憧れ
小説は苦手なので変なところもあるかと思いますが、
温かい目で閲覧していただけるとありがたいです。
とある一人の少女の話です。
私自身思ったことのあることなども混じっております。
ありきたりな、どこにでもある。そんなお話
4月。出会いと別れの季節。今までとは違う環境。
私の場合、それは新しいクラスとして意味を成していた。
相変わらず五月蝿いこの教室は、一週間経ってもあまり慣れない。
ばか笑いしている人達が好きにはなれない。この教室も。
窓際で一番後ろの席。静かで、私が学校で一番好きな場所、
綺麗に整備された中庭が窓から見えるこの席が私は好きだ。
人付き合いが苦手な私だが、それでも友達は一応居る。幸いなことに、
今年もクラスには友達が居た。正直苦手な子だけれど。
休み時間となれば私の席に来て、長いお喋りを始める。
その行動が私が人付き合いが苦手な理由の一つなのだが多分知らないだろう。
気を遣いながらではないとどうも続かないお喋り。
常に一緒に行動し、それを嫌がれば陰口を叩かれる事。
そんな人を友達というのか、と聞かれたら少し悩んでしまうが、
大体はそんなものだと私は思っている。
大抵の人は周りの人が悪口をいえば、仲のいい子の事でも
それに合わせて悪口を言ったりするものではないのか。
空気が読めない、というレッテルは誰だって貼られたくないものだ。
勿論、私だって。
そんな私だけれど、親友が欲しかったり、好きな人と付き合ったりはしてみたい。
といっても好きな人や、親友、と思える人は現れる気がしないけれど。
そんなことを窓の外の綺麗な中庭を見ながら心の中で考えていると、
少し寂しいような、いや、虚しいような気持ちが芽生えてくる。
いつも思うけれどこの気持ちは一体何なのだろう。
友達にも恵まれて、いつも周りが賑やかなクラスの中心の子が羨ましいのか?
それで、人付き合いが苦手なだけだ。と自分に言い聞かせているだけなのか?
…もう、この事を考えるのはやめよう。
そう思い、私は机に顔を伏せる。
…嫌われるのが怖いから、周りに合わせる。
それが普通の事なのかすら私にはわからない。
けれども、いつか。今すぐには無理だけれど、
心から一緒に居て楽しい、と思える人に出会えれば。
…少しはこの教室も楽しかったと思えるようになれるのかな。
そんなことを願いながら、私は目を閉じた。
憧れ
…書くのは難しいですね。
名前も何も出てきていないのですが、
私の一番好きな子です。
少しでも、楽しんでいただけたなら幸いです。
閲覧ありがとうございました。