おれんじ
お題『半分』
<形>にこだわったため、パソコン推奨
おはよう、と
夢から覚めた。
空から光のベールが垂れる
瞼が石になる前に
早く、起きなくては
呼ばれるんだ。
空気がきらめく、一日の始まりに
まどろみの中で
湯気の立つ珈琲を飲む
「ほら、おいでよ」
風の中に鳥の声
手招きの気配
昔聴いた歌を、口ずさんでみたくなる
とろけた太陽は役に立たない。
今日はどこへ出かけようか
そっと目を閉じた
ああ、鼻腔に抜けるホットサンドの香り!
静かな空に月の軍進が響きわたる
おれんじ
『夕焼けを二人で半分ずつ分け合おう
わたしは昼 僕は夜
手をつなげばオレンジの空』(悪ノP『トワイライトプランク』より抜粋)
ここから生まれた新しい詩の形態。
先人がいるかは不明だが、<二対一体口語自由詩>とあえて名づけました。
その名の通り、二つで一つの詩です。
連と行の組み方に注目してもらえば、正しい読み方ができる、はず。
頭使った……。
当分は出てこないかも。