おれんじ

お題『半分』
<形>にこだわったため、パソコン推奨

おはよう、と
                                  夢から覚めた。
空から光のベールが垂れる
                                瞼が石になる前に
早く、起きなくては



                                   呼ばれるんだ。
空気がきらめく、一日の始まりに
                                   まどろみの中で
湯気の立つ珈琲を飲む
                                  「ほら、おいでよ」
風の中に鳥の声
                                    手招きの気配
昔聴いた歌を、口ずさんでみたくなる


                          とろけた太陽は役に立たない。
今日はどこへ出かけようか
                                   そっと目を閉じた
ああ、鼻腔に抜けるホットサンドの香り!
                        静かな空に月の軍進が響きわたる

おれんじ

『夕焼けを二人で半分ずつ分け合おう
わたしは昼  僕は夜
手をつなげばオレンジの空』(悪ノP『トワイライトプランク』より抜粋)


ここから生まれた新しい詩の形態。
先人がいるかは不明だが、<二対一体口語自由詩>とあえて名づけました。
その名の通り、二つで一つの詩です。
連と行の組み方に注目してもらえば、正しい読み方ができる、はず。

頭使った……。
当分は出てこないかも。

おれんじ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-05-01

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted