君が手をふる
瞳の奥に吸い込まれて
心に消えた僅かな感覚
白い花のような細い声

霞んでしまいそうで
消えてしまいそうで
死んでしまいそうで

届かない 僕の声
幻が僕を惑わす
幻が僕を包んで霞ませる

何も見えない
何も聞こえない
何も感じない

君はどこ?
君はだれ?
僕はだれ?
僕はなに

鮮やかな君の色は
僕の視界を眩ませる
君に近づきたくて 離れたくない
君の香りが僕を包んで
僕の視界は霞んでいく

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-04-07

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