重い軽い

春生志乃

生々しい表現がございます。

「重い男」

どうして人を愛さなければならないのだろう
「私は人を愛せない」
なんて言葉をたまに吐く
女はいつも私に同じ事しか言わない
「変な人ね」
女は私を落胆させる生き物だ
男にとって女の言葉はこの世で一番信じられないものでしかない
子孫繁栄の為に必ずしも人を愛さなければならないと、一体誰が決めただろう
子孫繁栄への女の思考は一方的だ
愛して欲しい、ただそれだけでしかない
愛した女は最後まで守らなければいけない
その覚悟を男は持たなければならない
だからもう一度女に言う
「貴女を愛したいけれど、覚悟がない」
ああ今夜もまた独り



「軽い女」

貴方は言った
「私は人を愛せない」
好きになる努力くらい出来るでしょう
愛なんてそんなに重いモノじゃあ無いのに
女は好きだと言われれば案外その気になる
女が重いとよく言うけれど、男の方が考えが重いんじゃあない?
恋に覚悟なんて要らない
ただ好きと囁いて一緒に居る、女はそれだけでどんどん男に惚れていくもの
だから試しに、今夜は一緒に

重い軽い

重い軽い

重い男の思考と軽い女の思考。ふと頭に浮かんだ雑文。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青年向け
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