RPGはやはり命懸けじゃなきゃ始まらないよねっ☆

RPGはやはり命懸けじゃなきゃ始まらないよねっ☆

ここは全て遊びで決まる世界『エグニマ 』。
エグニマは今、闇の種族Crow´sに
支配されかけていた。
王のセトはCrow´sに負け、死んでしまう。危機に陥った時、次期女王のアニスと幼馴染みのティムが立ち上がり、
Crow´sに勝つために仲間を増やし、国を取り戻すファンタジーが今、始まる。
『エグニマの名に懸けて!』

FILE1.ロイヤルストレートフラッシュ

FILE1.ロイヤルストレートフラッシュ

ここは全てが遊びで決まる王国エグニマ。エグニマは今、闇の種族Crow´s
によって支配されようとしている。
それを阻止するべく次の国王を決めようとしている真っ最中。挑戦者の中でひとりだけ女の子がいた。
彼女の名前はアニス。皇族であり
、わずか18歳ながら次期国王候補の一人。そして今は国王決定戦の
決勝戦。ゲームはポーカー。そして…?
「や、やったー!ロイヤルストレートフラッシュが出た!私の勝ちだね♪」
彼女は嬉しそうに笑う。それを聞いた相手は顔を真っ青にして震えていた。
それは、65万分の1しか出ない、といわれているからだ。
「ロ、ロイヤルストレートフラッシュだと…?!くっそぉー! …負けた…」
こうしてアニスは国王になったのである。
ーしばらくしてー
アニスは先代の国王、セトの部屋へ向かった。何かヒントがあると思ったからだ。
本棚にある遺言書を手に取りパラパラとめくっていると、あるページに目が留まった。そこには、
『王国は3つの国の協力によってすくわれるだろう。だが、それには3つの国の…』で、文章は終わっていた。
3つの国の…何だろう。アニスは考え込む。3つの国の協力を得ることだけはわかった。
『他国の協力を得るためにいこうかな。』とつぶやくと、背後から
「他国の協力を得に行くんだろ。だったら俺も一緒についてってやるよ。」と、言われ、振り返るとティムがいた。

FILE2.ティムと共に。

FILE2.ティムと共に。

彼の名前はティム。幼馴染みで、彼の両親が国王と仲が良かったために、特別にこの部屋の管理を任されている。
「い、いつからそこにっ!」
「最初から。」
アニスが心臓をバクバクいわせているのに対し、ティムはしれっと答える。
呼吸を落ち着かせ、二人は部屋を退室し、アニスは歩きながら
どの国が協力しそうかを聞いてみた。
「やっぱりCKがいいんじゃないか?剣とかも持ってるし。」
ティムの的確なアドバイスに頷いていたアニスだか、CKはどんな国だか
わからない。
「CKってどこ?」と聞いてみた。
すると横からゴゴゴゴ…と聞こえてきそうな感じに震えていた。
そして、アニスをキッと睨むと、「ひぃっ…!?」と声をあげる。
「お前ま、まさか国王にもなって分からないのか!?
…ったく…」やれやれ…と言いながら、地図を取り出す。
「いいか?CKって言うのは、カットキングダムの略だ。
そこの国の住民は、男女問わず全員剣術使いだ。協力してもらうなら最適かもな。」
「じゃあ、今すぐ向かえば…」いけるよねっ!とアニスが言おうとすると、
「ストップ。」と声がかかり、
「協力してもらうには戦わなくてはいけない。つまり、勝たないとパーだ。
それに…負けたら死ぬぞ。」と、言われてサァーっと顔が青ざめる。
そして「えぇー!!!!!!」と叫んでしまう。
「馬鹿!声がでかいんだよ。だから何か対策を考えないとな。」
そう言って考えていると後ろから声がして振り返ると
「ごきげんよう、クイーン。いや、アニス。」丁寧にお辞儀をしてから微笑む青年がいた。
「ルイ…?」
そこには小さい頃に王国が襲われた時に助けてくれたルイだった。

FILE3.やって来た青年、ルイ

FILE3.やって来た青年、ルイ

「何故ルイがここに…?」驚きを隠せないアニス。
すると、ルイは頭の上にポンと手を置いて
「アニスがクイーンになったと聞いたから挨拶に来たんだ。」そう言ってにっこりと微笑む。
エグニマは昔、違う大陸の大きな国に襲われたことがある。その時に助太刀として現れたのがルイ。彼は優しくて剣も魔法も使えるエリートで、まさに紳士といえる。
命の恩人に再会できて、きゃあきゃあ言っていると
「もういい加減にしろよ。俺らは忙しいんだ。さっさと行くぞ!」
そう言ってティムがアニスの手をぐいっと引っ張って行こうとすると、
「待って!」とルイが声をあげる。
「どこに行くんだい?」ルイは興味津々な声で聞く。
「これからCKに…」アニスがさらっと答えると「バカッ…」と聞こえる。
どうやら、ティムはルイと一緒にいたくないらしい。
「じゃあ、僕も連れて行ってよ。」
「はぁ!?誰が連れて…
ティムが断ろうとすると、
「良いね!一緒に行こうよ!だって、仲間がひとり増えるんだよ?!
とーっても心強いじゃん!」目をキラキラさせて答えるとルイは「ありがとう。」
と一言だけ言った。
そして、大臣を呼びCkへ馬車を出すように命じ、アニス達は
CKへと向かった。

FILE4.お兄さんたち、だぁれ?

FILE4.お兄さんたち、だぁれ?

剣術使いの集まる国、CK。
ここの国はここ数十年でかなり発展し、
世界第3位まで登り詰めた。
そんな国の主ともいえる人間、実は…?

アニス達を乗せた馬車はそうこうしているうちに
CKの門の前にやって来た。するとそこには長身の男性がいた。
馬車を降りて門の前に行くと、
「アニス樣ご一行、我が国、CKへようこそいらっしゃいました。
私はCKの主であるミラン樣の執事のオリバーと申します。どうかお見知りおきを。」
オリバーはにっこりと微笑み、お辞儀をした。
ルイとティムは真剣に話を聞いている。しかしアニスは
キョロキョロして、誰かを探している。
その行動に気付いたティムが小声で『何しているんだよ!』と言っていると
オリバーが、「さて、私の紹介はこのくらいにしておいて、これから皆様を
我が国の主、ミラン樣のもとへご案内致します。こちらへどうぞ。」
オリバーのあとについていくと、とても大きな城が見えてきた。
CKの街並みは美しく、赤レンガの道に薄い黄色などの淡い色を基調とした
家々が並んでいる。しかし、その風景には合わない光景が。なんと、街では常に
剣と剣がぶつかりあっているからだ。
この光景を見て、若干引きつつも歩いていると
城についた。
城の前に女の子が立っている。するとその女の子はこちらに向かって走ってくる。
すごい勢いで。
「ルイーっ!」
「うわあっ!」女の子はルイにぎゅう~っと抱きついた。
残る2名の気配に気がついたのか、目だけはこっちを睨んでいる。ただし、
アニスだけを。ルイに宥められ、やっと手を離した。
「誰だ、こいつ?」とティムは言いながら女の子を指差す。
すると「まあっ!失礼ね!」と怒るとルイがまぁまぁ…となだめて、
「この子はスズネっていうんだ。僕の故郷がここだから小さい頃から仲が
良かったんだ。」
説明している時に、スズネはアニスを睨みながらルイの腕にするりと腕を絡ませる。
そして「フンッ」と鼻で笑うとアニスはビクッと体を震わせる。
そんなことをしていると、さっきから話をしたそうだったオリバーが「あのー…」と声をかける。

RPGはやはり命懸けじゃなきゃ始まらないよねっ☆

RPGはやはり命懸けじゃなきゃ始まらないよねっ☆

あなたは全てが遊びで決まる世界で生きてみたいと思いませんか? そんな全てが遊びで決まる世界で、 本当の楽しさ、仲間とは何なのかを考えさせられる冒険ファンタジー。 『エグニマの名に懸けて!』 あ、これだけは言っておきたい。タイトルがライトノベル風だけど、 ライトノベルじゃない、普通のファンタジーだからね?! ※少しずつ更新していきます。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 冒険
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-04-11

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. FILE1.ロイヤルストレートフラッシュ
  2. FILE2.ティムと共に。
  3. FILE3.やって来た青年、ルイ
  4. FILE4.お兄さんたち、だぁれ?