頼りになる友人

あの頃の君たちは若く
キラキラした瞳で話しかけられると
とても楽しい気分だった

困ったことがあると
泣きながら
頭に来ることがあると
怒りながら
いろんな話を聞いたね

みんな可愛い妹や弟のようで
頼られることばかり
頼まれるばかりの
一方的な関係だったけど

君たちに頼られていた自分は
誇らしく自信に満ちていた

あれから多くの年月が流れ

君たちの結婚式にも
呼んでくれたね
集まると同窓会のようだったね

今君たちも
お父さんやお母さん
結構ないい年の大人だね

あの頃は君たちと
こんな長い間付き合っていけるとは
考えていなかった

あの頃の君たちが
こんなに頼りになるなんて
思っていなかったよ

いつまでも可愛い妹弟だけど
時には頼りになる友人
これからもよろしくね

頼りになる友人

頼りになる友人

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-05-11

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