やあ、雄灘君…君は桃園ちゃんに連れられてこの部に入ったんだよね、だったら本気で潰さないと」
そう言う浜中の目からは僅かに青い光線が見えた。
俺がシュート体制に入ろうとしたら、浜中にボールを弾かれた、そのままボールを奪われ、ゴールを決められた。
前の練習で見たときより凄まじいディフェンスで凄まじいいスピードでボールを取られ、ゴールを決められた。俺はこのときバスケでは絶対にこいつに勝てない…そう思ってしまった。その試合形式の練習は浜中の一人舞台だった。浜中に多人数のマークを付けても浜中はそれを意に介せずシュートを決め、ボールはことごとく浜中にスチールされた。とにかく今の浜中は次元が違った。俺は浜中をファウルしてでも止めようとしたが、ファウルすらさせてもらえなかった。
「凄すぎだろ…」
周りは浜中に驚いていた。前、練習で見た浜中は本気じゃなかったのか…。
浜中は試合形式の練習が終わると倒れた。すぐに桃園マネージャーがかけつけ、応急処置をし、保健室へと運ばれた。
俺はそそくさと帰り、帰り道でノートを買った。そして、そのノートの表紙にデスノートとマジックで書き、ノートにボールペンで浜中陽介死ね浜中陽介死ね浜中陽介死ね浜中陽介死ね浜中陽介死ね浜中陽介死ね浜中陽介死ね…………と白い余白を余すことなく書き綴った。俺はもうとにかく浜中陽介という人間をこの世から消したかった。こんなことしても、浜中は死なないと分かっていたが、それでもこうせずにはいられなかった。このイケメンエリート雄灘新介様があんな顔面中の下のブサメンにオナニーを邪魔されるなんてあってはならない。俺はその日泣きながら、こころの中でずっと浜中洋介死ねと唱えていた。
次の日、学校に浜中の姿はなかった。出欠確認のときに先公から病弱な妹の看病で休んだのだと聞いた。まあ、俺がいくら浜中死ねとデスノートに書いたからって浜中が本当に死ぬ訳はないだろう。俺は授業中暇だったが寝なかった。浜中が妹とイチャイチャしてると思うと浜中が憎くて仕方なかった。ノートにずっと浜中死ねと書いていた。すると、隣の席の男から声をかけられた。
「お前も浜中のこときらいなんだな。」
俺はそいつを見た、そいつはイケメンだった。名前は確か
坂城一郎。
「ああ、あいつは嫌いだ。」
俺は言った。
「実は俺もあいつが嫌いなんだ。」
坂城がニヤニヤしながら言う。
「なんでだ?」
俺は問う。
「ブサメンの癖にリア充なのが気に食わない。」
………
続けて坂城がこう言う。
「しかも、妹までいるとか完全に俺の敵だ。」
俺はこいつのことをリア充で妹がいる浜中を僻むイケメンだと解釈した。俺は浜中が陽菜美ちゃんそっくりの妹がいることに対して僻んではいるが、浜中がリア充であることに僻んではいない。
「確かにあんな可愛い妹がいるのは羨ましいな。」
「お前、浜中の妹見たこと見たことあんのか。」
「ああ、エッチゲームに出てくるヒロインのような二次元じみた可愛さだった。」
「まじか、あのブサメンにそんな可愛い妹がいるのかよ。全くこの世の中はどうなってやがる、イケメンな俺には妹がいなくて不細工で自己中でクソみたいな姉貴がいて、あのブサメンには可愛い妹がいるなんてしかも、イケメンの俺が全くモテナクテブサメンのあいつがモテモテなんてこの世界は間違っている。」
「確かにな」
俺は同意した。別にモテたいわけじゃないが、顔中の下の浜中がモテていてイケメンのこいつが全くモテないことを俺は不思議に思っていた。
「俺たち気が合いそうだな、なあ一緒に浜中を潰さないか。」
と、坂城に言われた。俺はそこで考えた。こいつは浜中を殺るのに利用できると…。
「ああ、一緒に浜中を潰そう。」
こうして俺は坂城一郎と浜中潰し同盟を結んだ。
7章 揺れるオナニズム
浜中潰し同盟を結んだ俺と坂城は昼休み一緒に屋上で昼飯を食べながら、浜中をどう潰そうか考えていた。うちの学校はいじめじみたことをやると、即退学になるくらいにいじめに関しては厳しい。そもそもちょっとしたいじめくらいで浜中は屈しないだろうし、ちょっとした嫌がらせくらいで浜中への屈辱は晴らせない。もっと陰湿で浜中を本気で絶望させるくらいのものでないとダメだ。
「なんかいい案浮かんだか」
坂城が聞いてきた。
「いや、何も……」
「うちの学校の一般入試トップ通過したんだから、それくらいすぐ考えつけよな。」
「お前も成績上位なんだから、なんかあるだろ」
俺たちは浜中を潰す案をずっと考えていたが、昼休み丸々使っても、これといったいい案はおもいうかばなかった。
授業中も俺は考えていた。だけど、何も浮かばなかった。浜中がひもであることは坂城に話したら、信じてもらえた。だが、坂城も浜中より自分を信じてくれる友達はいないらしく、浜中が紐であることを広めるのは無理そうだ。浜中に何かしらの大怪我を負わせればバスケ選手の浜中は怪我で試合に出られなくて絶望するだろうが、そんな大怪我を誰にもばれずに負わせる方法が思いつかなかった。この天才の頭をもってしてもこの問題は難しかった。
そこで俺は考え方を変えた。浜中自信に何かをするのではなく、浜中の大切な人を奪うのだ。浜中の大切な人といえば、桃園だろう。浜中は桃園が俺を連れてきたとき俺のことを睨んでいた。おそらく、浜中には桃園が俺を連れてきたことが気に食わなかったんだろう。だが、桃園を浜中から奪うのは無理だ。桃園はあのときの浜中のプレイを目をキラキラ光らせて見ていた。桃園はバスケが上手い奴が好きなのだろう、だが俺は浜中に完敗したからもう桃園は俺なんかに興味はないだろう。そもそも俺は年上は好みじゃない、あのオッパイは触りたいが…。
となると、浜中の妹だ。浜中はシスコンという訳ではないだろうが、あんな可愛い妹を大切に思わない兄貴なんているはずがない。今日も学校を休んでまで体調の悪くなった病弱な妹を看病するほどだし。だが、浜中の妹をどう奪えばいいんだ…。俺はあの浜中の妹とエッチがしたい。小学生とエッチなことをするのは、例え相手の承諾を」得ていたとしても警察のお世話になることになる。、それは避けたい。バレないようにすればいいが浜中にばらさなければ浜中を絶望させることはできない。いや、例えエッチしなくてもあの子を俺に惚れさせれば自分に懐いていた妹が俺になついてきて浜中は絶望するだろう。俺はその考えに至った。
だが、俺は浜中の住所を知らなかった。けど願ったり叶ったりの展開がここできた。
放課後、先生に呼び出され
「お前、浜中と同じバスケ部で同じ最寄り駅のとこに住んでるらしいな、浜中の住所教えるからこのプリント浜中の家まで届けてくれ。」
「分かりました。」
そして、おれはこのことを坂城には言わず、すぐさま直接浜中の家に向かった。浜中の家は少し貧乏そうなアパートだった。俺は玄関のベルを鳴らした。
するとあの女の子の声がきこえてきた。
「はーい、今開けマース」
そして、陽菜美ちゃんそっくりの女の子がでてきた。近くで見るとますます陽菜美ちゃんに似ていて可愛かった。
「えっと、プリント届けにきたんだけどお兄ちゃんいるかな?」
俺はイケメンスマイルで話しかけた。
「お兄ちゃんはバスケの自主練習に行っています。」
俺はなんてついてるんだとこのとき思った。
「体調崩したって聞いてたけど、君大丈夫?」
「お兄ちゃんが一生懸命看病してくれたのでもう大丈夫です。」
そう言う浜中の妹の顔は天使のような笑顔だった。俺はその笑顔にキュンときてしまった。
「可愛い…」
思ったことが声に出てしまった。
浜中の妹は少し顔を赤らめる。イケメンに生まれて良かった。
「君、僕が小学校の頃好きだった女の子に似てるんだけど名前なんていうの?」
変に思われないように気になったことを問いかける。
「ひなたです。」
残念だが陽菜美ちゃんとは同姓同名ではなかった。俺は心の中でひなたちゃんをヒナタンと名付けた。
「名前も可愛いね」
俺はそういいながら、ヒナタンの頭を撫でようとした。イケメンには小学生の頭を撫でることは許される。そうおもっていたが、撫でようとした手をヒナタンの手で止められた。
「あの…その…ヒナの頭はヒナの大好きなお兄ちゃんが撫でるためにあるので…」
ヒナタンは顔を赤らめて恥ずかしがりながらそう言う。頭を撫でるのを拒否られてイケメンのプライドが傷ついたが、それ以上に俺が三次元で初めて好きになった女の子に嫌われるのが嫌だったので無理に撫でようとはしなかった。俺はお浜中陽介にプリントを渡しとくように言い、その場を去った。
俺はヒナタンがブラコンだと知りショックを受けた。よく考えたら、オンブしてなんてお兄ちゃんのことが大好きじゃないと言えないよな…。でも、自分の頭をお兄ちゃんが撫でるためにあるなんて相当なブラコンだぞ…。その妹を俺に惚れさせるなんて無理難題すぎる…。つか俺がヒナタンに惚れてしまった…。三次元の女の子を好きになったのは初めてだ。それもお兄ちゃんが一生懸命看病してくれたと言うヒナタンの笑顔を見て惚れたんだ。浜中を絶望させるつもりが、俺が敵わない恋に絶望してしまうとは…。
浜中は憎いが、浜中のことが大好きなヒナタンは好きだ。俺の心の中で浜中に対する憎悪はおおきくなっていたが、その大きさと同じくらいヒナタンのことをすきだという俺の気持ちは大きい。浜中に何かあったら、ヒナタンはあんな天使のような笑顔で笑えるだろうか…。俺はそんなことを考えながら家に帰り、ヒナタンの頭をなでようとしたときに僅かに触れたヒナタンの手の感触を思い出しながら自分の股間をいじっていた。
8章 無念
浜中が紐であることを知ってから3週間…俺はその間一度も射精をしていない。マスターベーションというものを知ってから、こんなにも長い間オナ禁したのは初めてだ。オナ禁の期間が長ければ長いほど、オナ禁を解いたあとの射精は気持ちいいと思われていたが、夏休みのときに2週間ほどオナ禁した後の射精は精液がいっぱいでたが…あまり気持ちいいものではなかった…。結局陽菜美ちゃんとのエッチシーンを見れず、目標を達成せずスッキリしないままオナ禁を解いてしまったからだ。
俺は、愛するヒナタンのために浜中への屈辱を晴らすことを諦めるかどうかを自分の股間をいじりながら考えていた。でも、諦めたら気持ちよく射精できない。だから股間をいじりながらも棒をしごこうとは思わなかった…。
俺は無気力に日々の生活を送っていた…。マスターベーションをして、気持ちよく射精することが自分の生きがいだったのに、それができない現状、それはどうしよもない。浜中への屈辱を晴らそうとする気持ちもヒナタンのあの笑顔を見てから段々と薄れていった…。
坂城一郎は相変わらず浜中をどう潰すか考えているようだったが、俺は一緒に考えようとはしなかった…。昼飯も一人で屋上で食っていた。
そんなある日、屋上に坂城が来る。
「雄灘、お前最近変じゃね」
坂城が言った。
「ああ、なんもいい方法思いつかなくて絶望してる。」
なんも考えていないことを悟られないため嘘をつく。
「ああ、俺もなんも思いつかねえ。」
「あれだけ考えてりゃなんか思いつくだろ」
「まあ、思いついた案はいくつかあるんだが……、どれもハイリスクでめんどくさいもので、浜中の教科書をバレないように燃やしたりとか浜中のバスケのバッシュ壊したりとかバレた時のリスクがやばすぎるし。浜中にたいしたダメージは与えられないもっとスマートに浜中に大きなダメージをを与えて潰したいね」
こいつはそんなしょうもないこと考えていたのか…。でも、それは少しは浜中にダメージを与えられる。坂城の浜中に対する気持ちはただの僻みだ。おれみたいに心の底から浜中が憎いという訳ではないから、その程度のダメージを与えればいいだけではないのか?
「お前は浜中を潰すためにハイリスクでめんどくさいことをしてやろうとは思わないのか?」
「そうだな、俺は考えるだけ考えて自分に言い訳して結局何もやろうとしない。浜中をリスクなく潰す方法なんてないとわかってるのに…」
こいつはこれからも何もやろうとはしないだろう。本当に浜中を潰したいならその程度のことできなくてどうする…。俺に声をかけたのも浜中を嫌いな人が自分の他にいて嬉しかったというだけの理由だろう。
「お前、浜中が嫌いなんだよな。だったら本気で浜中を潰そうとしろよ!、それが例え自分にとって不都合な結果になったとしても嫌いな奴にダメージを与えたという快楽はその不都合を上回る価値となるはずだ。俺もリスクを負いたくないお前の気持ちは分かる、でも何もやろうとしなければ、何も始まらないだろう。」
俺は目的のために面倒なことをしようとしない奴が自分みたいで嫌いだ。ましてや、こいつを見てると自らのオナニーのためですらも何もできなくなった今の自分をみているようで怒りがこみ上げてきた。
「雄灘………」
「一緒に浜中を潰そうと言ったのはお前だろ!そのお前が何もできなくてどうすんだよ。」
俺の言葉が胸に響いたのか坂城は何かを決心したようだった。その後、俺たちは何も言葉を交わさなかった…。俺は浜中に負けてからバスケ部には行っていない、今日もバスケ部には行かず帰った。
翌日、坂城は学校に来なかった。浜中もいなかった。先生が教室に入ると、
「ええ坂城君はある問題を起こしたため退学になってしまいました。皆さんは何も問題を起こさないでしょうから、坂城君のことは気にせず、学校生活を送りましょう。」
坂城…やはり何かやったんだな。そして、朝礼と1限目の間の時間の教室で俺は噂を聞いた。
女子A「ねえ聞いた、坂城君ってばマジ最低だよね」
女子B「後ろから浜中君をナイフで刺そうと襲いかかるなんてねえ。」
女子C「でも殺気を感じて浜中くんがナイフを持った坂城の手首を掴んだんだよね、んでその手首を掴んだ写真がこれだよね。」
その写真が俺は気になった。そして柳田のとこに行き
「柳田、例の坂城の写真もしよかったら見せてくれ」
柳田は黙ってスマホを取り出し、画像を見せてくれた…。そこには浜中にプリントを届けに行ったときと同じ風景があった。その中にナイフを持った坂城の手首を持つ浜中の姿があった。坂城は相当な勇気を出して、浜中を殺そうとしたんだろう。だが、浜中に気づかれて止められたところを何者かに撮影され、拡散されたのだろう。坂城、お前の勇姿は無駄にはしない。それに、このとき浜中は自分が殺意を抱かれてると知って、精神的にダメージを受けただろう。坂城はよくやってくれた。
「実はこの写真、俺が撮影して拡散したんだ。」
柳田が突然言う。
「俺、浜中と同じ最寄り駅だから偶然その現場を見たんだよね。」
と続けて柳田は言った。
まあ、当然柳田にとって大事な存在の浜中がころされかけてたら、坂城を恨むだろう。そうするのも分かる。
「で、何が言いたい?」
「何って…、俺カッコよくね坂城の罪の決定的な証拠をのこしとくなんてすげえだろ」
何故か俺は柳田に怒りという感情を抱いた。
俺は坂城の無念をせおい、浜中への屈辱を晴らすと強く心に決めた。
9章 復讐
坂城が退学になってから一週間、俺は浜中への屈辱を晴らすと強く心に決めたもののまだ何もできずにいた。浜中は自分が殺されかけたというのに、何もなかったように平然と人と話している。
つい一週間前に自分が殺されかけたというのに、呑気な奴だ。あんな奴、何しても無駄なんじゃないか?浜中への屈辱を晴らすには殺して死なせるのが一番いい方法だと思うが、俺は犯罪者として警察に捕まりたくない。
俺は放課後野球部専用のグラウンドに行った。理由はなんとなくとなくだ。そこでは野球部が内野と外野のグループに分かれてノックをしていた。内野ノックのグループに柳田がいた。俺は野球部のグラウンドに勝手に立ち入って練習を見てた。すると監督らしきおじさんから声を掛けられた。
「見学かい、うちの野球部はもう夏の予選が近いから練習の邪魔はしないでくれよう。」
「いや、なんとなく見てるだけで邪魔する気なんてないです。いやー野球の名門校だけあってみんなレベル高いですねー。」
「あー、今年も甲子園出場はまあ行けるでしょう。」
「でも、おそらく甲子園出場はできても優勝は無理でしょうね。あの海南高校には勝てないでしょ。」
そう言うと監督は自信満々に語りだした。
「うちのエースは今年3年になる斎藤裕太君だ、マックス155kmのストレートに変化球も多彩で質のあるものばかりのプロからも注目されてる選手だ。斎藤がいりゃ、海南ともいい勝負ができる。」
俺はブルペンで投げ込みをしている選手を見た、確かに150kmはある速い球だった。ちなみに、海南高校は3年連続で甲子園春夏連覇をしてる強豪だ。
「ふうん、ちなみにあのピッチャーから3割以上ヒットを打てるような優秀なバッターはいるんですか?」
「それが今年入った1年に斎藤と3打席勝負させてヒットを2本打った奴がいるんだよ。」
「誰ですか?。」
「柳田俊一君といってねー、背は小さくてパワーはないけどとにかくヒットを打つんだ。入部当初はそうでもなかったけど、ある日から急にヒットを打ち初めてね、今じゃうちのバッターの中では一番打率が高いね。この二人がいればうちの甲子園優勝も夢じゃないね。」
柳田、あいつそんなにすごくなっていたのか…。それでこそ潰しがいがあるぜ!
野球部の練習が休憩に入り、柳田がどうやら俺に気付いたようだ。
「雄灘なんのつもりだ、うちの野球部にくるなんて。」
柳田が怖そうな顔で睨みつけてくる。
「雄灘だと………」
ブルペンでさっきまで投げてたピッチャーが足をがくがくさせながら顔を引きつらせて人差し指をこちらに指してきた。野球部がざわつく。
「柳田、この男を知ってるのか」
監督が柳田に問う。
「いや、知っては居ますが部外者なんで追い返して下さい、気が散って練習に集中できません。」
柳田は俺を追い返したいようだ。
「ギャラリーが一人いたくらいで練習に集中できなくなるようじゃ、甲子園の応援の中プレイに集中するとか無理だと思うが…」
俺は思ったことを言った。
「じゃあ、何しに来たんだお前は!」
「俺は見学しにきただけだ!」
「もう充分見ただろ、早く帰ってくれよ」
柳田は下を見ながら言った。
「帰ってもいいけど、そちらのエースさんが俺に何か言いたそうにこっちをビクビクしながら指差してくんだけど。」
俺はビクビクしてるエースさんを馬鹿にするような目で見ながら言った。
「お…お前…し…下の…下の…名前はなんて言うんだ…。」
「下の名前…新介だけど…。」
一瞬エースさんが氷ついた。
「お前…か、俺の…俺の兄さんを殺したのは…」
「ゴメン、ちょっと何言ってるか分かんない」
「祐…介……兄…さん、祐介兄さんを忘れたとは言わせないぞ。」
祐介…斎藤祐介…ああ、あいつかこいつあいつの弟だったのか。
「俺はそんな奴知らねえよ。」
「と…とぼけるな、今確実に何か思い出してた顔してただろ…」
周囲は俺と裕太君を見ながら沈黙していた。そこで裕太君がまた口を開く
「雄灘新介なんて変な名前他にいる訳ないだろ、お前は俺の兄さんを殺したんだ…。」
周囲がどよめく……。
「殺したなんて聞きづて悪いこと言うなよ、勝負に負けて勝手に自殺しただけだろ…」
「兄さんには野球しかなかったんだ…。野球をお前に奪われた兄さんは死ぬしかなかったんだよ、10年に一度の天才なんて言われてたけど、野球以外は何やってもダメな兄さんだったよ…テストは常に0点で、野球以外のスポーツは何故か全然できなかったんだ。だけど、野球だけは人並みにできた兄さんは誰よりも一生懸命い練習してあれほどまでに成長したんだ。その兄さんから野球を奪うなんて殺すも同然だろ。」
「負けた奴が悪い…それだけだ、悔しかったら俺と勝負するか?」
俺は裕太君を挑発した。
「兄さんのかた……」
「挑発に乗るな。」
挑発に乗りかけた裕太君を止めるように柳田が突然口をだした。
「おい、先輩に対しては敬語使えよ、まあ俺もつかってないけどー。」
俺は笑いながら言った。
「雄灘は10年に一度の天才なんてレベルじゃねえよ、100年に一度の天才だ俺に打たれるようなピッチャーに雄灘が抑えられる訳がない。」
柳田は言った。
「けど、何も復讐できないなんて嫌だ。」
そう言う裕太君の目には涙が溜まっていた。
すると、監督が言った。
「柳田君が言うなら君は相当な天才なようだねうちの部に入ってくれないか…。」
「別に僕野球好きじゃないんで入る気ありません。」
「まあ、入りたくない子を無理に野球部に入れようとはしないけど、柳田が言う君の実力が見てみたい。ちょっと斎藤が投げる球を打ってみてはくれないか。」
「ダメです監督。絶対に打たれます。」
「やらせてくれないか柳田…打たれるのはわかってる、でも兄さんから野球を奪った奴の才能を身を持って感じたいんだよ。」
そう言う裕太君の声は震えていた。
「分かった、打たれて絶望して後悔するのはお前だ。」
「んじゃ始めますか」
俺はバッターボックスに立った。
そして裕太君はマウンドに立ち、自分の心を落ち着かせるように息を吐いた。そして、周囲が沈黙する中裕太君が振りかぶって投げた。
そのボールはすっぽ抜けて雄灘の顔面へと向かっていった。だが、雄灘はそのボールを避けながら、バットを地面にたたきつけるように打った。そして、打球はフラットで一瞬で裕太君の心臓部に当たった。そのまま裕太くんは倒れた。
「斎藤先輩」
「斎藤」
野球部の面々がいっせいに裕太君のもとに駆け寄る。そして
野球部の誰かが裕太君の胸に手を当ててこう言った。
「心臓が……止まっている。」
「あっちゃー、でかいの飛ばそうとおもったのにピッチャーに当たっちゃったよー」
俺はそう言った。だが、もちろんこれは狙い通りだ。俺は裕太君を事故とみせかけて殺すことに成功したのだ。
10章 復讐Ⅱ
柳田がこちらを睨みつけてくる。さすがは昔からの付き合いだけあって俺がわざと心臓に打球ぶち当てたことに気付いたか。
「さすがにそんなことするとは思わなかったよ。絶対に裕太を止めるべきだった」
柳田が拳を握り締めながら言った。
「おいおい、打球が心臓に当たってエースさんが致命傷を負う未来なんて誰が予想できるかよ、お前は悪くないぜ柳田。」
俺は柳田を慰めるように言った。
「今のがわざとだってみんなに言っても誰も信じちゃくれないだろ、デットボールになるような球を相手の心臓狙って打つなんて人間技じゃない。」
柳田は悔しそうに小さく呟いた。
「今のピッチャーライナーで僕の負けですね、僕走ってないんでそのボール早くファーストに送ってアウトにしてくださいよ、僕はホームランを狙ってたのに打てなかったんで負け認めまーす。」
そして、サードを守っていた部員の一人がボールを拾ってファーストベースを踏みに行った。
「待て」
突然大きな声が響いた。裕太君の声だった。ばかな心臓止まってたんじゃねえのか…。
「その…ボォ…ール…はピッ…チャ…ーラ…イナーだ…ろ、ピッ…チャー…の俺…がファー…ストに投げてアウ…トにする。」
裕太君の声は今にも死にそうだった。
裕太君は最後の力を振り絞り、立ち上がった。
「ボールよこせ…」
ボールを持った部員に言う。
柳田はボールを受け取りファーストに投げようとした。ファーストベースにはセカンドを守っていた柳田が立っていた。
裕太は本当の最後の力を振り絞ってボールを柳田に向かって投げた。
「アウトー」
監督が泣きながら言う。
「兄さん…仇…取ったよ…。」
そう言って、裕太は力尽きマウンドで倒れた…。そのまま救急者がきて運ばれたが、裕太はマウンドで倒れたときにすでに死んでいたらしい。俺は、哀れだなと心の中で呟いた…。
その一週間後、俺は野球部の監督に呼び出された。
「きみ、お願いだ野球部に入ってくれ」
「嫌ですよ、僕はもう野球部の人たちから多分嫌われてますから。それに言ったでしょう、野球好きじゃないって。」
「じゃあ、試合だけでも出てくれないか、このままじゃうちの野球部は勝てない。」
「裕太君を故意じゃなくても殺した責任を負ってチームを勝たせろとでもいうんですか。僕は裕太君に負けたんですよ。しょせんその程度の実力です。」
「でも、君はあの10年に一度の天才の裕太君のお兄さんからホームランを打ったんでしょう、それも小一のときに…」
「昔の話じゃないですか今の僕はそんなすごくありません。」
「今の野球部は練習にまるで身が入ってないんだ。斎藤がいなくなって他の部員にも影響が出てる。このままじゃ、甲子園優勝どころか予選落ちだ。野球部の名門校が予選落ちすると俺に重大な責任がのしかかる。頼むなんでもするから野球部を勝たせてやってくれ。」
監督は俺に土下座して頼んできた。
「なんでもする?今なんでもするって言ったよな?」
監督は土下座しながら、頭だけ上げてこくりとうなづく。
「じゃあ、1年D組の浜中陽介を殺してくれ。夏の大会が始まるまでにだ。そしたら、野球部を甲子園優勝まで導いてやる。」
「殺すって……」
「嫌ならやらなくていい…ただし、野球部は夏の大会一回戦で負けるぞ」
監督はしばらく考える様子を見せてから答えた。
「分かった、1年D組の浜中陽介だな…。」
「きっちり頼みますよ。」
俺は監督と交渉して浜中を殺してもらうことにした。
そしてその次の次の次の日の朝、ニュースでうちの野球部が報道されていた。なんでも野球部の監督が殺人未遂を犯したとのことで、うちの野球部は夏の大会に出られないとのニュースだ、部員たちはインタビューをうけてもショックで言葉がでない様子だった。当然監督は逮捕され、そしてそれがきっかけで歴史あるうちの野球部は廃部となったそうだ。
俺は本気であの監督が浜中を殺せるなんて思ってなかった。浜中はあのバスケセンスだから一般人にやすやす殺されたりはしないだろう。それにそんな簡単に死んでもらったら浜中への屈辱晴らしを完了させた後にするマスターベーションオナニーがあまり気持ちよくない。俺の目的は完了した、野球部を潰して、俺を裏切りさらに俺の手先である坂城を退学に追い込んだ柳田を苦しめることだ。だがまだオナ禁は解かない、俺がオナ禁を解くのは浜中への屈辱を完全に晴らしたときだ。そのときに俺は人生最大の快楽を味わうんだ!
11章 告白
野球部が廃部となり、柳田は学校に来なくなって一週間後、浜中は大人の野球部の監督に殺されそうになったのにいつものように平然と過ごしている。あのニュースでは誰が殺されようとしていたのかは報道されていなかったので、誰も浜中が殺されようとしていたのか知らないがら野球部の面々以外は皆いつもどおり過ごしている。
そんなある日、俺は無性にひなたんの顔が見たくなった。好きな女の子に会いたいと思うのは当然だろう。なので、俺は浜中がバスケ部に行ってる放課後にこっそり浜中の家に行くことにした。
そして、浜中のアパートの部屋の前に立ち、インターホンを鳴らす。
ピンポーン
押してから約30秒後、ガチャリとドアが開きひなたんがでてきた。
「こんにちは」
久しぶりに聞いた、ヒナたんの声、可愛らしくて癒されるー。
「こんにちはー」
俺も挨拶する。
「今日は何の御用ですか?」
ヒナたんが問いかけてくる。
「いやー、ヒナタちゃん可愛いからヒナタちゃんに会いたくなっちゃって」
ヒナたんは顔を少し赤くして照れている様子だ。
「その…あなたの…お名前はなんですか」
ヒナたんは照れながら名前を聞いてくる。
「雄灘新介っていうんだ。だから、えっと苗字の頭文字雄(お)と名前の新(にい)を取って、雄(お)新(にい)ちゃんって呼んで欲しいな。」
俺はどうしてもヒナたんに俺のことをおにいちゃんって呼ばせたかった。何故なら、ロリキューブの陽菜美ちゃんも長谷部翼のことをおにいちゃんと呼んでいるからだ。
「でも、ヒナには大好きなお兄ちゃんがいるので同じように雄新ちゃんと呼ぶことはできません。雄新さんとお呼びしてもいいでしょうか?」
雄新さんか…悪くない。ちょっとおしいけど雄新さんでいいか。
「ひなたちゃんが雄新って呼んでくれるなら、さんでもいいよ。」
俺はイケメン爽やかスマイルでそう言った。
「それで、その…可愛いなんて男の人に言われたの雄新さんが初めてで…照れてしまいます。」
ヒナたんは顔を赤らめもじもじしながら言う。可愛い。
「お兄ちゃんからは可愛いっていわれたことないの?」
「お兄ちゃんは多分ヒナのこと好きじゃないんですよ。」
俺が聞くと、ヒナたんはションボリしながら言った。
「お兄ちゃんはヒナとあまり一緒にいてくれないんです。ヒナが体調を崩したときは看病してくれるんですが、ヒナが元気なときはヒナを放っておいて、女の人と遊びに行ったりするんです、だからヒナは体調が悪くないときも体調が悪い振りをするんですが、お兄ちゃんはヒナの顔を見ただけそれを見抜いて、どっかにいきヒナに寂しい思いをさせるんです。」
「だったら、ひなたちゃんも友達と遊べばいいんじゃないかな?」
すると、ひなたちゃんは下を向きながら、こう言った。
「ヒナには友達がいません。」
「なんで…?」
「ある日、隣のクラスの男の子に言われたんです。お前俺の兄貴がやってる18禁ゲームのヒロインとそっくりだって…その日以来変な噂が流れて、ヒナは友達から避けられるようになってしまったんです。」
俺は笑いそうになったのを必死に堪えた。
「そうか、それは辛いだろうね、そういえば今、家にはヒナタちゃんしかいないの?お父さんは仕事かもしれないけどお母さんは?」
「ママは働いていて、ヒナが寝た後に帰ってきてヒナが朝起きる前にお仕事に行くんです。パパは遠くで他の女の人と一緒に暮らしてるそうです。」
ヒナたんをまた悲しそうにさせてしまったが、悲しそうなヒナたんもこれまた可愛い。
「だから、ヒナに構ってくれる人はお兄ちゃんしかいないんです。」
なるほど、ヒナたんがお兄ちゃん大好きな理由はそれか…だったら俺にも分がある。
「ひなたちゃん、俺で良ければいつでもヒナタちゃんのそばにいてあげるよ、お兄ちゃんが構ってくれなくて寂しいときや、なんかあったらここに連絡していつでもヒナタちゃんのところに駆けつけるから。」
俺は携帯の番号とメールアドレスを書いた紙をヒナたんに渡そうとした。ヒナたんは戸惑っていた。
「どうして、ヒナにそんなに優しくするんですか?。私が…その…可愛いからですか?他の女の子にも可愛いって言ってるんじゃないですか?雄新さんモテそうですし。」
ヒナたんは顔を赤くしながら指先と指先を胸の前で合わせていう。
「実は俺もそのヒナタちゃんそっくりの女の子が出てくる18禁ゲームをやってたんだ。で、そのヒナタちゃんそっくりの女の子が大好きなんだよ。それで、その大好きな女の子にそっくりのリアルの女の子がいて、その子の笑顔をみたときに俺はそのゲームの女の子以上にヒナタちゃんのことを好きになってしまったんだ。」
俺は小学生に人生初めての告白をした。
ヒナたんは顔を真っ赤にして、番号とアドレスを書いた紙を受け取り、部屋に入り、ドアを閉めて鍵をかけた。
そして、俺が帰ろうとしたら知らない番号から電話がかかってきた。
「はい、もしもし」
『あの…雄新さん…いつでもヒナのところに来てくれるって本当ですか』
「ヒナタちゃんか、今来て欲しい?すぐそこにいるけど…。」
『あの、さすがにいつでも来てもらうのは申し訳ないのでいいです、でもその…良かったら明日の夏祭り一緒に行ってもらえませんか?お兄ちゃんは彼女と行くからヒナは留守番するようにいわれたんですけど。』
「あー、地元の夏祭りね。いいよ。」
正直祭りというものは好きではないが、ヒナたんとデートできるならそんなものはどうでもいい。
『じゃあ、明日17時に木の上公園のブランコに来てください』
「うん、分かった」
そして、俺は人生で初めて三次元の女の子とデートすることになった。
12章 何かがおかしい
俺には学校で友達がいない。学校以外でも友達はいない。俺はいわゆるボッチって奴だ。坂城は退学となり、柳田は不登校になったので学校で俺と普通に口を聞ける奴は学校に一人もいない。ヒナたんも友達がいないということはこんな感じで休み時間ボーッとしているのだろうか…。別に俺はボッチなのが嫌な訳じゃない。俺は自ら望んでボッチになっているのだ。だから別にボッチでいいのだ。人との関わりなんてめんどくさいだけでしかない。だが、ヒナたんは俺とは違う、彼女はとても寂しがり屋で構ってちゃんだ、構って欲しいがゆえに昨日俺に小学校の宿題で分からないとこがあるとメールで聞いてきて、見るからに簡単な問題で分からないわけないだろうと思いつつ俺は優しく教えてあげた。そんな構ってちゃんのヒナたんが学校で避けられてぼっちなんて辛いだろうな。俺はそんなことを考えながら、休み時間にラノベを読んでいた。
そんな風に過ごした放課後、俺は足早に家に帰った。そして、私服に着替えた。今日は人生で初めてのデートなのでいつもよりおしゃれに気合を入れた。そして、待ち合わせ場所の木上公園へと向かう。木上公園のブランコのとこについて、ケータイの時計を見る、16時34分だった。そして俺はブランコの周りの策に腰掛けラノベを開いた。20分くらいラノベを読んでいたら、後ろからお尻を触られた。
「お待たせして申し訳ありません、雄新さん」
ヒナたんの声だ。振り返ると天使がいた。ピンクのワンピースで女の子らしく決め、少し底が厚いピンクのサンダルを履いて低い身長をカバーしようとしていて、とても可愛らしかった。
「夏祭りなら浴衣を着ていくべきだと思ったんですけど、浴衣買ってなくて」
ピンクの天使を目の前にして、俺はそんなことどうでもよかった。
「ひなたちゃん、すっごく可愛いよ!」
俺は本心をそのまま言った。
「雄新さんにそう言ってもらえるなら、良かったです。」
ヒナたんは顔を赤くしながら言った。
「その…雄新さんも…今日はなんだか…いつもよりかっこいいですね。」
ヒナたんはもじもじしながら言った。
「今日は好きな女の子との初めてのデートだもん。気合入れてきたよ。」
そう、俺が言うと赤面していたヒナたんの顔が耳まで赤くなった。
「デ、デートなんですかねこれってハワワワワワー」
ヒナたんはアタフタした様子で言う。
「えっ、違うの?だってひなたちゃんの今日の服装いつもよりおしゃれじゃん。」
「そ、外に出るときはいつもこんな感じです。」
「へえ、小学校でもそんな服着てんの?」
「そっそうですよー」
ヒナたんは横を向きながら言う、嘘をつくときも可愛いなあ。
「じゃあ行こっか」
俺はイケメンの振る舞いらしく自然と手を差し伸べる。
ひなたちゃんは恥ずがしがりながらも、俺の手を取る。
そして、手をつなぎながら祭りに向かう道の途中でヒナたんがオレに聞く。
「雄新さんは…その彼女とかいるんですか?」
「いないよ、俺が好きなのはゲームの中のヒロインとヒナタちゃんだけだし。」
すると、ヒナタちゃんは不思議そうな顔をする。
「雄新さん、ヒナの手をとるときものすごい自然でカッコよかったので、デートしたこととか何度もありますよね。」
ヒナたんは少し拗ねたように聞く。
「ゲームの中でなら何度もあるよ。この世界ではヒナたんとのこのデートが初めてだね。」
ヒナたんはまたしても不思議そうな顔をする。
「なんで、そんなにカッコイイのにお兄ちゃんみたいに現実の女の人とデートしないんですか?」
「さっき言ったけど、俺が好きなのはゲームの中のヒロインとヒナタちゃんだけなの、それに俺、女からあんまり好かれてないし。」
ヒナたんは疑問が多いような顔をする。
「お兄ちゃんは見た目全然かっこよくないのに、いっぱい女の人の友達がいて遊んでますよ。あんなにかっこよくないお兄ちゃんがモテるのにこんなカッコイイ雄新さんがモテないなんておかしいじゃないですか。」
「ひなたちゃんはお兄ちゃんのどこが好きなの?」
「ヒナが体調悪くなったら、ずっと傍にいて看病してくれる優しいところですね、あとヒナがテストでいい点取ったりしたら頭を撫でて褒めてくれるとこです。」
そして、屋台が並ぶ路上についた。
「何か食べたいものある?」
「えっと、芸者さんの踊りをみるだけでいいです。」
「遠慮しないでよ、今日の可愛いヒナタちゃんを見れたお礼がしたいんだ。」
「お礼なんて…祭りに一緒に行って欲しいって頼んだのはヒナなのに…」
グゥ〜
ヒナたんの可愛らしいお腹の音が鳴る。
「お腹すいたでしょう。何が食べたい?」
「ちょ、チョコバナナが食べたいです。」
………………………………
こうして、俺とヒナたんはいくつかの出店を周り、芸者の踊りを見て過ごしていた。すると、誰かからこえを掛けられた。
「雄灘くんじゃない、どうしたの?最近バスケ部来てないけど…」
桃園だった。桃園は興味ないけど、美少女だけあって浴衣がにあっていた。その隣に浜中がいた。
「ああ、バスケ飽きたんで辞めようとおもったんですけど退部届け出すのめんどくさかったんで。」
俺はヒナたんの前だが素直に言う。
「そっか、辞めるんなら止めはしないけど、退部届けはちゃんと出してね、ところでその可愛い女の子は雄灘君の妹かな?」
「その子は俺の妹、つかなんでお前留守番してろって言っただろ。」
浜中がヒナたんに言う。
「お兄ちゃんが連れてってくれないから、代わりに雄新さんに連れてってもらったの。」
「雄新さん?ん?とにかくお前は早く帰れ。」
浜中は怒ったようにヒナたんに言う?
「ヒナたちゃんは夜9時までには俺が責任持って家に帰す。」
俺は言った。
「なんで君がひなたと一緒にお祭りに来てるのかな?雄灘君?」
浜中はニコニコしながら俺を見る。
「俺がヒナタちゃんの彼氏だからだ。」
ヒナタちゃんが赤面する様子を見て、桃園がドン引きする。
「うわあ、雄灘君ってロリコンだったの?」
だが、浜中は俺のことを真剣に見ていた。
「分かった、そういうことなら妹を頼んだぞ、だが妹に何かしたらただじゃおかねえからな」
そう言うと、浜中は桃園の手を引いてその場を去ろうとする。
「待てよ、浜中!」
俺は浜中を呼び止めた。
「ヒナタちゃんが俺の彼女でいいのか。」
俺は浜中に問う?
「俺はシスコンじゃない、妹が誰かと付き合おうが、そいつがまともな人間な限り止めたりしねえよ。」
そう言い残し浜中は桃園と共に姿を消した。
俺はまともな人間じゃないんだが浜中からいちよう信用されてるようだ。赤面して下を向いてたヒナたんの頭をポンと叩いたら、ヒナたんは俺の顔を見上げて天使のような笑顔でこう言った。
「お兄ちゃんが認めた人なら安心ですね。」
13章 失態
浜中は確かに妹を大切に思っていた。妹に何かしたらただじゃおかねえという何かとはつまり、エッチな行為をしたらということか?俺はヒナたんをそう言う目では見ていない。エッチゲームでは陽菜美ちゃんとのエッチシーンがないことを死ぬほど悔やんだが、それは悪魔でエッチゲームの話だ。リアルで小学生にエッチな行為をしたら、いろいろとやばいことくらい俺はわかってる。だが、俺の股間はヒナたんと手をつないだ時にわずかに膨れ上がっていた。
そして、今ヒナたんが「お兄ちゃんが認めた人なら安心ですね。」と言ったとき、俺の股間の棒は社会の窓を突き破りそうになるくらいストレートになっていた。そう言ったということはヒナタちゃんが俺のことを彼氏と認めたことになるよな?じゃあ、ヒナたんからしたらもうHな行為をしてもOKってことだよな?そこで俺は考えた。挿入はしなくていいから、乳首を舐めたりキスするくらいなら問題はないのではないかと…。
だが、膨らみかけの小さなチッパイを舐めたりキスしたりしたら、興奮して射精したくなる。そして、俺は自分がオナ禁をしていることを思い出した。ダメだ…浜中に屈辱を晴らすまでは……。いや、待てよ俺は今、浜中の大切な妹であるヒナたんを自分の彼女として浜中から奪った。だったらもうオナ禁を解いていいのではないか?いや、待て浜中はちっとも悲しそうじゃなかったぞ、むしろ喜んでいた…妹にこんなかっこいい彼氏ができて、浜中は兄貴としてではなく家族としてヒナたんにヒナたんのことを守ってくれそうな彼氏ができたことをおめでたいと思っていたのではないか?それなら、オナ禁を解くわけにはいかない。つうか、浜中あいつ頭おかしいんじゃねえか?こんな可愛い妹に彼氏ができたなんて知ったら、普通その彼氏殺しにかかるだろ、あいつ馬鹿じゃねえの。こんな馬鹿に俺が屈辱を抱いてること自体が屈辱だ。俺はそんなことをかん考えながら、ストレートになった股間の棒のポジションを整えていた。
「どうしたんですか雄新さん?」
俺は焦った。股間の棒のポジションを整えている手がヒナタちゃんの目線にあったからだ。勃ってることがばれる。まずい…。
「いや、なんでもないよそれより喉渇いたでしょ、ジュース飲もう。」
俺はなんとか自分の直線になった股間の棒を目立たない位置へとポジショニングし、なんでもないように振舞って見せた。
「そうですね、ちょっと喉乾きました。」
俺が売店でかなり高いジュースを買おうとすると、ヒナたんが言った。
「一本でいいです、ヒナ少ししか喉渇いてませんから、雄新さんが飲んだ分分けてもらえれば…。」
そう言うヒナたんの顔は下を向いていて耳が真っ赤だった。
そして俺は察した同じ缶のジュースを飲んで間接キスして愛を深めたいのだと…。そして、目立たない位置へとポジショニングされた股間の棒がズボンを突き破りそうな勢いで硬くなった。俺は高いジュースの缶を1缶だけ買い、休憩できそうな場所に行き、二人で同じ缶のジュースを飲もうとする。
プシュっ
俺がまず缶を開ける。
「さ、先にどうぞ」
ヒナたんが言う。
俺は缶に口をつけ少し飲む。
「はい、ヒナタちゃんもどうぞ。」
そして自然な振る舞いでヒナたんに缶を渡す。
ヒナたんは黙って両手で缶を受け取り、両手で缶を持ち恐る恐るゆっくりと缶の飲み口に艶やかで柔らかそうな唇を近づける。その唇が缶にわずかに触れたとたん俺の股間の棒は限界まで硬くなった。やばい、出したい。ハァハァ。
俺は必死に堪えた。ヒナたんが唇を缶から離すと顔を真っ赤にして目線を逸らしながら
「雄新さん、どうぞ」
といって缶を両手で差し出してきた。そして俺は缶を受け取り飲み口に自分の口を付け、変に興奮していたせいかそのままがバーっと缶をさかさにし全部のジュースを飲んだ。
「ハアハア、ゴメン全部飲んじゃったけどまだ飲みたかった?」
ヒナたんは首をブンブン奮って
「いえ、もう喉は潤ったので大丈夫です。」
といった。続けてヒナたんがこういう。
「なんかイカのいい匂いがしませんか?いか焼きが食べたくなっちゃいました。」
そう聞いた俺ははっとしヒナたんに背を向けパンツの中にポケットから取り出したポケットティッシュを全部突っ込んだ。
「そうだね、なんかいか焼き食べたくなってね。」
俺は誤魔化すように笑いながらそう言い、不自然にヒナたんの手を取り、少し急いで歩きいか焼きを2本売店で買って、
「そろそろ時間だから帰ろうか」
と言いいか焼きを食べながら、ひなたんを約束どおり夜9時までに家の近くまで送り、俺は走って家に帰り、自分の股間を確認したらティッシュにわずかに黄色じみた白い液体がしみていた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
俺は叫んだ。浜中に屈辱晴らすまでオナ禁するって決めたのに俺は俺はああああああああああああああああああああああああ。よくよく考えたら関節キスなんてなんでもないじゃねえかなんで俺あんなに興奮してたんだよおおおおおおおおおおおお。ああああああああああああああ。もうヒナたんに合わせる顔がねえええええええええええええええええ恥ずかしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい。あんなことが射精した自分が恥ずかしいいいいいいいいいいいい、しかも絶賛オナ禁中だったのにいいいいいいウ大(ノ゚ο゚)ノ オオォォォ。もうやだーーーーーーーーーーーーー生きてるの辛いいいいいいいいい。つかなんで、あのときチンチンいじってねえのに射精すんだよおおおおおおおおおおお。俺はそんな風にその日の夜絶望していた。
14章 気分転換
「雄新さん、ヒナ雄新さんになら何をされても平気です。」
「ヒナちゃん本当にいいのかい?こういうことはもうちょっと大きくなってからやるべきことだと思うよ。」
「雄新さん、ヒナがおおきくなったらヒナのことすきじゃなくなるかもしれないなら今のうちに雄新さんのこともっとしっておきたいんです。」
「ひなたちゃん………」
ヒナたんと俺の二人だけの薄暗い部屋…俺はベッドの上で隣に座るヒナたんとエッチゲームのシチュエーションのような時間を過ごしていた…。
「キャッ」
俺はヒナたんを押し倒す。そして、心臓をバクバクさせながらヒナたんの顔の横に左手をつけ俺は右手でヒナたんの小さな左の胸元の膨らみを触ろうとした…。
「おっ雄新さん…優しく…して…くださ…。」
ドンドンっ
するとドアの方から大きな音がしてきた。
「新介―起きなさい遅刻するわよー」
ママンの声がした。
そこで俺は現実の世界に引き戻されたようにはっと目を覚ました。そこにはいつも朝起きた時に見る自分の部屋の天井が見えた…。そして時計に目を移した。7時53分34秒。朝のホームルームは9時からで登校には約34分かかる。まだ充分間に合う。俺が制服に着替えている間にママンは仕事に行く。ママンが行ったのを確認すると俺は
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
っと叫んだ。
夢かよおおおおおおおおおおおお、なんかいきなりベッドシーンから入ったのに夢って気づかなかったよーーーーん。しかもなんかまたなんかパンツの中ヌチャヌチャしてるしーーーーーーー。しばらくオナ禁すると精子って勝手に出んのかーーー?くそ、浜中への復讐心もオナ禁が勝手に解かれるのと同時に薄くなっている気がする。でも、それじゃダメだ。俺はあいつを許しちゃダメだ。あいつのせいで最初ヒナたんの頭を撫でようとしたとき拒否られて俺のプライド傷ついたんだからな。それは高くつくぜ。浜中陽介絶対お前にこの屈辱晴らしてやるうううううう。そんなこと考えてるうちに結構時間は経っていたが、俺は気にせずママンが作ってくれた朝食を食べ、家を出て歩いて駅へ向かった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「雄灘君、君が遅刻なんて珍しいね」
俺が教室へと入ったとき先生が言う。俺はいつもは朝早起きだ、朝起きてもエッチゲームなんてする気にならないからたいていいつも遅刻しないで学校につく。先生は珍しく遅刻してきた俺を攻めたりはせずに朝のホームルームが終わるとこだったらしく、ホームルームを終わらせて教室を出た。
俺は昨日のことをずっと悔やんでいても仕方ないと思い、今日何しようか考えていた。そこである噂を聞いた。
男1「なあ、聞いたかうちのボコモン部から今年1人「ボコモンwcsに出るらしいぜ。」
男2「すっげーマジパネええ、あのゲーム超むずくて俺全然勝てねえんだよ。」
男3「どうせ、たまたま運が良くてwcsに出場できただけだろ。」
ボコモン部というのはボコットモンスターの略称ボコモンという今、世界中で大人気の対戦ゲームを研究しようという部活のことである。wcsというのはボコモンの世界大会のことである。ボコモンという名称は対戦で相手のボコモンをボコボコにすることからボコモンとつけられたらしい。俺も実はエッチゲームにはまる前ボコモンをやっていた。ボコモンはエッチゲームと同じで数ある行動の選択肢の中から選択肢を選んで戦うゲームであるが、対人で戦う前にはボコモンを育成しなければならない。育成といってもただ闇雲にレベルを上げればいいという訳ではない。どのボコモンをどう戦わせるかをあらかじめ育成前にイメージして育成の方針をまず決める。そしてボコモンのステータスを上げるためにいろいろと面倒なことをするのがボコモン育成の仕方だ。そして、育成したボコモンを対戦させて勝敗を競うのがこのゲームの醍醐味だ。俺は、気分転換に明日ボコモンをやろうと決めた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
そして次の日の放課後、俺はボコモン部の部室の前に行った。
「失礼する、俺は雄灘新介、この中に一人wcsに出る者がいると聞いて、対戦を申し込みにきた。」
俺は部室に入ってそう言った。
「君、雄灘新介って本名だよね、この部では本名を名乗るのはタブーなんだ。」
メガネをかけたいかにもヲタクって感じの人がそう言う。
「じゃあ、何を名乗ればいいんですか?」
「君、ボコモンのROMは持ってるよね。」
「ああ、はい。」
するとメガネをかけたヲタクがメガネを光らせてこう言う。
「そのTN(トレーナーネーム)を名乗りたまえ。」
トレーナーネームか…確かあれだったな。
「オニートっていいます。」
「オニートくんか…僕はビョンっていうんだよろしく。」
「それで、誰ですかこの部でwcs出場を決めた強い人って?」
「そこにいるよ」
と言って、ビョンは椅子に座ってDSと睨みあっているイケメンを指さした。
「彼の名前はハミンチュ、このボコモン部のエースだ。」
ビョンは得意気に言った。
俺は、ハミンチュの前にいった。
「あんたが噂のwcsに出場する者か、俺と勝負しろ。」
ハミンチュは、DSを睨んだまま口を開く。
「今、レーティングバトルをやってるんだ。邪魔をしないでくれるかな。」
レーティングバトルというのは、レート…ボコモンの対戦をして勝つと自分のレート数値が上がる、負けると下がるというレートの数値がそのプレーヤーの強さの指標となるものでオンラインで自分の強さをレートという数値で示しているものであるレートが高い者が低い者に負けるとレートが大幅に下がり、逆に低いレートの者はレートの高い者に勝つと大幅にレートの数値が上がるのだ。まあ、簡単に言うと今ハミンチュは自分のレートを上げるためにレートに潜り、目標レートに向かいオナニーをしているということになる。俺は他人のオナニーなんてどうでもいい、自分のオナニーが大事だ。そこで部室に無線ルーターがあるのを発見する。俺はルーターのコードを抜いた。
「はあ、これ勝ってたのに回線切れた。」
ハミンチュがキチガイみたく叫んだ。そして、ルーターのコードを抜いた俺のほうを見て気づく。
「てめえ、何回線ぬいてんだよ。」
ハミンチュは見るからにキレていた。イケメンがキレると結構迫力あるな。
「いやー、だってハミンチュ君俺と勝負してくんないんだもーん。」
俺は拗ねた子供のような振りをして言った。
「そこまで言うなら、勝負してやるよ。お前人がレートやってるときに回線切られる気持ちも分からないようじゃボコモン雑魚だろ。雑魚はボッコボコにしてやるボコモンだけにな…負けたら、二度と部室にくんな、あとボコモンも辞めろ、このゲームは生半可な覚悟でやっていいもんじゃない。」
そう言うハミンチュからは僅かにオーラが見えた。
こうして、俺とハミンチュのボコモンバトルが始まろうとしていた…。
15章 気分転換Ⅱ
ハミンチュと俺はDSの赤外線通信を使い、通信対戦を始めようとしていた。ルールは63バトルで6体のボコモンの中からお互いに相手の6体のボコモンをみて、自分のボコモン3体を選ぶというレーティングバトルでも使われるルールだ。6体のボコモンから3体を選ぶルールだが俺はあらかじめボコモンを3体しか用意していないのですぐに3体のボコモンを選んだ。
「は…お前舐めてんの?」
ボコモンの選択画面を見たときハミンチュは言った。
「いいや、俺は大真面目さ。」
俺は考えがあるかのように言った。
「ふん、時間の無駄だなとっとと終わらせよう。」
ハミンチュは鼻をならして馬鹿にしたように言った。
ハミンチュがボコモンを選び終わり対戦開始。
トゥルルルルルルルルルルルルーー
『ハミンチュが勝負を仕掛けてきた。』
『ハミンチュはボブリアスを繰り出した』
『いけっ、オナフーン』
ボブリアスとはボコモン界で一番よくプレーヤーから使われる強いボコモンだ。一方こちらのオナフーンというのはボルフーンというボコモンに付けられたニックネームだ。このボコモンはいたずら心という特性を持っており、攻撃技以外の変化技というのがボコモンにはあり、その変化技を先制で出せるという特性が魅力のボコモンだ。
『オナフーンの威張る』
『ピヨピヨピヨ、相手のボブリアスは混乱した』
『ピヨピヨピヨ、相手のボブリアスは混乱している。ボブリアスは訳も分からず自分を攻撃した。』
そのとき、ハミンチュは舌打ちした。ちなっみに、威張るという技は攻撃技ではなく90パーセントの確率で相手に当たり混乱状態にさせ、50パーセントの確率で今のように自分で自分に攻撃させる技だ。混乱状態というのは2~4ターン続く。つまり、次のターンになってもまだ相手のボブリアスは自分を50パーセントの確率で自分を攻撃するという訳だ。
『ハミンチュはボブリアスを引っ込めた。相手はボンフィアを繰り出した。』
『オナフーンの草笛。』
『相手のボンフィアは眠った。』
その瞬間ハミンチュは机を叩いた。
「おい、ふざけてんのかお前。」
ハミンチュは俺にキレていた。
ちなみに、草笛という技は変化技で相手を2~4ターン眠らせるという技である。眠っている間はもちろんそのボコモンはこうどうできない。ちなみに当たる確率は55パーセント。
「どうした、時間の無駄じゃなかったのか?早く次の行動選択肢を選べ。」
俺はそう言ってハミンチュをせかした。
『オナフーンの威張る。』
『相手のボンフィアは混乱した。』
『相手のボンフィアはぐうぐう眠っている。』
ちなみに、眠り状態のときに打てる技もあるが、このボンフィアはその技をもっていないようだ。そして眠り状態と混乱状態が重なったら、眠っている間は混乱ターンが消費されない。
『オナフーンの成長。オナフーンの攻撃と特攻が上がった。』
『相手のボンフィアはぐうぐう眠っている。』
『オナフーンの成長。オナフーンの攻撃と特攻が上がった。』
『相手のボンフィアはぐうぐう眠っている。』
同じ状況が2回続いた。ちないに成長は自分のボコモンの攻撃における能力値を上げる技である。
『オナフーンのムーンフォース。』
相手のボンフィアのHPは半分近く削れた。ちなみに、ムーンフォースは攻撃技だ。
『相手のボンフィアは目を覚ました。相手のボンフィアは混乱している…ガンっ訳も分からず自分を攻撃した。』
ハミンチュの顔がものすごい形相になっていた。
『オナフーンの草笛相手のボンフィアは眠った。』
『相手のボンフィアはぐうぐう眠っている。』
『オナフーンのムーンフォース』
相手のボンフィアの体力は残りわずかだ。
『相手のボンフィアはぐうぐう眠っている。』
『オナフーンのムーンフォース』
『ピユー、相手のボンフィアは倒れた。』
◇◇◇◇◇◇◇◇
そんな感じで、残りのボコモンも全てオナフーン1体で倒した。ハミンチュは途中何度も怒り狂っていたが、途中から怒り狂いすぎて魂が抜けて放心状態になっていた。だが、最後まであきらめずに手は動かしてプレイしていた。さすがはwcs出場者といったところか。そして、その対戦を見ていたビョンが言う。
「オニートってまさか……あのレーティングバトルシーズン1の強すぎるが故にゲーブリから排除されたと言われる伝説の…。」
ゲーブリとはゲームブリーフというボコットモンスターのゲームを作っている会社である。ゲームとブリーフを作る会社ということでゲームブリーフと命名されたそうだ。
「そして、2位と100以上数値を離したレート2334を記録し、未だに誰もその記録を超えることはできてないと言われる…。」
続けてビョンの横で対戦を見ていた童顔の少年が言う。
「ボルフーンで威張ったり草笛したりだけで勝てるあの伝説の戦術“威張リズム”」
「噂は本当だったのか」
「威張って草笛してるだけで勝てるなんて運がいいなんてレベルじゃねえ。」
「威張るで100パーセント自傷させる不正ツールなんてないしな。」
周りのボコモン部員たちが口々に言う。
「俺の威張るは100パーセント相手を自傷させる、何故だか分かるか?俺が神に選ばれしボコモントレーナーだからだ。」
俺はドヤ顔でそう言った。周りがポカーンとしていたので帰ろうとする。
「んじゃ、俺はwcs出場を決めて調子に乗ってそうな奴をボコボコにして分からせてやってスッキリしたから帰るわ。」
俺がそう言うと、放心状態だったはずのハミンチュが目を覚まして言う。
「俺は…俺はこんなの認めねえぞ。」
かなり大きな声で周りの部員もビックリしていた。
するとハミンチュは目に涙を浮かべながら続けた。
「俺が…俺が今までどれだけ苦労したと思ってんだよ!、来る日も来る日も戦術を考えて…伝説のボコモンは何日もかけた厳選していい個体が来るまで同じ作業を繰り返して…。実戦で今の戦術がダメだと思ったらまた新しいボコモンを育成して、それを毎日のように繰り返して、そのせいで彼女とデートする時間がなくて彼女と別れたり、単位をいくつも落としたり、それでやっと俺はwcsへの出場権を手に入れたんだ…。それなのに…お前は…お前はーーーーーーー。…そんな俺の苦労を踏みにじるように威張って威張って草吹いてるだけで俺に勝っちまうんなんてよおおおおおお。」
ハミンチュはおもいっきり泣き始めた。
「俺はーーーーーーーー、お前の存在をーーーーーーーー消さなきゃーーーー気がすまねえーーーー!」
怒りが戻ったのかこちらをひたすら睨んでくる。
「オニート覚えてろ、この屈辱はいつか絶対晴らしてやる!」
ハミンチュは拳握り締めながらそう言うと、部室の窓から飛び降りた、ちなみにこの部室は2階なので飛び降りてもたいした毛蟹はならない。俺はその様子を見届けると部室から出た。
この屈辱はいつか絶対晴らしてやる……か。俺は帰り歩きながらその言葉を思い出していた…。俺は決してハミンチュのことを心の中でもバカにはしなかった。ハミンチュが俺に対して抱いてる屈辱は俺が浜中に対して抱いてる屈辱とどことなく似ている気がしたからだ…。
16章 オッパイ
クーラーの効いた涼しい教室で先生の話を聞き流しながら俺はふとあることを思い出した。バスケ部退部するなら、退部届ちゃんと出せって桃園に言われてたっけ。俺は放課後にバスケ部の退部届を出そうと職員室に行くことに決めた。
◇◇◇◇◇◇◇
放課後、俺はバスケ部の顧問の先生って誰だっけと思いながら、職員室の前に来ていた。そして職員室のドアを開ける。
「すいませーんバスケ部の顧問の先生いますかー。」
すると、定年退職間近そうなヨボヨボのおじさんが
「わしがバスケ部顧問城ケ崎じゃ、なんのようだね。」
と言って、俺を手招きした。俺は城ケ崎先生の職員席へ行った。
「バスケ部の退部届を出しに来ました。」
俺はそう言ってマジックで退部届と書いた紙を渡す。
「退部の理由は何かね?」
「バスケに飽きたからです。」
「ほう、分かった確かに退部届は受け取った、お主の退部を認めよう、じゃがお主バスケ部で全く見ない顔じゃが本当にバスケ部にいたのかね?。」
「二日しか練習に出ていませんから。」
俺はそう言って職員室を出た。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
俺はその日の夜深夜アニメを見ていた。そして深夜アニメを見ながらこんなことを思っていた。二次元の女の子ってモブの女の子もたいてい可愛いよなあ。普通、リアルの女ってのは女子高生であっても恋愛とは無縁そうな残念な容姿の女子が7割を占める。三次元の女子高生が好きな奴はたいてい女子高生における残り3割のまあみれなくはない容姿の奴がたいていは好きなのだろう。好みの容姿が特殊でなければ…。アニメの世界というのは現実の世界とほど遠い世界を描くものなのか…。だが、このアニメは学園もので中2病じみた特殊な能力を持った生徒とかいない一般的な生徒の青春模様を描いたアニメである。それなのになんで、ブスなモブの女の子が全然いないんだよ、おかしいだろう。女の子の容姿のレベルが高いと言われるうちの学校でも、5割の女子は恋愛とは無縁そうな醜い容姿をしていた。その残り5割の女の子の中でもこのアニメのモブの女の子より可愛いと呼べそうな美少女は俺が今まで見た感じじゃ桃園しか思いつかない。とか考えながら響けオナフォ二アムというアニメのメインでもモブでもないサブヒロインの麗華ちゃんという美少女に癒されていた。
◇◇◇◇◇◇
次の日、昼休み屋上で一人ボーっとしていたら誰かやってきて俺に声を駆けた。
「雄灘君、バスケ部本当にやめちゃったの?」
桃園だった。
「ああ、バスケ飽きたって言ったじゃん。」
「突然聞くけど雄灘君って童貞だよね。」
「ふん、それがどうした…俺は性行為という人間以外の他の動物もやっている下らんもんに興味はない。」
「でも、雄灘くんひなたちゃんとはエッチしたいと思ってるでしょう。」
「な…何が言いたい。」
「雄灘君ってイケメンなのに女の子に興味示さないからイケメンがもったいないなーって思って。」
「俺はお前がこないだ言ったようにロリコンなんでなjkなんぞというババアには興味ないのよさ。」
「でも、雄灘君さっきから私の胸ばっか見てるけどおっぱいには興味ありそうだよね。」
「まあな、三次元の女の唯一の武器だもんな二次元の女の子に勝る触ると本物のオッパイの感触が味わえるってのは。」
すると桃園は急にもじもじしながらこういった。
「雄灘君、ひなたちゃんとエッチするのはさすがにまずいってわかってるよね。」
「ああ、小学生に手を出すのはさすがにまずいな。」
「それでさー、性欲溜まってるだろうし、私としてみない…?」
俺はうわあ何言ってんだこいつみたいな目で桃園を見た。
「私さー、その…雄灘君みたいなイケメンと一度やってみたかったの…。だから…その悪くない話でしょ…私かわいいし…。」
「ああ、乳だけなら揉んでやってもいいぞ。」
俺はオッパイだけは揉みたかったのでそう答えた。
「それじゃダメなの私やるからにはちゃんと最後までやりたいの!」
桃園は納得いかない様子だ。
「あいにくだが、俺は貴様のオッパイ以外には興味ない、確かに顔はかなりかわいいと思うが、年上でしかも浜中という相手がいるのに他の男子ともやろうとするようなクソビッチで俺の童貞を捨てる訳にはいかない。」
(まあいいわ、あなたが今はその気でも私の裸を見て私の魅力に染まるうちに私のピンク色に輝く洞窟を掘りたくなるはずよ)
桃園は俺の言葉を聞き、なにやら考えこんでる様子だった。
「いいわ、おっぱいだけ揉ませてあげる。」
「ああ、じゃあ今揉んでいいかここ誰もいないし。」
俺が揉もうと手を伸ばすと桃園は一歩引いて自分のオッパイを腕で覆った。
「ちょっと、オッパイ揉むのにも雰囲気ってもんがあるでしょ、今日の放課後私が奢ってあげるから、ラブホで私のオッパイを堪能するといいわ。」
そう言って桃園は鼻の下を伸ばしてその自慢のオッパイを張る。
こうして俺は放課後初めてラブホにいくことになった。
17章 オッパイⅡ
3次元のオッパイか…俺はエッチゲームについてくるDVDのエロアニメというものを見る、だがエッチゲームについてくる動く絵では三次元のオッパイに敵わぬものがある。以前Xvideoという3次元のAVを見たが、三次元のオッパイは二次元のオッパイにはない何かがある。俺はそれを感じたんだ。桃園のパイオツはなかなかだ。あの服の上からでも分かるでかさなら揉んだら気持ちいいに違いない、俺は放課後
まで授業中期待に胸を膨らませていた。
◇◇◇◇◇◇◇◇
そして、放課後以前見た桃園と浜中が一緒に入っていた某ラブホに来ていた。桃園が手続きを終え部屋の鍵をもらい、部屋に入る。そこはなかなかにエロスが漂う空間だった。
「じゃあ、まずはシャワーを浴びましょうか…」
桃園はそういうと俺の手を引きシャワー室に入った。
「一緒に入るのか?」
俺は問う。
「それが普通でしょ。」
エッチゲームでは別々にシャワーを浴びるパターンと一緒にシャワーを浴びるパターンが半々くらいだ。こっちが普通だったのか。
そして、桃園が脱ぎ始めようとする。俺はその様子を観察していた。
「ちょっと何見てんの…」
「いや、どうせこの後シャワー一緒に浴びんだしどうせ見んじゃん。」
「それでもねえ、そんなマジマジと見られると脱ぎにくいのよ。」
「はあ、めんどくせえ。じゃあ俺も同時に脱ぐわ…同時に脱ぐんだったら脱ぎやすいだろ。」
「うん、まあ雄灘くんがそんなまじまじと見なけりゃいい話なんだけど。」
そうして、俺と桃園は同時に脱ぎ始める…。
俺は先に全裸になり、桃園はまだ下着をつけていたところで俺はこう言った。
「ほう、やっぱいい身体してんな。」
「ちょ、あんた脱ぐの早いわね…、もうちょっと恥じらいってもんがないの…てかあんた小さ。」
俺は自分のあそこをみてそういう。
「ああ、俺はロリコンだから小さな穴にも入るようスマートサイズのバナナなのさ。」
桃園がドン引きする。
「てか、あんた私のこの下着姿見ても勃たない訳?、さすがロリコンね。」
俺のバナナはストレートにならず、カーブを描いたままだった。
「まあいいわ、私がこのブラを取ればあなたのあそこはビンビンになるはずよ。」
桃園は何やら自身あり気だった。そしてそっとブラを外す。
そこにはサーモンピンクの乳首で乳輪がちょうどいい大きさの極上の雪見大福のような二つの白い球体があった。俺はつばを飲み込み自分のあそこを確認した。………わずかに大きくなっていた。
「あんまり大きくなってないわね………。」
桃園は俺のあそこをマジマジと見て何やら悔しそうだった。
そして、下も脱いだらそこには黒いものは生えていなかった……。いちよう俺の好みに合わせてパイパンにしてきたのかね?
「じゃあ、まずその汚らしい棒を洗ってちょうだい、私の口で大きくするから…」
「いや、俺はパイオツだけ揉みたいんだが…」
「何言ってんの乳モミはフエラの後でしょ!」
「はあ、めんどくせえ」
俺はそういいながらシャワー室に入ると桃園の腕を引っ張りそのままシャワーを流し桃園にシャワーをかけた。
「キャっ冷たい。」
シャワーは今流し始めたので当然冷たいそして俺はボディーソープの容器をプッシュしボディソープを両手で泡立て、両手にバブルを纏った状態で桃園の二つの雪見大福をバブルで包み込んだ。そして、雪見大福に付属したサーモンピンクの突起物を親指と人刺し指でいじる。
「アンっ♡」
桃園からエロい声が漏れた。
「ちょ……ァン…、ま……ァン………だでしょ………ァ……何…………ァン…………やってんの………………よ」
桃園はサーモンピンクの突起物をつままれ何やら感じながら言う。
おお、いい感度だ……これがtkb……この雪見大福の柔らかさ揉み心地はいかがなもんかねと両掌で雪見大福を撫で回しつつ力の加減をしながら白いふんわりとした感触を味わう…。
「やめ……なさい……ァン♡まだ…早いわ……まずはバナ…ァン♡…ナのお掃…除からって……言ってるでしょ。」
こ…これが…オッパイ……。手にスイツいて一度揉み始めたら離れねえ…これは舐めてもおいしいかもしれない。そう思った俺は桃園の肩を抑えつつ、桃園の正面にわずかに屈み、サーモンピンクの突起物を中心に白の雪見大福を嘗め回した。うめえ、このもちもちとして吸い付くような感触は雪見大福のまさにそれだ。うめえいくらでも舐めてられる……………………。そうしてしばらく俺は二つの雪見大福を舐めたり吸ったり揉んだりサーモンピンクの突起物を
いじったりして遊んでいた。
◇◇◇◇◇◇
そして、俺は自分のバナナがストレートになっていることにきずく。俺はもう満足したよな…この辺で引くか…。
「んじゃ、充分オッパイを堪能させてもらったんで俺はそろそろ帰りますわ。」
俺はそういうと服を着て帰ろうとした。
「ちょ、待ちなさいよ…まだあんた出してないじゃない」
桃園は慌てた様子で俺を呼び止めた。
「今、とある事情でオナ禁中なんで出さないってきめてるんですわ。」
俺は今オナ禁中だこのまま続ける訳にはいかない。
「中途半端な形で挿入まで行かずにエッチを終わらせられた女の子の気持ちは9回裏1点ビハインドで三塁までいったのにホームベースを踏めずに残塁してしまったランナーと同じ気持ちなのよ。」
桃園は哀愁を帯びた声で意味ありげな言葉を告げる。
「知るかよ、俺は野球はやっていたが、試合に出てそういう状況になったことがないんでな。それにお前の気持ちなんてどうだっていい。俺のオナ禁の方が大事だ。」
俺はそういってホテルを出た。
18章 恐怖
俺は童貞を捨てるなら好きな人で捨てたい、ひなたんで捨てなきゃダメだ。桃園には悪いが、俺はお前で童貞を捨てるわけにはいかない…。
俺はホテルの受付を通り過ぎて外に出ようとしたが、受付である光景が見えた。
「休憩90分コースで」
浜中の声だった。浜中は見た目偏差値55~60くらいの女を連れていた…。俺はボーっとその様子を眺めていた。
「待ちなさい雄灘君…って陽介…なんであんたここにいるのよ…」
桃園がそう言うと、受付を終えたらしい浜中が振り返る。
「あん、つかなんでお前もこんなとこいんの、待ちなさい雄灘くんって…」
これはあれかね、桃園と浜中両方の修羅場って奴かね…。
「あんた最近バスケ部に来ないと思ったら、他の女の子とここに来てたのね。」
「ああ、だってバスケ思ったより相手が弱くてつまんねえんだもん、俺が手を抜いても相手が勝手に負ける感じでどうせ次の試合も楽勝だし、練習でも俺の相手まともにできる奴いないしセックルしてた方が楽しいわ。」
そして、浜中はチラッと俺に目を向けて続ける。
「唯一、俺が本気出せそうな相手も練習来ないしな。」
「まあ、練習に出てないことはこの際多めにみるわ…、今、あたしが聞きたいのはなんで私という超絶美少女な彼女がいながら、こんな不細工なメス犬に手を出すの。」
不細工ではないだろう、俺から見ても三次元の女にしてはいい方だと思うぞと心の中で俺は言う。不細工と言われた浜中が連れた女はしょんぼりした様子を見せる。
「おい、なんてこと言うんだ、由佳ちゃん悲しんでるだろ。」
浜中がしょんぼりした由佳ちゃんの頭を撫でて慰めながら言う、頭を撫でられた由佳ちゃんは嬉しそうだ。
「何、彼女の私の前で他の女の頭堂々と撫でてんのよ。」
桃園はキレていた。
「いや、最近お前とばっかやってたから他の女の子の味も知りたくなってな。」
浜中は頭をかいている。
「は?」
桃園は口を開けている。そこで浜中は何かを思いついたように話し始める。
「じゃあ、こういうことにしよう、俺は今回お前が雄灘とやってたのを責めたりしないし、これからお前が他の男と何しようが別に構わない、だからお前も俺が他の女と何しようが文句言うな。」
そう言って浜中は桃園の説得を試みる。
「私はねえ、あんたみたいな不細工とじゃ満足できないのよ、だからイケメンの雄灘君とやってたの。でも、あんたは私みたいな美少女とできるんだから、それで満足しなさいよ。」
なんつう、クソビッチだこのアマと俺は心の中でつぶやいた。
「いや、だから俺もお前みたいな完璧美少女とヤリすぎて、最近萎えてきたんだよ、だからお前の良さを再確認するために他の女と一回寝てから、またお前と寝れば改めてお前の良さがわかるんじゃないかと思ったんだ。つうか、俺のこと不細工って言うな、モテる割に顔が良くないの俺は結構気にしてんだぞ!」
浜中、それ気にしてたのか。これは何か屈辱晴らしに使えるかもしれんな。
「そう、私の技術が足りなくてあなたを満足させてあげられなかったのね、雄灘君にも今日途中で逃げられちゃったし、私自身なくなってきたわ……………、けど私は負けないわ…。あんたが私以外の女に目移りしないように、テクニックと女をさらに磨くわ。あんたと私が次にやるときは絶対にもう私しか見れなくなるくらいにあんたを私に夢中にさせて満足させてやるんだから、それまでいくらでも他の女とやればいいわ、じゃあね。」そう言って、桃園は受付に鍵を渡し、外へと消えた。
「んじゃ、行くか由佳ちゃん」
コクリ
由佳ちゃんは頷く。
浜中はホテルのロビーから階段へと部屋のカギを持って行った。つか、今の話聞いてよく行こうと思うな由佳ちゃん…………。
浜中に桃園とエッチしたと誤解させれば、浜中はなんらかのショックを受けると思っていた…だが、今の様子では全然そんなことはないな…。それにしてもやはり浜中あいつは恐ろしい…。もう、浜中に何をして屈辱を晴らせばいいかマジで分からねえ。無念にも退学した坂城のためにも絶対にあいつに苦い思いをさせなきゃなんねえってのに…。もう打つ手がねえ。殺そうとして警察に捕まるのは絶対嫌だし…。
◇◇◇◇◇◇
次の日、中間テストの結果が掲示板に張り出されていた。いちおう、自分の順位を確認する。学年1位…雄灘新介10教科合計934点と…。
まあ、当然か…。俺は親とある契約を交わしている。俺が学年1位である限り、俺に毎月のお小遣いが月10万円与えられるという契約だ。学年1位じゃなくなれば、お小遣いが半分以下に減らされるので絶対に試験中には手を抜かない。俺が手を抜かなければ俺が1位でないなんてあり得ない。当然の結果である。
昼休み…
「あんた、学年1位で学校創設以来歴代サイコーの点数を取ったっていう雄灘新介?」
机でラノベを読んでいると、メガネをかけたいかにもがり勉って感じの女が話しかけてきた。
「そうだけど、何?」
俺は一瞬その女を見たあと、ラノベに目を移して答える。
するとその女は急に声のトーンを落としてこう告げた。
「あんた………………死んでくんない。」
次の瞬間彼女は右手に刃を出したカッターナイフを持ち、そのカッターナイフを俺ののど元に間1ミリの隙間を残して寸止めした。俺は冷や汗がぶわああああああああああああああああっと出た。
「死んでというのは冗談だ…死にたくなければこの学校を退学するか転校しろ。」
待て、怖すぎる…誰か助けろ………。こんな状況だってのに何故か誰も見てねえし…。
「大声で助けよぼうとしたら、このまま刺すぞ。」
「わ…分かふった、退学するからナイフを下ろしてくれ。」
「ふっ、ではこの書類にサインしろ。」
そう言ってその女は左手で
退学届…こいつ用意がいいな!俺は退学届けにサインした。
「よろしい」
そういうとその女は退学届を左手でカバンにしまい、右手のナイフを下ろした。そして、俺のせきをはなれていった。
女がどこかへ行き、ほっと胸をなで下ろした俺の陰茎から液体が溢れ出した……。俺は顔面真っ青になった。これは精液ではない…尿液だ……。
19章 ぶつかるオナニズム
まずい、このままでは漏らしたのがばれるのも時間の問題だ。こうなったらあの技を使うしかない…。俺はミスディレクションという、視線誘導テクニックを使い、周囲の人間の視線を誘導し、自分のことを周囲の人間が存在認識しないように教室を出て、廊下を渡り男子トイレの個室へとかけこんだ。そしてパンツを脱ぎ、ズボンをノーパンのまま穿いた。こうすることで臭いでばれることはないだろう。俺はトイレに誰もいなくなったことを確認し、トイレの水道で自分のパンツを洗った。ズボンにも多少尿液は付着していたが、問題になるほどではなかった。俺は今日一日このピンチをなんとか乗り切った。
学校から帰ると、珍しくママンが家にいた。
「ちょっと、あんた来なさい。」
そう言って、ママンは俺をリビングに呼びつけた後、俺をぶん殴った。
「あんた、なんで退学届出したの」
親がそういっていた。そこで、俺は今日殺されかけたことを思い出す。まさか、あのサインだけで退学が認められたというのか…そんなはずはない…。何故だ…。
「…………………………………」
俺は何も言えなかった。
「あんたはもううちの子じゃないわ、家から出ていきなさい」と言われ俺は家を追い出された……。その日は財布に残った金でホテルに泊まった。
次の日、俺は競馬場に来ていた。競馬は本来20歳未満の者は馬券は買えないが、なんとか年齢を誤魔化して馬券を買った。そして幸運を使って単発も連番も当てていく。そうして俺は元金10万円だった馬券を1日で100万円にした。
そうして金を増やしていき、俺は金持ちになった…。だが、俺の心にはまだ浜中に対する復讐心と俺にちびらせた奴に対する復讐心が残っていた。そこで俺は考えた…、このまま競馬で金を増やして、私立彩連学院を買収して浜中と奴を権利を行使して退学させようと…。だが俺は全国の競馬場で荒稼ぎをしすぎて競馬場を出禁になっていた。なので、競艇で稼ぐことにした。だが、1日で2000万円稼いでしまい、その噂が全国に流れまたしても出禁になった。
なんで不正を働いてる訳じゃないのに出禁になる…。俺はこの理不尽を受け入れることが嫌だった。
俺は自分の金で買った家に帰り、一万円札をオナティッシュ代わりにして自分の小さなあそこの棒をおもいっきりしごいた。ちなみに、オナティッシュというのはマスターベーションの後に出た白いヨーグルトを拭くためのティッシュのことである。一万円札をティッシュにしてやる贅沢なマスターベーションが気持ち良くないはずがないと思った。だが、気持ちよくなかった。競馬で荒稼ぎした俺にとって1万円札なんてただの紙切れ同然だったからだ。底辺の奴らはこんな紙切れなんかのために人生における貴重な時間を割いてまで苦しい思いをしながら働いてるのか……。哀れだなくハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ。何故か笑えてきた。何故、今俺がこんなバカなことをしてるかというと…。浜中と名前の知らないあいつへの復讐心を消すためである。俺みたいなエリートも時には何かを諦めなければならないときがある、浜中にバスケで勝つことを諦めたように、引き際を見極め諦めるのは人生にとって大事なことだ。オナ禁を自ら解いて1万円札をオナティッシュ代わりにした贅沢なマスターベーションをすることで…俺の浜中とあの女への復讐心は薄れる…そう思っていた…。だが、神はそれを許してくれなかった…。諭吉が俺のヨーグルトを上手く吸い取らない…。これじゃ普通のオナティッシュで吹いた方がましだ…。神は俺が復讐を辞めることを許さなかったのだ…一万円札という紙だけに……。それどころか俺にこんな気持ちよくないマスターベーションをさせた浜中とあの女がさらに憎くなった…。このままでは………終われない。
そう思った俺は、株の売買で金を稼ぐことにした。これなら出禁になることはない。だが、世の中は不景気であり利益を上げられそうな会社が見つからなかったので断念した。
ここは気分転換が必要だ。ヒナタンと会ってデートしよう。今は小学生は夏休みの時期だ。ヒナたんも暇だろう。俺はヒナタンに電話する。
プルルルルルルルルルル
「あーもしもしひなたちゃん。」
『はい、なんでしょうか雄新さん?』「今、ひなたちゃんに会いたいんだ」
『ヒナも雄新さんに会いたいです。』
「じゃあ今、木の上公園に来れる?」
『はい、すぐ行きます。』
◇◇◇◇◇◇◇◇
そして、俺とヒナたんは木上公園で会った。
久々に見たヒナタンはやはり、可愛かった。最近エッチゲームもやってないのでここんとこ可愛い女の子を全く見ていないせいかめちゃくちゃ可愛い…。
「雄新さん、お兄ちゃんから聞いたんですけど、なんで学校辞めちゃったんですか?」
そういや、俺なんで学校辞めてんだろうこっちが聞きたい…。
「俺、もう一人でも稼いでいけるから学校に通う必要ないんだよね。」
すると、ヒナたんは驚いていた。
「すごいです。雄新さんもう働いてるんですか?」
「まあね、学校辞めたから家を出て一人暮らししてるんだ。」
「雄新さん大人ですね、尊敬します。」
ヒナたんの声、ヒナたんの顔、こんなたわいない会話でも…俺はヒナたんといるだけで幸せだ…。俺とヒナたん二人だけで暮らせたらどれだけ幸せだろうか……。そんなことをかんがえていた…。
ガンっ
俺のこめかみに固いボールが直撃した。
ヒナたんが顔を真っ青にしてる顔が最後に見え、俺はそのまま意識がなくなった。
◇◇◇◇◇◇◇
俺が目を覚ますと、身動きが取れないよう椅子に両手両足を縛られたまま座らされていた…。人気のない場所に不自然に置かれた椅子に俺は座らされていた。
「きずいたか雄灘…。」
柳田だった…。
「俺を縛りつけてどういうつもりだ。」
俺は当然怒る。
「あれを見ろ。」
柳田が指さす方を見る。
そこにはボコモン部のハミンチュと野球部で見た顔が3人いた。野球部の3人でヒナたんを取り押さえている。ハミンチュはDSをやっていた。
「おい、こんなことして許されると思ってんのか。」
「お前だって俺に許されない仕打ちをしてきたろ。」
「警察呼ぶぞ。」
「今の貴様は身動きが取れない。やれるもんならやってみろ。」
俺は力づくで縄を外そうとしたが、びくともしない。
「今、俺たちがやろうとしてること分かるよな…雄灘君。」
「や、やめろ…やめてくれ。」
「そう言うってことは分かってるらしいな。だが、やめろと言われようとやるよ。」
「つか、お前が恨みがあんのは俺だろ…なんで小学生の女の子を巻き込むんだよ。」
「あの子が誰だか僕はある人物から聞いてね。」
柳田がパチンと指を鳴らす。
すると坂城がでてきた。
「坂城、お前…」
「俺はあの日お前に促されて、浜中を殺そうとした、俺が退学になったのは俺のせいじゃない、お前が悪い、だから俺はお前をゆるさない。」
何、自分でやったこと人のせいにしてんだよ…坂城。
そして坂城は続ける。
「俺も実は浜中の妹が好きでな。今からレイプできるなんて楽しみで仕方ねえ。しかも、浜中の妹と恋人のにっくきお前の目の前でな。」
「おい、待て坂城なんでお前がひなたちゃんのこと知ってんだよ。」
俺は疑問を坂城にぶつけた。
「実は俺もあの祭りに行っていたんだよ。一人で、リア充どもを僻みにな…そしたら、仲間だと思っていたお前がこんな可愛い女の子連れてるとこ見ちまってな。それでいつかお前の目の前でこの子をレイプしようと思ったのさ。」
と坂城が語る。
「じゃあ、なんで今日俺がひなたちゃんとあの公園に来ることを分かっていたんだ?」
俺はとりあえずまた疑問をぶつける。ヒナたんが犯されるまで少しでも時間を稼いで、縄をほどき、ヒナたんを助けるためだ。
「ふん、未来日記って知ってるか?」
「未来日記だと…あのアニメの…それがどうした」
「俺はそれが使える」
「んな訳ねえだろ…あんなもんリアルにある訳がねえ。」
未来日記とは未来のことが書かれた日記のことである。その話が本当だとしたら、俺とヒナたんが今日木上公園で会うことがその日記に記されていたことになる。
「ちなみに、俺の日記の種類はリア充爆発しろ日記。リア充の邪魔をすることがこの日記には書かれている、まあんなことはどうでもいい。とっととレイプだレイプだ…。」
「やめろーーーーーーーーーーーーーー。」
野球部がヒナたんを取り押さえて、ヒナたんは体格差で抵抗する術もなく涙を流しながら、坂城に服を脱がされていた。
「おお、ノーブラじゃんまだ小学生で未発達だしな。」
「やめろ、やめろーーーーーーーーーーーーーーー。」
俺はキチガイのように怒り狂ったが縄はほどけない…。
服を脱がされヒナたんの上半身が露わになる。パンツははいたままだ。
チュパ…シュルシュルシュル
坂城がヒナたんのピンクに輝く乳首を舐める。
「や…やめて………くだ……さい。」
ヒナたんはもがくが野球部に取り押さえられ逃げられない。
チュパ…シュルシュルシュル
その様子をみて、俺のソーセージは不覚にもストレートになっていた。
20章 昇天
……………………………
ここはどこだ…俺はさっきまでヒナたんがレイプされるという悲惨な光景を見ていたはずだ…。気が付くと俺は神秘的な湖のような場所を見ていた。
『雄灘新介よ……貴様の愛人は今、レイプされておるな。』
湖の水面に映った神秘的な光が話しかけてくる。
「誰だ?」
俺は叫ぶように問いかける。
『私はオナニズムの神。』
水面に光る神秘的な光はそう言う。
「オナニズムの神だと………………………。」
『貴様は今、愛人を目の前でレイプされ、精神的にかなりショックを受け現実から目を背けている、だがまだ愛人の貞操は奪われていない、今ならまだヒナたんの処女を奪われるのを止められるぞ…。』
「俺は今、手足をきつく縛られて身動き取れない状態だ、それにもうヒナたんの乳首は汚されてしまった…俺はもうショックで生きていけねえよ……、縛られたまま殺されるんだ……。」
『貴様は今まで自らのオナニーのためにたくさんの人の心を傷つけてきた…これが貴様への神からの祟りなのかもしれない…だが貴様はこんなところで負けるのか…。負けたらもう死後の世界でも一生その屈辱を晴らせぬまま気持ちよくマスターベーションすることができなくなると思うぞ…それでもいいのか。』
「良くねえよ、俺はいつまでも一生気持ちよく快楽を味わいたいんだーーーーーーーーーーーーーーーーーーー。でもこの状況は打開できねえ、どうしようもねえんだよおお。」
『貴様の中のオナニズムはそんなものか…、貴様は手足をきつく縛られただけで何もできなくなるような奴か…坂城にヒナたんの乳首を先に舐められた屈辱果たせないまま死ぬのか…。』
「坂城、俺は…お前を許さねえーーーーーーーーーーーーー」
俺は目を覚まし、自らの体に眠るオナニズムのオーラを身にまとい、手足を縛られた縄をオナニズムのオーラで引き裂いた。
そして、ヒナたんの膣の中に手を突っ込もうとした坂城にオナニズムの妖気をまとった拳を坂城の顔面にぶち当てた。坂城は気絶した……。その場にいた他の奴らはその様子に怯えて、すぐに逃げていた。ヒナたんはレイプされる恐怖に怯えていたのか今も裸の体を震わせながらうごけないでいた。俺は落ちてたヒナたんの服を拾って服を着させた。
そして、おぶってヒナたんを自分の家へと運んだ。その時にはもう、オナニズムのオーラはもう消えていた。
ヒナたんを風呂に入れ、俺はオナニズムの神のことを思い出していた…。あれはいったい何だったんだろうか…オナニズムの妖気を纏ったパンチ…あれは猛烈な力が宿っていた…坂城は死んだかもしれない…。自分の屈辱を晴らすたして気持ちよくマスターベーションするために俺は生きてるんだ。邪魔する奴はすべて殺す…その思いが生んだオナニズムの妖気なのか…。
「雄新さん…ヒナを助けてくれたんですね…」
ヒナたんはバスタオル1枚巻いて俺の視界へと入る。そのまま勝手に俺のベッドへと座る。
「ひな…雄新さんにならあんなことされてもいいです。お兄ちゃんじゃない、めては雄新さんじゃなきゃダメです。ヒナの中に怖い人が手を入れようとしたのとめてくれて、ありがとうございます。ひな…何もできないですけど、雄新さんになら何をされてもいいです。他の人がヒナを奪う前にヒナを雄新さんのものにしてください…。」
ヒナたんがバスタオルを脱ごうとするのを俺は止めた。
「俺は、気持ちよくマスターベーションをするために生きてるんだ…。まだ屈辱を果たしてない奴がいるいじょう、オナ禁を解いても気持ちよくない…ヒナたんと愛の営みを気づけばそんなことは気にならなくなるかもしれない…だが俺はその後、どうすればいいんだ…。だから今は、手を出さないでおく。」
浜中とあの女への屈辱を晴らす日がいつになるか分からない、それがもし2年以上後だったらヒナたんは小学生じゃなくなり、俺の好みじゃなくなるかもしれない、だがこんなとこでヒナたんとエッチをして、人生においてサイコーであろう快楽を味わってしまったら…俺はこの先何をしていきればいいんだ…。人生最大の快楽を味わってしまったがために次の目標を見つけられずに停滞することは、死ぬことと同じ、より気持ちいいマスターベーションをすることが人生の目標となっている俺がここでヒナたんと性行為をしたら、もう次が見えなくなるに決まっている。俺はそれを分かっていた……………。
だが、溢れる衝動を抑えきれずに俺はヒナたんのお風呂に入って坂城の汚れから洗われた乳首を舐め始める。
チュパチュパシュルシュリュシュルシュリュ
「ァ…雄新さん…お…いし…いです…か?」
「ヒナたん、おいしいよ…」
俺はヒナたんをヒナたんと呼んだ。
チュパチュパシュルシュリュシュルシュリュ
「ヒ…ヒナの胸気持ち…い…いでっす。雄新さんの優しい感じ…伝わって…きます………。」
しばらくヒナたんの両乳首を舐めた後、俺はパンツを脱いだ。
「ヒナたん舐めて…。」
「うわあ、雄新さんの大きいですね…。」
俺のあそこは普通の男のものと比べるとかなりちいさいがヒナたんの乳首を舐めて興奮して大きさが何倍にもふくれあがっていて、口の小さなヒナたんにはかなりでかいものにみえたそうだ。
ジュポ
俺のソーセージはヒナたんの口いっぱいに入った。
「ㇹㇶィㇵンㇹㇶンㇹㇹィㇶィㇸㇷ。」
ヒナたんは俺のあそこを口に入れながらしゃべろうとするが、うまく聞き取れない。
「そのまま口を動かして、俺を気持ちよくしてくれ。」
チュポチュポ
わずかだがヒナたんの顔が動いた。
少ししか動かなかったが、俺のソーセージをヒナたんに食べてもらっているという状況もあいまってか…俺はかなり気持ちがよかった。
ヒナたんの口から俺のソーセージを抜いたら、そのソーセージはヒナたんの唾液と俺の我慢汁でベトベトニ濡れていた。
「ヒナ、なんだか下の口がヌチャヌチャしてきました。」
「じゃあ、ヒナたんそろそろ本番行こうか。」
「はい、初めてが雄新さんでヒナ嬉しいです。」
俺はヒナたんの中に自分のソーセージを挿入した。
ズチャ
何かが破ける音と同時に俺の全身に溢れるほどの快感が流れた…それと同時に俺の魂は天へと昇っていった。
オナニズム