愛せぬ王子

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むかしむかしあるところに
それはそれは素敵な王子様がいました。
その王子の噂はやがて世界中の姫たちの耳にも届きました。
もちろん王子の噂をききつけた姫たちが放っておくわけもなく、王子の妃にしてもらおうと必死にアピールをしました。
しかし王子は誰も“選び”ませんでした。
正確に言うと“選べ”なかったのです。
なぜなら王子は愛というものを誰にも与えられなかったので、《愛する》ということを理解できていなかったのです。
もちろん姫たちはその返事に納得できず、王子をめぐって姫たちの間で争いが頻繁に起こるようになり、国は壊滅寸前でした。
それを見兼ねた魔女が王子が15になり王様となった時、彼に魔法をかけたのです。
そう…彼が永遠に《愛する》ことができないように…
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年月はながれ、季節は巡りボクは15の春をむかえる。
高校の新しい制服に身をつつみ胸を躍らせながら登校している時にそれは突然訪れた。

「君が今世の王子かい?」
突然声をかけられ少しビックリした様子でボクは顔をあげると先まで道には誰も居なかったはずなのにそこには1人の青年が立っていた。
そしてその青年は少し微笑みを浮かべこう言った。
「今世もまた時がやってきた。君はこの魔法を…いや呪いを解くことができるかな?」
その瞬間、突如風が吹きボクは目を閉じた。
次に目を開けるとそこには青年は居なかった。
ボクは周りを少し見渡し青年が居ないことを確認し、学校に向かってまた一方足を踏み出した。

愛せぬ王子

おとぎ話が昔から大好きだったので今回小説を考えてみました。
《魔法にかけられた王子》とかいいなーと思い、そこから恋愛ものにしたいなとかじゃあ生まれ変わり系にしたいなとかやりたいことをいっぱいいっぱい詰め込んでいきたいと思います。
自分は今回この小説が初めての投稿になるので是非感想やアドバイスをいただけるとありがたいです。
目指せ毎週金曜日投稿!のつもりですので、あたたかい目で見守っていただけると嬉しいです。
自分は漫画も描いていたりするのでいずれは漫画にしたいなと考えています。
さぁ…はたして王子は魔法を解くことができるのか…
次回もよろしくお願いします。

愛せぬ王子

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-04-18

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