03

君の唇からもれる嘘を
信じていた

変わっていくことも知らずに
ただ愛して
朝を待った

待って
待って
待って
だれもなにもかえらなかった

時計の針だけが
律儀に回っている

あの日の僕と君はもう
何千回もの七秒を前に押し流されてしまった


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03

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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-04-28

Copyrighted
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