私、君に恋したみたいです。③

今回、正体を明らかにさせようと思ったら無理でした笑
前回、木島透は存在しないという驚愕の事実を知った主人公。
そこに隠されていたのは、とてつもない真実だということを、主人公はまだ知りません。
私自身、今回みたいな壮絶な作品は初で、なかなか上手く書けません笑
ですが、その分皆様に新しい感覚を覚えていただけたらなと思ってます☆
さぁ!ページを開いて新しい世界へ!!笑

1つの疑問

「ちょ、どゆこと?!木島透は存在しないって!」

「んー、偽名だからなぁ。つか、なんでお前言っちゃったの(笑)」

「うっかりね、うっかり」

「俺が偽名使ってることは、生徒会の奴らと教師しか知らない。それ以外の奴らには絶対秘密なんだ。」

わけわかんない。

頭が混乱している。

木島透は偽名で–––––––

生徒会と先生は知っていて––––––

つまりそれ以外の人は––––––

「みんなを騙してるの?」

そういうことになる––––––よね?

みんなを騙してまでこの学校にいる理由ってなんだろう。

「…そういうこと…だな」

「でもね麗華、堂と––––––木島くんにも、ちゃんとした理由があるの。だから、あまり責めないであげて。」

「責めてないよ。だって知りたいじゃん。偽名だってことを知ってしまった以上、どうしてそこまでしてこの学校に入ったのか。」

「麗k––––––––「椎名」

「でもっ…!!」

「いいから。こいつには全て話すしかないだろ。」

私は整理できない頭の中で、1つの疑問を浮かべた。
もちろん、騙してまで学校にいる理由も疑問だけど、
『そもそも先生にどうやって説明したのか』がきになる。

転校してきたって言ってたから、先生にもそれなりの説明はしたんだろうし。
先生が納得するようなちゃんとした説明を、私も聞きたいという気持ちがあった。

わかってるよ、ワガママだってことくらい。

でも気になるんだもん。
知りたいんだもん。

その気持ちは、自分でも抑えられないよ。

短いような長いような沈黙が流れる。

「…」

「…」

「…」

「あのさ」

突然沈黙を破ったのは、ついさっきまで一言も喋らなかった椎崎先輩だった。

「なぁに?和くん。」

この場でも、優里は『和くん』って呼ぶのか。

遠慮ってもんを知らなさすぎるよ、優里。

「全部話すのは構わない。でも、あんな話普通の人はそう簡単に信じると思えない。」

「それはわかってます。でも話さないと、いつまでも隠してるわけにはいかないじゃないですか。」

「…ならいい…」

再び沈黙–––––––。

(いつ話すのよ…)

時々木島くんを見てみるけど、うつむいたまま口を開く気配すら感じられない。

早く話して欲しいけど、話してもらうのに急かすわけにもいかないし…。

–––––––––チャイム鳴っちゃうんだけど。

と、思った瞬間

キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…

長い廊下に、授業開始のチャイムが鳴り響いた。

「授業始まるから行こう」

話すと言った張本人、木島くんが一番最初に、そそくさと生徒会室を出て行った。

…はぁ。

私も一応お辞儀して、生徒会室を後にする。

ドアを閉めると、誰に言うともなく

「急がなきゃ」

と、走り出した。


その後の授業はもちろん集中できるはずもなく。

度々上の空になっては、先生に注意されてしまった。

お弁当の時間––––––

私が、どこで食べようかとキョロキョロしていると、

カサッ

机の上に一枚の紙が置かれた。

「ん?」

開いてみると––––––––

『昼休み、第二生徒会室で例の話するから。 木島』

(例の話…?あー、偽名の件のやつか。)

私は仕方なく自分の椅子に座り、紙をポケットに入れてお弁当を広げた。

「わぁ、美味しそうだね!」

横からヒョイっと顔を出してきたのは、クラスの中で一番馴染みやすそう と思っていた子。

さすがに名前はわかんないけど。

「そうかな…?」

確かに今日は美味しそう。

色とりどりに敷き詰められたおかず。
栄養バランスのとれた野菜。

見た目でもう美味しかった。

するとその子は、前の席のイスを回転させ、私の机の方に向けた。

チョコンとそのイスに座ると、普通に私の机でお弁当を広げ始めたのだ。

「え…?」

「あ、ごめん。嫌かな?」

広げる手を止め、不安そうに聞いてくる彼女を見ると、断れない。

ていうか、すごく嬉しい。

「ううん!驚いちゃった、こんなに普通に話してくれるから。」

転入生ってらなんか不思議ってイメージがあるから話しづらいけど、この子にとってはそうでもないらしい。

心から、嬉しかった。

「私は水鳥聖蘭(みどりせいら)。よろしくね!麗ちゃん♡」

「あ、うん。よろしく、聖蘭…ちゃん」

「もぉ!固っ苦しいなぁ。聖蘭とか聖でいーよ!」

満面の笑みでそんなこと言われたもんだから、私までつられて笑ってしまう。

こんな楽しい毎日が続きますように–––––––––。


それから聖蘭と色んな話をして、あっという間に昼休みになった。

「ごめん聖蘭!昼休み、約束あるからまた後でね!」

「うんっ!またね麗!」

麗ちゃんだとなんか緊張するから、麗って呼んでもらうことした。

すると案外しっくりくるもので、私は手を振って微笑んだ。


第二生徒会室に入ると、すでに木島くん、椎崎先輩、優里は到着して私待ちの状態だった。

「ごめんなさい!」

中に入り、ドアの鍵も閉め、私は木島くんの目の前に座った。

「ほら、早く話さないとまたチャイムなるぞ」

「あ、はい」

何を話されるのだろう。

不安と期待で胸はいっぱいだった。

「俺は2年前、両親が離婚して父親に引き取られたんだ––––––」

苦しそうに思い出しながら、顔をしかめる木島くん。

そこから話されたのは、とてつもない木島くんの壮絶人生ストーリーだった–––––––––。

私、君に恋したみたいです。③

次回、ついに明かされる木島透の正体。
2年前に何があったのか。
そしてそれは何を意味するのか。
疑問が解けていくとき、主人公はどうするのか。
真実を知ることは、必ずリスクが伴う。
それを承知した上で、主人公は木島透の正体に迫ります!

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もっと増えたらいいなー笑

私、君に恋したみたいです。③

概要の意味、調べましたよ!笑 大まかな内容 という意味だったんですねぇー(o^^o) 余計なことを知ってしまった主人公の紫吹麗華。 しかし、知ったからこそ繰り広げられる新しい友情。 転入してきたのをきっかけに、とんでもない物語へと巻き込まれていく主人公を 皆様で見届けてあげてください。

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更新日
登録日
2015-04-23

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