彼女の夜のお世話係
官能小説サイト「女神の玩具」からのサンプル小説です。
http://megaminoomocha.com/index.html
彼女の夜のお世話係(見本)
「さあ、研修の始まりよ」
綾香さんはソファに腰掛けると、そう命じた。僕はごくりと息を飲みこみ、彼女の足元にひざまづいた。
瀟洒な革のパンプスを、うやうやしく脱がすと、ストッキングに包まれた素足が眩しかった。口付けしたい衝動を必死で押さえて、僕はマッサージを始めた。つま先、土踏まず、アキレス腱、ふくらはぎ。彼女の悩ましい脚を、僕は入念に手入れしていく。
「よく練習して来てるわね」
当然だ。美しい女性にかしづいて、身の周りの世話をするなんて、僕が長年、夢に描いてきたものだった。
僕がアルバイトを探していたら、学校の友人から、綾香さんを紹介された。
タイトスーツを隙なく着こなす美貌の女性実業家に、僕はひと目で恋に落ちた。
前の旦那とは、離婚したばかりで、世話をしてくれる男の子を探しているという。なかなかぴったりの人材がいないということだった。
「気持ち良かったわ。じゃあ足はそのくらいで、次はどうするのか覚えてるかしら?」
大人の女性の余裕なのか、こちらを気遣いながらも、指示はしっかりと出してくれた。
「はい、失礼します」
上着を脱がして、皺にならないようにハンガーに掛ける。スカートも、アクセサリーも、ストッキングも、次々に脱がしていくと、レースの下着姿の綾香さんが残った。
柔らかいソファに寝ころぶ綾香さんの肢体が、僕には眩しすぎた。
彼女の夜のお世話係