デタラメすくーる

その時だった、私は目の前にいる怪物を蹴落とそうとして、その足を失った、されどその限りない苦しみの中、私はあるものを手に入れた。それは幸せなんて都合のいいものじゃない、しかし私にしてみれば十二分に幸せといって過言ではなかったのだ。



この物語というには明らかに、お門違いな記録であるが
しかしどうしても私は言いたい
誰が何と言おうと、この話は明らかに私の身には重過ぎた
けれど、これが誰かの目に触れることなどないだろう
そう、この話は、いえ物語は、私の胸にあり
決して漏れることはできないのだ

さあ、始めよう懺悔には軽すぎて
話では重すぎる、そんな話を

この話に登場する人物をまず二人紹介しなくてはならないだろう

それに、こういう物語の書き出しに数多くかかれる
詳しくは前の○○を見てね、など無いから心配しないでほしい
悪魔で、いやもう語ることなど無い、嫌、語る意味すらない話なのだから

まず私から紹介させてもらう
私の名前は「木島(キジマ) 零個(レイコ)」
実に、実に、よく解らない名前の由来を感じるが
自分は結構気に入っている、何と言っても自分自身のことだ
今更後悔しても始まらないだろう

さて手短すぎるくらい簡素に書いたが
私に正体不明に謎の青少年ぶりは追々暴かれるとして
この物語の、探偵について話さねばなるまい
さてその名は、金田一何某でも、ユメミズとも違う
そのいい加減さ相まって99人が聞くだけで怪しみ
残りの一人が、警察に通報する
その名は「時麦 最悪」と言った
覚えておいてほしい、少なくとも最悪ではなく
私の名前、「零個、是非とも覚えておいてほしい
零個をよろしくお願いいたしまーす。」


第一幕「序章」「黒髪の乙女が舞い踊る春」

       イタチコーポレーション  著

最近は書店に行くとやたら名前の長い表紙が目に付く
これが最近流行のライトノベルというものらしいが私としては
少し分かり難いくらいがミステリアスでいいと思う
といいながら近くのかごを取り寄せ最新の何巻かを入れるとレジに向かうその間に最新の文庫なんかをチラ見するのだがその中に妙な本を見つけた

そのタイトルは「ブラックデューイング」著者イタチコーポレーション
しかしその問題は本で無く、その本を食い入るように長身を屈めて見入っている人間にあった

茶色いヨレヨレのコートで全身を包み
髪は軽く刈っているがコートと同じくらいヨレヨレであり
更に言うなれば
、映画レオンのジャン・レノのまるぶち眼鏡みたいなのをかけているをかけているせいでそれがただの一般人と言うよりは
浮浪者か、又は狂ってしまった芸術家かぶれにも見えなくはない

それこそ無視してレジにでも向かえばよかったのであろうが
どうもその人と相まって、その本がどうしても気になりだした
果たして、題名はカタカナだし、大体作者もカタカナだ、もしかしたら外人なのかも知れないが・・しかし、外国の文庫本が置かれているような場所ではない・・・・・・・だとするとあれは何だろう
表紙は、黄色に黒文字で「ブラックデューイング」と書かれており
実にシンプルだ・・・しかし逆にシンプル過ぎてどのような内容なのか
全く持って不明なのであった

そうなるといよいよ発作的にそれが見たくなり
奴が居無くなるのを遠目に、余り読まないティーン雑誌やらファション
誌を見ながら窺う

しかし一時間、二時間たってついには三時間に突入しても奴は一向に動かない、それどころか微動だにせずそれを見ていた

ついに私はキレた
花の女子高校生の三時間を只見張らせるだけに潰すとは
私は躊躇無く、その男による

よく三時間も店員との攻防を成し遂げたものだと多少のおそれを抱きながらも私は彼の目が睨みつける単行本に手を置きそれを取る

その瞬間、何の気の迷いか私は聞いてしまった

「何でそんなに見ているのですか」(私は日本人なのでクエスチョンマークは使わずに)といった。

それは子供や又は女子高校生ぐらいまで許される
逃げのある態度だったとしたら私自身を許せないがしかし
それはそういう社会一般常識行動をしなくてはならないような緊急と重要
があると判断したからだ
即ち、女子だから女子女子しなくてはいけない事に反感を常日頃から抱いている私は、そう言うときだけ女としての特権を使うことに抵抗を覚えたが、しかしこの場合は、ただ人間として聞いてみたかったのだから・・・・・とにかく聞いた

すると、
それはカナリヤのような細い声で

更にそこから紡いでいつだろう唇は肌と同じ真っ白を思わせた
「それ、買うのですか」
男はどこか掠れて私をみた

それは三時間も戦い抜いたとは思えないほど弱々しく

心配するほどの物であった

今彼は(買うのですか)と聞いた
と言うことは、彼は表紙を三時間近く見て悩んでいたことになる
良く見ると残り一冊ではない
と言うことはどう言うことだろうか
今までの経験上、会ったことはないが
マニアの中には、実用用、観賞用、保存用などという仕分け方を前提に無駄に三個も買う人がいるという・・そういう私も同じような人間であったりするが
そう考えると彼もその手の人間なのだろうか
しかし、三冊も買うような人間が、一体何を迷うというのか
「あーえーと、、、買うんですかこれ」
そう私が言うと男はしばらくまるで金縛りにあったかのように身体を
振るわせたがようやく何らかの答えを出したかのようで、またあの声で話す
「うん、でも」
私は合図ちのように繰り返した
「でも、、、、」
「でも・・・」そこで男は言葉を切り、さも重大発表かのごとく

「かねがないんだーーーーー」

私とソイツのファーストなコンタクトにして
悪魔との契約のごとく心臓まで鎖というなの腐れ縁に縛られた瞬間に思う


それから数日が経った。
あの奇っ怪な変人など、とおに忘れ優雅に苦しい高校生活をエンジョイしていた
季節は夏休み後半、すなわち、ソフトクリームみたいな雲、即ち入道な雲が、山向こうから攻め居るように沸き、その陰というか背景の青さはどこまでも沈みゆく深海の青にも似ていた、テレビや図鑑でしか見たことはないけれど・・とにかくそんな季節なのである

そんなある日も宿題と宿題と宿題と残り七割の遊びで消えていく
そのせいで精一杯、楽しもうとする忙しい心は、あの変な男の入る容量など等になく、すぐさま削除ボタンをクリックしたに決まっていた

しかしそれは実にしぶとくウイルスのごとく蘇った
そうあるキーワードで復活を遂げるように
それは目の前に現れた

私は夏休みも佳境に入りいよいよ宿題も佳境に入った
それは即ち、事実上の「いつもの事」つまりは
宿題が不味いことになったという事を意味する
宿題が不味いことになるパターンはさほど存在しないだろう
1・忘れる
2・やっている途中で紛失
3・何もやっていない
4・何もやっていないのに紛失
5・ジャイアンに貸したまま戻ってこない
それは人それぞれだろうが大体こんな物でもあるだろう
そして私の場合、もはや小学一年生の頃からのつきあいになる
夏休みが終了を迎えそうなこの時期に
6・宿題を夢半ばで中断している、なお簡単なところばかり穴開きのように終了
無謀な宿題の山がそこにはそびえているという事実であった
正直近年、住宅地開拓などで山が削られるという事実があるそうだが
宿題の山も誰か削ってはくれないだろうか
なお、森林の開発は駄目である
しかし、適度な植林伐採は遂行すべきである

かくして、大義名分を投げ出すことなく私は
カラス「カア」と鳴いて、起きてみれば実に気分が良い
ここの所悪夢が続いていたのだが
今日はそんなことはなく
実に清々しい
心なしか心も軽い
何か今日はやれそうな気分だ
これは・・・・私はその時思う、このまま宿題をやれば・・そこで私は
気分だけのモチベーションを崩さないように、細心の注意を払うことにした
ぐるりと周りを見れば、中古屋から買った本や、雑誌その他色々
とても一日では終わりそうもない
しかしなぜか今日は私にも分からないがベストコンディションであり
これを逃したら次来るのは来年の冬のような気がしてならない
そこで暑いだけの家から避難して、この田舎で唯一の
オアシスなる「飯田山市民図書館」に大荷物(宿題八割おやつ二割り)一つ持ち
電車を横目に汗水垂らしながら真夏の中、強行突破を無謀ながらに決行した
なぜに汗水を流さなければならなかったという事について
私としても実に疑問に思いたいところではあるが
しかしその答えは実に単純明快であり
夏休みのお金の使い方に失敗したことある
そのせいで私は、電車さえ乗れない貧乏人のように
二両編成の田舎列車を横目に自転車を走らせているのであった
ちなみに名前は「零下零号」である
その名前の由来については想像にお任せすることにする
しかし、よくよく考えてみれば、これだけ汗だらだらな状態では
家にいようが冷房が効いているところにいようが+も-も0になりそうだが気分転換という項目上私は無謀にも決行したが
運命を信じない超否定的ロマニストな私だが
しかし悪運ないし大凶のような最悪の厄日のような物は信じてしまいそうであった

「やー木島零個君」その実に軽快な声は
私がいつものクーラーが一番効いている場所に向かっている時、何者かに声をかけられた、しかしその声に私は見覚えがあり
果たして誰だろうとその顔を向けると
教頭にして、同人誌クラブ顧問 「路粉 外矢」ロコ ソトヤ
先生だった
私は汗を拭いながらそれを見た
「‥‥‥っあ、センセイナンデマタコンナトコロニイルノデスカ」
その明らかになにやら危険を察知した私は適当に受け答えして逃げようとしたが
「実は丁度良い事に君に大事な用件があるんだ」
実に調子が悪いところに来てしまったらしく私はどうにか逃げる口実を探した結果、
「あのー先生、手伝いたいのは山々‥」
しかし私の声はその声以上に大きな教頭の声に遮られる
「実は図書館の本が盗まれているんだ」
‥‥‥、それは少し驚きの事件である
こんな公共の場で大声でそんなことを話し始めた教頭くらいに
しかしさすがに田舎とはいえ、そういうことは起きるにしても
実際に聞くと実に鬼気迫るもがある
しかしそれ以前に、私に何をさせる気なのかこの禿頭は
私のような物にはどうせ、ポスター書きが良い所
少なくとも万引きGメンなる物が務まるとは思えない
「先生お言葉ですが」
その言葉を遮り先生は大げさに手でも制した
その手にはタクシードライバーみたいな白い手袋がはめられ
実に田舎と図書館では場違いな気がする
少なくとも男は軍手が精々、それ以上はよほどの素質か
度胸のある人間しかない、幸い先生は前者八割後者二割り
程度なのでギリギリセーフだろう、おかしな事に

「さて申し訳ないのだが彼と同行してくれないか」
果たしてどう言うことを言っているのかと横を見ると
あの変人風の変わった男がいた
格好は、チノパンに革のベルト、上はブルーのしましまのシャツで
少なくともこの前よりは涼しげであった
「あのこんにちは」
私は挨拶を催促されるままにまずはと、こちらから言うが
男は広い天井を眺めて一向に聞いてない
「あのー時麦さん、時麦さん」
先生に肩を叩かれ、ようやく私の存在に気づくが
どうやら相手は私のことを覚えてはいないようで
「始めまして」といった
しかし一瞬こちらを見て止まった気がしたが、その後との行動に押し流され塗り替えられる

「私、オカルト探偵なる物をやってます」
「‥っちょ、ちょっと待ってください、」
そういって私は先生の袖をとらえ、声を下げて聞く
「あの先生少し聞きたいんですが」
しかし先生はそこではなく
「木島君、人の自己紹介は最後まで聞きませう」と、ヒデヨシみたいな事を言って手前を指さした。(人を指さすのも教育者として、、、、)
まだ聞きたいことがとそう思いながら又前を向くと、さっきみたいに男は天井を見ていた。
「ゴホン、時麦君自己紹介を」
どんな古い仕草だよと、「ゴホン」なる者を復活させた教頭にツッコミながら、彼を見た。

ー 時麦 最悪 トキムギ サイヤク
 職業 オカルト探偵 ー 異常(以上)
全く怪しさ元気百倍である、どういう風にしたら、最悪などと言う名前を子供に付けるのだろう、だいたいその職業からして、もうなんかインチキな臭いが、シュトレーの鰯の缶詰、またまた琵琶湖のフナ寿司並に臭う

「今君はものすごく失礼なことを言っていないか、いや思っていないか」

そいつは二度言葉をとぎらせ言う
しかしその黒い丸眼鏡のせいで目が解らず、怒っているのか笑っているのかさえ、不明である
「いえ、思っても居ますが口には出しませんよ、だいたい怪しいじゃないですか、なんなんですそれ」
と逆に力んでみた。
「ふん君は気にくわない女子高校生らしい、教頭代わりの美人を、お願いしたい」
まるでホステスみたいだなと、小声でつぶやくと
「君は心がないのだよ」
と花の女子高校生に冷水のごとく暴言を浴びせたが
所詮変人男である、可憐な私の耳はそんなじゃれ事が鼓膜以前にフィルターに引っかかり鼓膜を揺らすことはない
すなわち私が怒る動機は、聞こえないので無い

しかし、さっきからその陽炎のごとき針金長身が目障りなので
教頭が明日の方向を見たときに
不幸の事故を装い、おもいっきし踏んでやると
「っう、ああ」
と呻いたきり大人しくなった。

これだから最近の大人は躾が成ってない
子供がしっかりしなくては、
「で先生」
私はしたり顔でこれからコイツと何をすればいいのか聞くことにした

「あーと、それなんだが、さっきも少し話したが、この人を学校まで連れて行って欲しい」
と言う

そこで私は盗まれているのがここ「飯田山市立図書館」
ではなく、我が高校「常盤第一高等学校」だと言うことを知った
しかしやはりそれ以前に、こいつと居ることの方が今、私、個人としてはイジメクラスで嫌なのだが

だが
先生の
「まー後は若い二人で」
と言う超絶無責任な言葉と共に見送られてしまった

果たして、あの教頭はコイツのどこにそんな信用を置き
私のような可憐な花の、、、、、
「ちょ、ちょっといいかな、零個」
あんた勝手に人の妄想に、ってだいたいなんで断らなきゃいけないの
そ、れ、に「名前で呼ぶなーーー」」
私は一人考え事をしながら
奴のために自転車を押してあるいていたのだが
それを割り込んで中止させた奴に怒鳴る
その前にもかよわな大人なのだからその自転車をかせだどうこう言ってきたので、私も歩くと言うことでようやくの決着を見た

かくして私がひとしきり、吐いて叫び終わりスッキリしたことの副作用のように
あいつの顔は、あからさまに、こいつ大丈夫なのかオーラが漏れ出していた。

「そんな心配事はいいんだよ、しかしその学校というのにはもちろん
あれはあるんだろ、いくら田舎と言ってもさ」
最後の田舎をわざとらしく言うのが皮肉っぽくてムカつくが
大体、何を心配しなくても良いというのか
果たしてこいつが私のことを、変人と見ていないかについてだろうか
それとも私がこいつを変人としてみていることなのであろうか
しかしあれとは何のことだろう
少なくともあの、二ノ宮 金二郎像は我が校には無い
怪談ならいくらでも捨てるほどあるらしいが

「無いですよ、たぶん」
曖昧に合図ちを打っておく
たとえ何であろうと、まー言わない方が悪いし聞き返すのも怠いくらい太陽が私を飯田山盆地で煎っていた

「本当にあるんだろうね」
三十分ほど歩いた山の山中でそんなことを言う
「・・・・・・・・・」
「どうしたんだい」
私は無視することで体力を温存しようと決めていたのに
奴はそれを無視して、私にそう聞いた
「・・・何がです」
私はすごい怒りを露わにした顔でやつに聞く
「嫌だから、あの・・夏とい言えば」
「・・・プールですか」
「嫌そう言うのではなくてだな」
「そう言うのじゃなければ無いのではないんではないですか、田舎ですし」
「いやしかし先ほどはあると」
「言ってませんよそんなこと」
私はしらを切ったブッチリと
「・・・そうかな・・・しかしクーラーがないと溶けてしまいそうだよ」
「無いです」
「何」
そんな不毛なことを言っていると
万年坂と皆から恐れられる
登りの中腹にある校舎の門に付いた

「さー付きましたよ」
おもいっきし怠く言う
なぜに夏休みのど真ん中に
宿題に精を出して今日中に、この人生数度しかないような勢いのまま
残りの五割型の宿題を終わらす予定だったのに、毎日嫌と言うほど見て来た校舎に来なければならないのだろう
果たしてこの恨み晴らさざるべきか、晴らさざるべきか
呪いの選択を一人つぶやいていると
「おい、木島君、預かっていた鍵を貸してくれ」

さっきの反省、討論の末、ようやくみよじで呼んだことに安心しながら
「知らないわよ」
と半ばキレながら言ってやる
時代Haアメーリカ ちょっとした事でも強気を崩さず悪びれない
それが私のずぼらさを隠すために学んだ十八年間の知恵と勇気の結晶という名の、、、、、
「そういえば君、髪留めつけているよね」
あらほめてくれるのかしら、そう思いながら奴を見ると
「ちょっと貸して欲しい」と土下座してすがるので貸してやった「自家」

カチャリ  まるで漫画か映画かドラマか小説のような音がして門の前を縛っていた南京錠が軽快にさも頼りなさげに開いた

「あっあんたそれ」
「さっ行きますよ」
そういうと奴はその髪留めを握りしめさらなる扉に向かう

もしかして私はとんでもない奴と・・・
私の脳裏に軽犯罪、十八の少女、男と共に不法侵入にて捕まる
そんな記事が走馬燈よろし流れるが
今考えればその程度で済むのなら喜んで何十、何百回と新聞を賑わし、蔑まれ、この町ともいえない土地を去ろう
しかし現実は待ってはくれ無い

そして止まることはない

カチリ
その軽快な貧相な音と共に玄関の扉が開く
まるであの世に通じる門を開けたようなものだと、良い加減飽きてきた前振りと共に思ったのであった。

「ねーなんで、そこまでして入ろうとするんですか」

私は彼の青いしましまの袖を引っ張って踏み留めるようにしながら聞く
「っえ、いや面白そうだから」

それはまるで死体を前に小躍りする小説の中の生き物のようで悪寒がゾクリと冷えた
まだ校舎は日向のせいで、どこもかしこも熱気に進入を許し、

暑い

しかし、その言動と、先ほどまでの低落ぶりとはかけ離れた行動力に
言うなれば私の背中を
暑さとは別の起源を持つ
「冷や汗」なる老婆臭い物が流れ、この先の老後が更に
緊迫と疲労に不安になる
しかし事態はその老後を無事に過ごせないかもしれないと言うところまで迫っている気もしないではない
そうなるとここは隙を付いて帰ろうか
そんなことを考えていると
(君は夢がないなー)
そんなつっこみを妄想の中まであの意味不明な変人が出て来て言われムシャクシャしながら、とりあえず空想の中では箒で丸めて心の窓から捨ててやる、しかしその時私の脳内で少し引っかかることがあったそれについて
もう少し付き合ってやるか、と言う気持ちに少しなるもしもあいつが何か犯罪を犯しそうになった物ならば
すぐさま警察に電話なりなんなりして
あいつを刑務所に引き渡し
それでまあ、半年後くらいに、なぜか警察に呼ばれ
何だろうと心配になっているところで
所長さんに「君は女性なのになかなか勇気がありますね」
などと言って貰って
「いえいえ、一市民としては当然の義務です」なんて私も言って
その上で逮捕協力の謝礼金の百万も貰えばウホウホである
私は少しついて行ってみることにした

「君は夢がないなー」しかし捨てたはずの妄想が事もあろう事か現実の鼓膜を伝い響く

なんて事だ。妄想をリアルにしてしまったらしい
私、恐ろしい子

そんなことを考えていたというのに、

「君はこの状況下でブツクサ言うのを今すぐストップしてくれないか」
と言い
「後そんなに妄想ばかりで愚痴を言うのはあまりにも発想の制限を狭めているとしかいいぃーよおがあぁ」
私は手袋装着の上(途中で拾った生ゴミ廃棄用)で
奴の憎たらしい、国交の境の無い何でも話すフリーダムな唇を抓るように伸ばすと

痛い痛たたた

と言って大人しくなった

所詮暴力の前には皆平等であるしかない
by生徒会

そんな物が渡り廊下を歩く私の目に通り過ぎながら止まる
実に意味不明だが流石と言っておこう
何といっても、あの生徒会の目録である、もう一度思おう
あの生徒かぁあああいの

「っふ、お返ええええええぃしぃいいだあぁ」
私は乙女の口を捻るさなかのやつにすぐさま天誅にと両腕を汚物フリーホールにさながらフリーホールドしたために
嗚咽が聞こえ、すぐさまトイレに走った
まったく最近の大人はこれだから
私は第二回イカサマ探偵撃退戦に勝ち鬨をうねり挙げたのです。


しばらくして、この暑さのせいか、ひどくやつれた青い顔の探偵が、
元気なく私の後に続く
「ここです」
どこかの秘書か職員のように私はポスターで埋め尽くされるように本の宣伝が張られた廊下を半ば所有かした図書館室を示した
その中に我が校の新聞紙が張られ、その他が邪魔で余り見えにくい
帰りにでも全部剥がしてしまおうかしら、そんなことを考えていると
またしても邪魔が入った

「ここですか噂の幽霊がでるというのは」
それは、この変人奇人の安売りセールからの贈り物のような男の言葉に
別段違和感の無い、それどころかこれ以外なら、逆に驚き、桃の木、物であるが、しかし今聞いたことは荒唐無稽なほらにしては少し真実めいていた
少なくとを理解できないような内容なりに日本語であることは確かだが

「どう言うこと」
担当者では無いが、いちお連れ合いなので単刀直入に聞く

「・・・・・幽霊のこと」
奴は首を傾げ聞く
「そうよ、どういう事か聞かせて下さい」
自称新聞部部長として、これは中々面白そうであった。

「新聞部」
別名 同人クラブなる,演芸部の別名
物を書くクラブから自然と枝分かれするも一人独立する事が叶わず
今なおその所属は演芸部になる。
なお部員五人を含め不定期に取材発行を行うが
実質部長一人が活動を行う
以上

「うーむ・・・」
しばらく腕を組み一人悩む探偵
「よろしい、きなこ揚げパンで一つでどうだ」
その提案に
私は奴に頭突きをかまして黙らせる
いつからこんなに暴力的になったのかしら
私はその恐るべき資質に驚愕しながらも、さっきより数段顔が真夏にしては青い探偵を上から、うずくまっているのを見下ろしていた

「君に話すことはない」
断固いじけた探偵は、そう言うやいなや一人図書館に入った
それはもちろんピッキングして、鍵の掛かっていた、そこに入ったので
私も仕方なくその犯罪を下を向いていたら突然誰かが開けていたという事にしておき入った

いつ入っても、本の匂いは良い
まるで、その重厚感がどこまでも冒険を促すように所狭しと
並べられた本により手に汗握るような緊張まで感じる
男はどうなのだろうか

「おい探偵君」
誰のマネでもないがなんかのマネっぽい言い回しになったが聞く

・・・・・・・・

何の返事もない
まさか度重なる暑さで死んでしまったとか
私はどう
アリバイ工作をするか考えながら本の森に進入を試みた

奴は天井を見ていた
まるでそこに壁画でも描いてあるかのように、どこか真剣身を帯びていた

声をかけるのもはばかられとりあえず、肩を叩いてみた
「うん」
奴は振り返ると私を惚けた顔で見た
どうやらここがどこで、私が何をしているか自分自身が、忘れているようである

「どうしたんですか、何か」

私は興味本位で野次馬に鳴く

「あーいや幽霊の正体が分かったよ」

そこでようやく私は事の発端を聞くことになる
そう言えば教頭には現場にいって話した方が真実味があるだろうと
入らないことにリアリティーを供給されていたことを今さら思い出す

しかしだ事件と言うにはあまりにも人殺しで無いせいで、小さく感じるがしかし犯罪に大きいもミクロも無い

しかし実際、犬と人ではその差は人間にしてみれば絶対的に否定されよう無く違うものだろう

その事件の発端は
教頭先生が発見したというか、気付いた所から発覚を始めた


八月半ば
学校に用事のある教頭がふと返し忘れた本を返したくなったらしく鍵を開け(犯罪者時、麦容疑者とは違い)中に入ると机の上に出しっぱなしの本を見つける

果たして誰がやったのか疑問に思うが
しかしこう言う事もあるのかもしれないと考え本を直すがそこで
あるはずの本がないことに気付く
そこで図書の先生が忘れたわけではなく何者かが持ち出している可能性を考えて

まず手始めに図書カードを見てみる事にする
ここはまだ本自体にそれが着いているのだ
つまりは、本にぽち袋の半分みたいな物が表紙の内側にあり
そこに入れられたカードに自分の名前が判子で押され図書室に保管され
持ち帰ったまま返さないことがないように分かるようになっている
つまり、そのカードなのだが
探すのにはさほどかからないはずなのだが
どれだけ探してもそのカードは見つからない
もちろん他の近くにある本棚も調べてみたが
どうしてもその本が見つかることはない

さればその答えは無断で何者かが、本をここ以外に持ち出した
又はここ以外の本棚か・・・しかし先ほどから調べているが
どうもこの図書館内にはありそうにないそれではやはり・・・
しかしその時だった、おかしな所から連絡が入った
それはあろう事に市民図書館なのであった


で、行ってみると、出てくる出てくる100数冊の
常盤第一高等学校の判子の押された本が

で更に恐ろしいことに、その日限りでは終わらないことにも不可思議さが残る
いつもある日ひょっこり本が混ざっていた
そこについて、先生もその警備を名乗り出て一緒にその操作に乗り出すも
いっこうにその被害はかい潜るように発生したのだが・・・・・
で、そんな時に先生の親戚に売れない探偵が居るのを思い出してこの
変人が呼ばれたという訳であった。

「でっその内容と幽霊はどんな関係があるんですか、時麦さん」
刑事みたいに凄むと

「まー、夢無い顔しないで零個ちゃん」
私に顔面パンチが発動するのを察っちしたようですぐに
「あっイヤだから」

さて、そのイヤはそうじゃないですよ
のイヤなのか

やめて下さい、お願いいたします
の嫌なのかはたまた、、、、、

とにかく奴は言葉を繋ぎ急いで言った

「いやだから、鍵があったのにどうやって
入ったのかなーって」

「いやでもあなた鍵無くては入れたんでしょ
なら」

「あーこれの事」
そういうと小さな花がちょこんと可愛らしく付いている髪留めを示す

私のだけど、

「コレハタダボクガモラオウトシテ、」
「っえ」
「あっだから、貰おうと思ってぇ」
私は奴の顔面をジャンケンの石で殴り
奴からきっちりと髪留めちゃんを返却させた
「すいませんすいませんすいません」
さっきから気持ち悪い生物以下の何かが謝っていた
もはやここに来た目的が分からない私がそんなことを思った矢先ある事が起きた

それは校舎の誰もいない蒸し暑い廊下に何か人影を見たのだ
それは実に奇妙な感覚で教師か部活の生徒かとも思われたがしかし
それは明らかに制服でも又学生が着る体操服にるいするものでもなく
まさしく黒
そんな輪郭が見えた
それは暑いはずの校舎の温度を一段と下げた気がし、私は一瞬ここはどこかと分からない気がしたが
まるで鏡の中に明らかに変な物が写り込んだような・・そんな気持ち・・
「幽霊」そう自分の言葉が出た瞬間の異様な感覚がありありと脳内に変換され背筋が強ばる
本当に犯人が居たんだ・・

「さあ、どうしたんですか」
私の表情を見た探偵がそんなことを言う
「あなた見ましたか、あれ」
そういって廊下を指さすと
「始まりますかね」
はじめ何を言っているのか分からなかったが、しかし少なくともその顔に嫌悪感以上に物理をすべて否定したようなあやふやさが私に悪寒をさせた。

その時誰も居なかった構内にチャイムが鳴るが

そのチャイムはいつもと違って聞こえた
まるで地獄の底から響いているみたいに気色悪かった。
その現実的体の反応を示さしたのは、今の最悪たる現状が
もっともたる原因に他ならないだろう


私達二人、腕に何かはめられていた
しかし言うなれば少なくともしゃれてはいない
特に言うなれば女性で、こんな物を好むのはかなりマニアックなオタクくらいに思う

金属の銀色に輝き、その不格好な程、歪にでかいそれは
青や黄色の幾何学名線が走り、まるで高級カメラのレンズに腕を通したようであるが、
明らかに違うであろう所は、その腕輪に埋め込まれている小さな青い液晶画面があること、そしてその画面には、青い文字で「ダイナマイト」と書かれて点滅していることから違うのは確実だがそれ以前に
悪い冗談だと思いたい

しかし現にその密封された部屋は、そんな色ではなかったはずなのに赤いペンキで塗られたように一面真っ赤だ
少なくともそんな奇抜な教室
美術室でもないだろう、しかしその立ちこめる悪臭がそれが少なくとも絵の具でも血糊でもない生物の何かだと言うことを分からせた。



この状況になるまでを説明せねばなるまいだろう
私達がその人影ついて口論していたそんな時、いきなり私の背後に
何かの気配がした気がしたが、それ以前に目の前の木偶の坊がなにやら口に布をくわえて眠っている
果たして何をやっているのか
私は少し目を離した隙にいきなり探偵が消えていると驚いたが
しかしそれはテレポーションなどの物では無く
単純に寝ていたに過ぎない
なまじ無駄に背が高いこともあり
その存在がいきなり消えるのには驚く物があったが

しかし、それはいくらキチガイ探偵にしても、こんな真っ昼間に、
それも廊下でハンカチをくわえて眠るとは、いくら探偵でも荒唐無稽過ぎていきなりすぎるから思えない・・・そう思えないなら・・それはまさか

しかしその時何とも甘い、
まるで大好物のバニラアイスのような香りがして私の意識が揺らぐ
その時、口に何かを押しつけられていたような気もするが確かではない
果たして口論の末、最後の最後に奴が何か叫んでいたのだが無視したせいで、、、奴は、なんて事を思ったがそれでフェイドアウトしてしまった分けだ。

そして今現在
その防音設備からここが音楽室だと分かる
この田舎にしては、ここは異常なほど設備がいい
それは音楽室にしてもそうだが
普通なら教室でやる「国語」 「数学」 などの教科も
それぞれ移動教室がなぜかある

その理由付けとして、教室は悪魔で勉強以外をする所であり
生徒が気楽に居られる所にする

などと、どこかで見た犬を犬小屋に入れる方法
みたいな感じがしてしまうが、しかし、それぞれの教室移動のめんどくささ以外に、どこか切り替わる気持ちがあるのも事実ではある。
そして今居るのは完全防音の巨大とまでは行かなくとも広い音楽室
しかし、さっきは一瞬その赤のせいでどこかパンクな場所か、はたまた死んで血の池地獄にでも入れられてしまったのかと落ち込んでいたが
「これは音楽室ですかねー」
などという相変わらず緊張感のないふざけたテノール音が心臓を逆立てたが、しかしそこで改めて見てみると壁の色は白では無いが、
しかしどうして
よく見慣れた音楽室に間違いはなかったのだ。

しかし問題はそれ以外にもあることに
私の頭に海苔弁でも詰められたような鈍い感覚を揺らし
ふと奴の腕にある不格好な物に気付いた
「あんたそれ」
そこで奴も気付いたらしく
「ああ爆弾みたいだ」

と、とんでもないことを言った
爆弾発言にさらなる絶望が私の意識を揺らす
私はつい目が眩んで倒れそうになったとき良く見ると私達以外にも人が居ることに気が付く

なぜ気付かなかったかと考えてみれば、今起きたばかりだったせいだろう

それにしても誰がこんな事を
私はその思いをその人影に聞いてみることにした
少なくとも探偵に言ったら余計話がこじれそうに思ったからだ
私がその人達に近づこうとしたその時
「やめた方がいいよ」
その、のんびり口調の中に何か鋭く私にへっぽこが言った。
「何で」
私は近づこうとして考える
(果たして、この赤い物は、果たしてなのだろうか)
「おいっ」
いきなり後ろで肩をつかまれた

「なによ」
私は諦めず向かい気付く
それは何かの人形のように動くことはなく
それは赤く皮膚がなかった
それは、その筋肉と思われるミミズのような物が皮膚を覆い
私は瞬間、意志しないで俯き吐いた

「こ、これはどういうこと」
まるで最後なんか、自分でも聞き取れない感じで喋る

しかし、もしかしたら聞こえていないかも知れない

などと思ってはいたが

奴は「君は生きなくてはいけないよ
なぜなら犯人を捕まえなくてはいけない」
など統計無理な変な事を言う
果たして、気を紛らわそうと言っているのか
はたまた、本気か

私は泣き崩れていた物を無理矢理起こし奴に言う
「終わったら泣かせなさい」と


いや君はまだ未成ね

果たして何のことだろう
私は考えることはなかった
私の耳に到着するやいなや勘違い大人に高々と制裁のハイキックが奴の右
後頭部に炸裂していた。


「なかせなさいね」   (ネカセナサイネ)



No.1 「国語室」



これは先ほども言ったが私の学校には色々というよりか、
教科の数だけ教室がある
だから何だというわけではないのだが


私達はその息苦しい血のむせかえる教室をとりあえず調べてみると
あらぬ事に死体以外に、この部屋で唯一と言っていいほどの白い封筒が天井に張り付けてあった


「どうやって取りませう」
私は一人それを見ながらつぶやくと
「ふっん」
横で探偵が垂直に跳ねた
よく考えてみれば木偶の坊のごとく
無駄に長身の奴に、はじめから取らせればよかったのかと
今更ながらに後悔した

「どれどれ」
私は無造作に奴からそれをひったくろうとしたが
奴はその無駄に高い身長を無駄に使い私の動きを
無効化させてハンカチを使い封筒を破くと中身を器用に取り出した。
「なんて書いてあるんです」
私の問いに
速読でも出来るのか
はたまた何も読んでいないのか
どちらにしても私にそれを渡した

「拝啓

 生け贄の諸君

 君たちには、これから人殺しを止めて貰いたい

 しかし制限はある

 一回の殺人につき一回の移動を許可する

 そのたびに犯人の居場所を推理して見つけたら行動不能の上、警察にで も 突きだしてくれ

 なお 、この校舎から逃げ出せば即連帯責任で彼らのように吹き飛ぶか ら そのおつもりで

 ルール
 一回の殺人で行ける部屋は1教室のみ
 その他に寄り道すればアウト

 なお、犯人がいると思われる教室には一回コッキリしかいける権限はな い

 間違えばその時点で、その人間は死をえられる

 以上     宇宙今日産党・ガイヤ   」

私は顔を見合わせた
奴はと言うと神妙に見ていたがそれをしまい胸ポケットにしまうと
「では行きますか」
そお言って開かないはずの教室の扉に向かう
先ほど二人がかりで蹴ったり殴ったり撫でたり拝んだりしたが
結果的には無駄だった、しかし奴はそんなこと忘れたようにその扉に進んだ

しかし、それは開いた、まるで見計らったかのように

私は急いで、後を追う
「どうして」
それは、こいつが何らかの、と思って聞いたのだが
しかし、奴は自分の左の人差し指を腕輪の画面でコツコツと叩き
見て見ろと目で言う
そこには
まるでネオン街かラーメン屋とかの電子版のごとく流れる文字で

「第一の事件発生・場所は国語室」と表示されていた。

これ以上にまだ事件が
私は、本の窃盗、勝手に眠らせ監禁したあげく、精神的ストレスをもたらした被疑者に、断固拒否しようとしたが
「行くぞ、助手君」
と言う人間を殴りたく思い
先に道が分からないはずの男を叩くべく後を追う



それは二階の一番端にあり机、椅子は50個ほどで、すべて固定式でもあり
更に言うなれば、それぞれの机にパソコンが装備されていて
果たしてここに金をかける意味はいかに
と思いたくなる。ちなみにネット使用不可能という役立たず
である事を付け加える。

更にどうでも良いが、この校舎は漢字の「口」の用に囲んだ形で
その中に小さく縦長の細い時計塔が建っているから
実際は「回」のような感じである
何でも初代校長が面白い感じにしたかったらしく
このような物になったと言うが、どうでもいい

その他にプールやグラウンドもすぐ隣に有り
それを含めぐるりと、グリーンなネットが一周校舎全体を含み柵の如く周りを包んでいた
しかしそれは野球などのボールが外に飛ばないようにすると言うよりかは
外から熊や猪、鹿などの動物が入り込まないようにと言う感じも強い
しかしそんな学校の校舎ではあるが

別名「城」と呼ばれる
そのいく重に囲まれた建物は一瞬、塀にも思え
さらには遠目に見るとだんだんと中に行くほど高い建物がまさしく
ディズニーなんかの海外の白い城をも思わせる

そんな事はさておき、私達は国語室に侵入したのであった
その時、またピン止チャンの出番があるのかと思ったりもしたが
しかしそんな心配は向こうに
無事戸は開く
それを見て一瞬笑うような顔をした探偵を
私は忘れないだろう
そんなことを心に刻みながら教室に入ったのだが

しかしそこで見たものは、首のない死体だった

いや、少なくともその部分から先はなく
それでも生きているとは思えないからそう思うのだが

私はどうすんのよと奴を見ると
「うむ」となんか考えているぽい感じにうなりながら
「それじゃあ行こうか」と言った

「ちょちょっと何が行こうなんですか」
「えっ、だからさ分かんないし帰ろうかと」
私は怒りを抑えながら奴に聞いた。
「帰るってどこに」
そこでようやく自分の語彙と頭と誠意の少なさに、ようやくやっとこ気が付きましたようで「っあ、いや違うよ、無駄に諦めたんじゃなくて後もう一つ、いや後二つくらいの殺人が起きてっえ・・」

私は奴の鳩尾に鉄鎖いを食らわそうとしたがやめた
涙に顔が曇り見られたくない
なぜこれだけのことが起きているのにこうも平然としていられるのだろう
「あっすまん、しかし」
私は帰り際あるものを見つけ拾い又その帰り際に事故で奴を蹴り飛ばした
うずくまる奴


「どうして人二人以上と生きている私達二人を救うのであろうか」
そんな怒りに少なくとも、先ほどから気付いていたらしい
「別に人がどうこうではない」
私の振り上げた足が止まる
待ってやる
あいにくスカートではなくジーンズだ
「僕は人がどうこうじゃない」
全くおおじ無い奴の心に免じ止まる
「君はなぜ事件を解決する」
「・・・・生きるため」
「僕は違う、これはゲームなんだよ」
私の足がギリギリ奴の腐って涌いている頭蓋骨三センチで止まった。
「。。。他にいうことは」
「君僕を殺すと死ぬよ」
私は軽く足を挙げたまま回るとけっ飛ばして、先を歩いた
「暴力では何も解決できない」
「いいもん殺し屋に成るから」
「これだから最近の夢のない奴は」
「誰が」
「君は知っているかい、夢なんてものは実にいい加減だ
そして」
「そして何です」
「それは夢でもないリアルなんだ」
「・・・・・」
「さっき君が持っていた手紙見せてくれるかな」
私は奴に紙を渡した

「君のポエムじゃない」
良く見るとそれは、私が思いつくごとに書きためているメモ帳である
どうやら恥と同時期、究極の怒りを瞬時にえたらしい私は
このごろの物忘れの激しさといい加減さに老後を心配しながら奴を今日何度めかになる蹴りと共に爆音を廊下に鳴り響かした。
(キャーコワーイイ)
そんな声がその廊下に響%

デタラメすくーる

デタラメすくーる

  • 小説
  • 短編
  • 青年向け
更新日
登録日
2015-04-13

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

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