虚無

思い描いた未来は音を立てて崩れ落ち
支えてくれるものはもう何もない

もう何も望むものはない

偽りの微笑みを浮かべるようになったのはいつ?

虚しさと友達になったのはいつ?


わからない
わからない

もう何もわからない

どうだっていいや
もうどうだって

よく笑うよね
そう言われた

そう?

でもね
心から笑えてるわけじゃないんだよ
いつも虚しさと一緒にいるんだよ

悲しみと一緒にいるんだよ

でもね
それを知られなくないから

だからそれでも
笑ってるのさ

ほんとの自分は見せられないから
見られたくないから

強がってるだけ
ただそれだけ

虚無

虚無

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-04-29

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