近未来小説「 Neo Border - The near future -」
Episode 4 勇者の光束 Ⅰ
2025秋・"Ragnarok Crisis・ラグナロククライシス(ネットパニック)"は早朝に発生し、 昼前に超巨大ウイルスと確認されました。
それを受け午後になり "Neo Border Company" は、 "Ragnarok・ラグナロク(人工知能型ウイルス)"への地球規模の緊急対策本部を立ち上げるため、 全世界の電子頭脳ブレーンの "Neo Border Company" 情報管理中枢センターへの招集を各国に要請。
やがて各国から続々とブレーンが到着する中、 ターミナルデッキ中央で一人の女性が今到着した小型ジェットを見ていました。
Lorenzo
「やあ、レスクヴァじゅあないか!久しぶりだな!」
Roskva
「あら、来てたのね・・・しばらく見なかったからLOSTしたかと思ってたわ」
Lorenzo
「ハハ、僕は君が付き合ってくれるまでは死なないと決めているからね。」
Roskva
「よかったわ、じゃあ長生きできる」
Lorenzo
「おいおい、そりゃないぜ」 「でも、良かった。元気そうで。・・・Code"深海魚”以来だな」
★ Code"深海魚”
フィクションで小説などに出てくるネームではあるがその域を超えない。 世界中に張り巡らされた海底ネットワークに暗躍する各組織の攻防についてのコードネームといわれる。 この小説の語句解説の”国境システム「Neo Border Gateway」”に記述されている、 「たかだか100億ぐらいの人生にスパイスを振り掛けることで、 料理をDeliciousにすることは造作も無い」 に通じる。
Roskva
「相変わらずおしゃべりね」
Lorenzo
「ところで、あのジェット。えらくガードが堅いな。エアフォースワンクラスみたいだけど、 大統領がみんなを激励にでも来たんじゃないんだろうな」
Roskva
「ほら、向こうの空・・・」
Lorenzo
「ん?・・・もしかしてAWACS(空中警戒管制機)か?」
「本当に大統領かよ!?」
滑走路のジェットを取り囲むようにシークレットサービスのような人々が集まっている。
そして、このターミナルデッキの要所要所の人員が増えてきた。
やがてジェットの扉があき、数人のガードの後にメタリックっぽい黒い衣装をまとった彼が現れる。 ベネチアンマスクのようなものをつけてはいたが、間違いなくこちらを見た。一瞬目が重なりあうのがわかった。 二人は金縛りにあったかのように動けなくなる。
近未来小説「 Neo Border - The near future -」