昨へと鱗粉

 その鱗粉 翅の痕跡、
 屈折贈与
 斬新でぬくもり豊かな外傷は
 結晶 
 顔になった 動物化して
 感度から難度へと直進せよ

 憂鬱を佇ませる日
 変われ得ない日、
 
 化け物の慟哭を聞いた、それは孤独のある音色だった
 存在と色の相克
 決して目の反動をあなたへと贈与したりしない、それは義憤に対する決意
 喰う乱舞、淡泊の、緋色の蒼
 腕は喰い千切られて
 ここにたつきみはしらない

 白濁の劣等感
 世迷言、
 その鱗粉 風の痕跡
 翅の複動
 灰色のレヴェル 黄色のレイプ

昨へと鱗粉

昨へと鱗粉

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-05-02

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