まだ見ぬ夢、他詩編

まだ見ぬ夢を思って
僕は一人、道を歩く
路上には花々、ひんやりとした静かさで
その花々は呼吸する
まだ見ぬ夢を思って
僕は一人、電車に乗る
客は少ない
僕は手帳を取り出して
自分の詩をそこに書いてみる
まだひんやりとした思い出が
僕の胸に思い浮かぶ



君、大切な君、僕の好きな君
君と僕はどうして出会ったのだろう?
二人の出会いの間には何が介在していたのだろう
僕は28になった
君は26になった
二人で居た日々は短いけれど
大切なのはその思い出だ
大切なのはその魂だ
二つの魂が出会い、何かを生み出していく
大切なのはその魂だ
炎のゆらめきに似た
この恋慕を僕は大事にしまっておこう
再び君に出会い、生活してゆくまでに
この胸に秘めておこう

まだ見ぬ夢、他詩編

まだ見ぬ夢、他詩編

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-05-10

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