非・リア充。 【1】
あぁーーー
学校めんどくさー。学校なんてなくていいのにさ。
『亜美っ!!勉強でもしなっ。』
『学校でやったーー』
↑もちろんこんなの嘘です。
3学期。3月中旬。カドはあと、45個。ケドは49個。
教師には見放されてますけど?。って、いっつも言ってるからかなぁ
お母さんとかも、好きなことやらせてくれなくなった。
『PCやらせてーー!!!!』
『お前はこれから2ヶ月PCナシだよっ!!!』
ひどっ。って、言ってるけど。自分がどうしてこうなったかってことくらいわかってる。
私がこんなふうになった理由。それは、お父さんとお母さんの離婚だった。
あれは、3年前_____。
『あなた!!もっと早く帰ってきてちょうだい!!亜美もまだ小2なのよ?わかってる?亜美はあなたの帰りをいつも待ってるのよ。亜美がかわいそうじゃない!!』
『うるせーな。だいたいお前が文句つけて前の会社辞めさせたんだろ?お前、亜美、亜美っていうけどな、こっちにもいろいろあるんだよ!!それぐらいわかっとけ』
『なんですってぇ!?前の会社を辞めて欲しかったのは、あそこの社長の態度が悪かったからよ!あなたがしっかりしていないから馬鹿にされてたのよ!?亜美はいっつも、「お父さん何かしたの?わるいことしたの?」って泣いてたことも知らずに良くそんなことが言えるわね!!』
_______________________________バッチーン!!
その時私は現実を見た。
私の前では仲良くしていた両親だったが、二人でいるといつも夫婦げんかをしていたことを、その時初めて知った私がいた。
『お、お母さん?お父さん?』
ふたりは、ハッとして、
『どうかした?』
と、にこやかに言った。私は、『けんかしてた?』と、聞いたが二人は
『そんなことないわよ~。ねぇ?お父さん』
『あぁ。よりによってお父さんとお母さんがけんかをする訳がないだろう。な?夢でも見たんじゃないか?』
その言葉が耳に響く。そのとき純粋だった私は、本当に夢だと思っていた。
非・リア充。 【1】