物語は突然に―

物語は突然に―

秋猫

貴方は、家族や友達、大事にしてますか?
もしも、全て奪われたら、貴方はどうしますか?
これは、ある19人の話

プロローグ

何もかも、同じだと思ってた
この日も。


【大門寺 拓斗 成年堂本部にて】
「あっっつ!!」
成年堂本部―――
ここは、中学生が夏休みの間、ただ、だらだらと過ごす為の小屋
とは言え、そこですごしてるのはわずか2人
俺こと大門寺 拓斗と、俺の妹「大門寺 哀歌」
まぁ、今は俺しか居ないが…
すると、いきなりドッカーン!!と、大きな音がした
ただでさえ暑かったこの小屋は、穴が開き、さらに熱くなる
「あー、あー、、」
唸りながら後ろを振り向くと、そこには、ファンタジーアニメに出てきそうなおかしな穴があった
本能的に、俺は、小屋から外へ、猛ダッシュで出ていった
すると、普段、小屋の外は、人々が忙しく歩いている

はずなのに
さっきも、沢山の人がここ等を歩いていた
はずなのに
さっき歩いてた人も
建物や、植物が。
全部。
成年堂本部以外無くなっている……?
【?? 月ヶ丘】
「あら?」
女は片手のワイングラスを月に翳した
「また、新しい住人がくるのかしら♥」
そういい、ワイングラスに注がれているワインを、一滴も残さず飲み干した
「……夜明けは近いわね」

「閉鎖の世界」

【春風 奈津美 成年堂本部 謎の穴にて】
「え?え?」
久々に、拓斗のやっている成年堂に遊びに来てみれば……
拓斗は居ないし、おかしな穴が開いてるし、
すると、穴の中から
「うわぁぁぁ」
と、拓斗の叫び声が聞こえた
少し私は動揺しながらも、穴に飛び込んだ


あれから、何時間経っただろうか?
グルグル回って、どこかへ着地した
頭が痛い
目をゆっくり開けると、数人の男女が倒れていたり、起き上がって、頭を抱えたりしている
その中には、拓斗と、拓斗の妹ちゃんも居た
すると、急に上から何か黒い生き物が降ってきた
その黒い生き物はかなり高いところから落ちてきたのに、よろけもせず、綺麗に着地した
よく見ると、それは生き物では無く、何か黒い生き物の死骸だった
すると、まるで、おとぎ話に出てくる魔女の様に、箒に乗り、黒い服を着た、まさに『魔女』と言う感じの女性が私たちの中心に降りてきた
「あら♥皆さんお揃いで♥」
そう言い、余裕をか増している女性に一人の男がこう怒鳴る
「てめぇか?!俺らをこんな所に飛ばしたのは!!!」
すると、女性は手を横に振って
違う、違う、と言い、笑って証言した
すると、余裕ぶっていた女性の表情が一転し、真剣な表情になった
「んー……、やっぱ、言わなきゃダメよね……」
少し小声で呟く女性。
「んー、、言い難いんだけど……」
「ここねー」
皆、ゴクリと覚悟を決める
「貴方達が住んでいた空間じゃないわ」
そう言い、魔女の様な女性は、んー、と唸り、背中を思いっきり伸ばす
「えーとね、貴方達、おかしな穴の中に入ったでしょ?」
「それが、空間を捻じ曲げたって訳」
誰もさっぱり意味が分からない
でも、あの穴がやばかったらしい
「まぁ、帰りたいの?」
うんざりした顔で女性は問う
私たちの答えは当然イエスだった
「んじゃー、私の力を貸してあげる」
そう言い、地面に腕を翳すと、私達のに魔法陣が現れた
「これで良しっ……と」
女性が手を下げると、魔法陣は消え、私達一人一人に不思議な印が着いた
「それがあれば、守ってあげる」
私達は、元の世界に戻るため、女性ことミリ・モーガンの助けを借りて、旅をする事になった

物語は突然に―

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  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-05-05

Public Domain
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  1. プロローグ
  2. 「閉鎖の世界」