夢の感触、他詩編

日また日と、時は過ぎていく
あの楽しかった思い出も
もう遠ざかってしまった
あの頃の夏の感触、淡い夢
初めてあなたとキスをした、あの場所
いつまでも、僕は忘れないよ、それらの記憶を
それらの夢達を





夜の新宿は、人でいっぱいだ
もう暑いこの季節
人々はにぎわいながら
この往来を行き来する

僕もまたこの空気を吸って
夜の新宿をうろうろする
向かうのは本屋
あのランボーの詩集を求めて
僕は本屋へ向かってく
にぎあう群衆、この季節
本当は、仲のいい友達と
一緒に飲みに行きたいのだけれど
それも叶わず
僕は新宿をうろうろする

一人で、夜のこの新宿を
甘い空気を吸いながら




いつまで経っても
僕らは僕らのままでいられるのだろうか?
神のいないこの世界で
僕らは僕らのままでいられるだろうか?

二人の間の愛は尊い
愛は最高の宝石だ
それを口にすれば、こころも晴れやかに
唇も赤いままでいられる
愛があれば
僕らのこの関係も永遠だ
永遠に仲のいい二人でいられる
神のいないこの世界で
僕らは永遠に幸福だろう
たとえ神がいなくても
永遠にあの青春の
あのあまずっぱさを保てるだろう

夢の感触、他詩編

夢の感触、他詩編

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-05-13

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