非・リア充。 【2】

 現実を見たあと、私はどうしても二人が喧嘩していることを忘れたかった。

二人と同じ空間にいれば、二人はけんかなんてしなかった。

だから、寝る時も、お父さんかお母さんを誘って寝た。

過去を思い出すと、チクリと、胸が痛む。




学校に行って帰ってきたら、まずおやつ。そのあとぐーたらして色々やってお風呂入って歯磨いて、
ねる。時々ご飯は食べないから。



教師は私を≪問題児について≫と、話し合ったらしい。そのため、私は毎日お母さんに怒られる。


『なんであんたはそうダメかねぇ』って。でもね、私は私なりに生きてるの。


顔を合わせれば、勉強の話ばかり。正直お母さんなんて嫌い。


私のことなんてどうでもいい人間だから_____。お母さんはいつも言う。『こんな問題もわからないから【問題児】扱いされるのよっ』


そんなん知らねーし!!

ほんとうのところ、そうやって思って。




        キーンコーンカーンコーン。


チャイムが鳴り響く。


『亜ー美っ☆またお母さんとケンカァ?ほんとにもぉぉぅ。』


そうやって笑って済ましてくれる、陽菜が大好きだ。みんな引いたり、サイテーとヵ言ったりするから、一番安心できる友達なのだ。


『ねぇ、陽菜?ありがと。』


『え?』

大好きだよ陽菜♥



『おぃ!!小川。真面目に授業を受けろ!!』

ノートとってんだろ。クズ。差別心多過ぎだわ。


ほんとにさぁ・・・。


『ねぇ。聞いた?麻衣ってさぁ、坂下が好きらしいよぉ』


は?馬鹿じゃねぇの。蒔田だわ。バーーーーーーーーーーーーーーカ



妙な噂。『小川っ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』


はぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ!!!!!?????


ふざけんなよ。クズ教師。なんで森田とかには注意しねーんだよ。






私のクラスは、いい子チームと、問題児チームに分かれている。陽菜は、いい子チームにいる子なのに私に優しい。いい子チームは問題児を馬鹿にするだけのクズな人間たちだ。もともと頭も良く、成績のいい人たちだから、教師たちも贔屓したくなるのはわかるが。



じゃあなぜ? 私だけいっっっっっっっっっっっっつも注意されるんですけど。


もぅ、うざいわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ



やめろっての!!

非・リア充。 【2】

非・リア充。 【2】

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-03-09

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted