近未来小説「 Neo Border - The near future -」

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Episode 4  勇者の光束 Ⅱ

Roskva
「誰も彼を見たことがない。けど、私たちのフィールドのだれもが彼を知っている・・・」 「そう、あの人だわ」

Lorenzo
「もしかして伝説の”ヴェズルフェルニル(Vedrfolnir)”なのか?・・・」

Roskva
「大統領クラスの警護、あの容姿、なにより私たちを一瞬に凍らせたオーラ。
そして
ここのCOO(最高執行責任者)、CIO(最高情報責任者)、CTO(最高技術責任者)たちがこぞってお出迎えするあたり、 今、最も必要とされている人物というならば彼の他にいるかしら」

「それに、今駆け寄っていった司法省のやり手だったあの、 CLO(最高法務責任者)の歓迎ぶりは、
この国ではキリスト生誕と同じ期間の終身刑を公言されている彼にとって 超法規的措置が完了したことを意味する」

Lorenzo
「そうだな。いつもながら鋭い洞察力だ」



★ヴェズルフェルニル(Vedrfolnir)
ネットワークに住む伝説の賢者。
伝説ということで実在はしないと誰もが思っている。

にもかかわらず、実在するかのように公的機関が公言するわけは、
漏えいするはずの無い多くの国の国家機密関連の情報が、いろいろな事件を引き起こし、 各機関のメンツが丸つぶれしていく中、 それでも犯人を特定できないことから、苦肉の策で仮想上の賢者であるヴェズルフェルニルを犯人とするしかなかったためである。

その状況を識者は当然見抜いているため、風刺作品などでこの虚構を世界中の人々は知らされたが、 国家が駄々をこねるとろくなことがないため、見て見ぬふりをしていた。
作品として特に ”風に手錠をかけようとする風刺画”は世界的に有名である。

しかし、
特定フィールドの”ネットの勇者”と呼ばれている人たちは、 ある理由によりその存在を信じて疑わなかったことは、今この状況になり、証明された。

この証明がどうして行われたか?

誰が本当に実在したヴェズルフェルニルをここに招くことができたのか?

は、 今は明かさないでおきましょう。



みなのために・・・


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  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • アクション
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-04-08

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