うら悲しい春の日、他詩編
うら悲しや、春の日は
うら悲しや
こうして見える春の日は
うなだれていて可哀そう
うら悲しや、春の日は
うら悲しや
僕は時計を止めて
ありもしないことを考える
うら悲しや、春の日は
うなだれていて、うら悲しや
僕は一人で立っていて
ありもしないことを考える
この路上、強い陽が照っていて
通る車を冷たくする
道端を行く少女は、もう死んだ
君の魂はとうの昔に、無くなったんだ
それでもまだ君はこの道を行こうとする
春の陽につづくこの坂道を行こうとする
君はもう死んだ
君の家族はもう、君の為に泣いたんだ
それでも君は一人、この道を行こうとするのか?
一体なぜ?強制されたわけでもなしに?
もう君は天国へ行き、一人で休んでいてもいいはずだ
失われた少女よ
君はもう君の道を行け
僕が案内する君の道を行け
たった一人で、二人でなしに君の道を行け
うら悲しい春の日、他詩編