ボーイフレンド(仮)版権小説「西園寺生徒会長と洗面所でおあずけプレイ」(西園寺蓮・性的表現・バック)

 目が覚めるとふかふかのかけ布団と、明るい陽射しが入ってくる大きな窓が見えた。アンティーク家具と良く調和した木の窓枠。ここはどこだろう、と寝ぼけた頭のままで身動きする。動きにくいと思ったら、全裸の体に、しっかりと腕が巻き付いていた。あぁそうだった、と首だけで後ろを向くと、軽い寝起きをたてる西園寺先輩の顔があった。
 長い睫と、整った唇が軽く動くが、目は覚まさないようだ。こんなに無防備な先輩の姿はなかなか見ることがないし、実は裸はまだじっくりと見たことがない。見ているはずなのに、先輩が裸のときに正気でいられたためしはないから。首筋から肩、二の腕のラインは滑らかで、きめの細かな肌と、少し骨ばった腕を、つい撫でてみたくなる。この美しい人に心も体も翻弄されている。昨晩も、甘い言葉と優しい手のひらと、そして唇と、制服からは想像できなかった胸板の厚さと。あと。
 このまま姿を見ていたかったが、いろいろと思い出しているとすっかり目が冴えてしまった。確か部屋にバスルームがあったはず。私は先輩を起こさないようにゆっくりとベッドから出た。先輩に脱がされたバスローブはどこに行ったのだろう。暖房はきいているが、少し冷える。
 そういえば昨日初めてバスローブを着た。家はパジャマだし。……すぐに先輩に脱がされたので、ほとんど感触を楽しんでいないけれど。
 ここは西園寺亭の別荘。冬休みにデートの誘いを受け、車で迎えに来られたと思ったら、あれよあれよという間に気が付くと雪が降りしきる中にたたずむ古い洋館に居た。少しだけ学校と雰囲気が似た、白壁と濃い色の木と、少し古びたカーペット。ベッドルームもベッドも童話に出てくるような雰囲気で、白を基調としたバスルームにバスローブが二つ並べて置かれていたっけ。雪は音を吸収すると聞いたことがあるが、昨夜と同じで音が聞こえない。


 真っ白なバスタブに湯を張って身を沈める。ふと自分の体を見ると、いくつか小さな赤い痣ができていた。胸元に二つ。右の二の腕に一つ。そして太ももにも。
 胸元の痣に軽く触れてみると、否が応でもまた昨晩のことを思い出してしまう。胸元に顔を埋められて肌に吸い付かれる。ちくっとした痛みのあと、先輩が顔を上げると、小さな跡がついていた。
「あなたに花を咲かせていいのは私だけ。所有の証ですよ」
 先輩は再び胸元に顔を寄せ、舌でちろっと跡を舐め、そのまま右手で私の胸の先端にすっと触れた。思わず声が漏れた。
「我慢しなくてよいですよ。私だけに聞かせてください」
 そして。一晩かけて触られていないところがないほどくまなく触られ、濡らされ、いくつもの証をつけられた。


 湯の中でも、肌に残った跡はくっきりと存在を主張している。どうやってついたものかまだ思い出せるけれど、こんなこと誰にも言えないし、見せられない。西園寺先輩以外には。
 思い出すと顔が熱くなってくるのが分かり、紛らわすようにお湯をかき混ぜてみた。湯の動きだけで乳首が存在感を増していく。初めての夜。そして昨晩。西園寺先輩が乳首をどう転がしたかを思い出すだけで股の間まで熱くなってきた。
 指先でふと触れると、「ひゃん」と思わず声が出てしまう。思わず両手で口を押えるが、バスルームに響いた声は消せない。寝ている先輩に気が付かれてないよね……。
 恥ずかしくてますます体が熱くなってきたので、まだあまり体が温まらないまま早々にバスタブから出てバスタオルにくるまった。湯のせいか恥ずかしさのせいか、洗面所の鏡に映る顔が赤い。
 こんこん、と突然洗面所の扉がノックされた。
「宮都さん、大丈夫ですか」
 びくっとしたが西園寺先輩の声に安心する。
「はい、今出ます。ちょっと待ってください」
 体に巻き付けていたバスタオルを急いで外し、顔を拭く。かちゃっとノブが回される音が聞こえ、驚いて振り返るより先に、後ろから包まれていた。
「西園寺……先輩?」
 バスローブを羽織った先輩の腕にすっぽり包み込まれている自分の姿が、大きな鏡に映る。首元についた雫を先輩に舐めとられたのが、ざらっとした舌と、頬に触れる髪の感触と、鏡とで分かった。赤い舌がちろちろと動き、首を舐めあげ、耳に移る。そして鏡に映る先輩と目が合う。
「呼んだでしょ、私のことを」
「え」
「バスルームから聞こえましたよ。甘い声が」
 聞こえてしまったのか、先ほど一言だけ漏らしてしまった声を。
 先輩はそのまま私の耳の裏を舐めあげ、耳の端を唇で摘まんで軽く引っ張る。そして、私が何とか抱えるようにして持っていたバスタオルと、肌の間に、手を滑らせてきた。触られていること以上に、鏡に映る姿のほうが恥ずかしい。しかも小さなシャンデリアがきらめく、こんな明るいところで。抱きつかれ舐められただけで、私こんな顔になっていたのか。顔をそらせようとしたが、後ろから片手で顎を軽くつかまれ、先輩のほうに向かされる。
「どんな顔で私のことを呼んでいたのかよく見せてくださいね」
 今度は顎をつままれたまま軽く左を向かされる。驚く間もなく唇を合わせられ、舌が入ってくる。ねっとりと動く舌に翻弄されて手からバスタオルがするっと落ちた。そのまま腰を冷たい陶器の洗面台に後ろから押し付けられる。冷たい感触が気持ちいいと思うほど、キスだけで体が燃えそうだった。顎と腰とに添えられていた両手のひらがすっと胸元を包む。
 舌は否応なしに私の舌と絡み合い、手のひらはしっとりと乳房にまとわりつく。口が解放されたが、そのまま首元、背中と舌が這う。手は乳房、腰と降りつつ体がまさぐられる。
 正面を向いても鏡は直視できず、下を向くとまだ触れられていない乳首が痛いほど立ち上がっていた。手がなぜか肝心なところに触れてもらえていない。
「先輩……」
 舐めるのをやめて先輩はバスローブをすっと脱ぎ、全身で私を包み込む。しっとりとした肌の熱さが背中からそっと私に移る。そして手のひらが再び胸元、そして腰へと何度も往復する。動いた手が一瞬乳首に触れ、私から出た声が洗面所に響いた。
「フフ、先ほど聞こえてきた声よりいい声ですよ。もう少し鳴いていただきましょうか。今度は私の手で」
 体がさらに洗面台に押し付けられ、少し前かがみになった胸と、おしり、太ももを柔らかく撫でられる。手がすっと股のほうに動き、その先を期待すると、また太ももに戻る。触れられたくて胸の先と股の奥とが疼き、つつっと股から液体が漏れた。
 内腿に動いていた先輩の指がすっと雫を掬い取り、そのまま上へと動く。股の毛をふっと遊ばせ、中心に触れるか触れないかあたりでまた腿に戻る。胸の周りを撫でる左手も肝心なところに触れてくれず、もどかしさだけが募る。思わず足をすり合わせ腰を動かすと、先輩の腰で洗面台に押さえつけられ、おしりの上に固いものが当たる。先輩も感じているのか、と思うと、またつっと股の間から漏れた。手は洗面台を支えるのに必死で、首元に戻ってきた先輩の手に顎を摺り寄せるしかなかった。
「どうしました?」
 顔を上げると、また先輩と鏡越しに目が合う。先輩の指の間で存在を主張している赤い乳首が、自分でも見たことがないほどせり上がっていた。乳首の横が指の腹にすっと触れるか触れないかだけで、息が漏れ、体の芯が疼く。
 ほんの少しで良いから先端を触ってほしい。身じろぎするが、先輩の左手は私の胸の形をふにふにと変え、右腕は私の腰を絡めつつ、指ですっとまた下の毛をそよがせた。時折りすっと指が毛を分けて股の間に触れるが、また戻ってしまう。はしたないと思いつつも、指が動くたび、もう少しだけ気持ちいいところに触れてほしいと腰が動くのを止められない。
「先輩……お願いですから」
 昨夜ベッドの上で私を翻弄したように。
「お願い?」
 耳たぶを甘噛みされる。
「あなたからのお願いなら何でも聞きますよ。ただし。きちんとおねだりしないとダメですよ」
 耳元でささやかれ、次は背筋をちらちらと舐められる。それだけで腰が自然にふるふると動いた。
「おねだり……ですか……ん」
 もううまく答えられない。左の親指と人差し指とで乳首を摘ままれ、待ちわびていた刺激は思ったより強く、がくっと足に力が入らなくなる。
「どうしてほしいのかあなたの口から言ってくれないと、このままですよ」
 腰で押さえつけられたまま、だらしなく開いてしまった足の間を先輩の指が軽く撫でる。すっかり潤っているそこは、少し触れただけでさらに熱いものが溢れてきて、入口を少し往復するだけで、じゅくじゅくと水音が聞こえてきた。息だけでなく声が漏れ、洗面所内に響いた。三本の指でその水を擦り付けるように、弄るように何度もゆっくりと動かされる。時折り指先がふっと中に入りそうになったり、前の特に気持ちいい部分をかすめそうになり、もどかしさだけが募っていく。あ。また何かあふれてきた。
「あなたの体はこんなにも私を求めているというのに。言葉にできませんか?」
 うんうんと頷くしかできない。ようやく乳首に届いた指の動きだけで体がひくひくと動く。時々軽くつぶされるように掴まれると、おなかの奥がきゅんきゅんした。もっと強く触ってほしいと思うと、また指が通り過ぎていく。あまり触れられていない右の先端は、指ではじかれただけで声が漏れた。昨夜ゆっくりと指で触れられ、舌と唇とで優しく撫でられた以上に、ほんの少しだけ放っておかれた乳首が反応している。
「おねだりの仕方は今度きちんと教えてあげますからね。今日はこのくらいにしておきますか」
 腰をくっと持ち上げられ、後ろからずずっと先輩のものが中に入ってくる。すっかり潤みきっている私の中はやすやすと受け入れ、指で入口をこすられると、さらに飲み込もうと腰が動いた。左手で摘ままれていた乳首を指でこすられ、待ちわびていた刺激にぐもった声しか出せない。
「私のカナリアが鳴く姿、きちんと見てくださいね」
 左手の指で両乳首をこすられ、声がうまく出せずに口が半開きになり、気持ちよさで涙目になっている自分と、いたずらが成功した子供のような、今まさにいじめて楽しんでいるような、少し赤くなった先輩の顔と。私の中に居る先輩自身がくっと角度を変える。
「ずっとこうして戯れていたい感じもしますが、そろそろよろしいですか」
 返事もできないまま上半身を洗面台にぐっと押し付けられ、一度抜かれてぐっと奥まで入れられる。繰り返されると奥からさらに何か熱いものが出てくるのを感じられ、初めて先輩に抱かれたときの痛みが懐かしいほど、やすやすと先輩のものを受け入れ、ただ押し寄せる波に耐えるしかできない。
「後ろからも良いですね。あなたの白い背中が私の手で踊り狂うさまをじっくり堪能できますし。あと」
 肩の下に暖かいものが触れたと思うとすぐに鈍い痛みが走る。
「こうして花びらを刻み付けることも」
 軽い痛みの上を、先輩の舌が走る。動きを止めた先輩のものが、私の中でまた少し大きくなった気がした。鏡に映る赤い舌を見ていると、このまま私のすべてを舐めとられそうだった。またちくりと近くを噛まれたあと、再び腰を掴まれ、先輩が動き出す。バスルームにじゅ、じゅ、と水音が響き、声が漏れた。自分でも恥ずかしい声が抑えられない。
 先輩の息も少し上がってきている。動きに翻弄されつつも顔を上げると、待っていたかのような先輩と鏡越しに目が合った。そして、見せつけるかのように首筋をゆっくり舐めあげられる。腰の動きと妙にアンバランスで、ぞくりとした。
「おや、まだ余裕がありそうですね」
 腰を前から支えていた右手が少し動き、股の前を弄る。指が軽く探るように動いた後、腰の動きと合わせて股の間をきゅっとつままれ、何かがせり上がってくる感覚とともに、中が痙攣するように動いた。自分の息が突然荒くなり、体温が一気にあがるのが分かる。全身が気持ちよさで震え、肩まで大きく動いた。
「フフ、軽くいきましたね。快感という名の果実を味わえる体になってきましたか」
 先輩に抱かれるたびに、知らない私が目覚めていく。私の中が先輩のものをさらに奥へと導くかのように動くのが分かった。先輩が動きを止め、少し息をつく。ぞわぞわする感覚がまだ残っていて少しぼぉっとする。
「フフ、この程度で音を上げるのですか? 私の心を奪っておいてこの程度では許しませんよ」
 油断していたところに左の乳首をひねられ、悲鳴のような声を上げてしまう。右手の指が私の唇を触れるか触れないかほどの距離ですっと撫で、そのまま人差し指が口に侵入した。深いキスのように舌を侵食する指の動きでまた内壁がひくひくと動くのを感じた。指を舐め返すと、鏡の中の先輩が満足げに微笑み、後ろから耳の舌あたりにキスされた。髪の毛が頬に触れる刺激だけでまた奥から何かあふれるのを感じた。
「いいですね。このまま私に委ねてください。あなたのすべてを」
 指が口から離れ、つつっと水のすじが伸びる。そのまま指を股に当てられ、先輩のものが入っているあたりを撫でられつつ、さらに奥へ、奥へと打ち付けるように先輩の腰が動き出した。またせり上がってくる快感に耐えつつ、かすかに先輩の息が上がるのをかろうじて感じるだけで精いっぱいな時間は、まだ終わりそうになかった。

ボーイフレンド(仮)版権小説「西園寺生徒会長と洗面所でおあずけプレイ」(西園寺蓮・性的表現・バック)

ボーイフレンド(仮)版権小説「西園寺生徒会長と洗面所でおあずけプレイ」(西園寺蓮・性的表現・バック)

ボーイフレンド(仮)西園寺蓮と主人公が恋人同士になってからの話。冬休みに突然連れていかれた洋館の洗面所で、朝から西園寺先輩の手で翻弄される。(18禁表現あり) 検索キー:ボーイフレンド(仮),ボーイフレンド(仮),西園寺蓮,西園寺,蓮,生徒会長,ボーイフレンド,King,夢小説,R-18

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更新日
登録日
2015-05-05

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