俺の名前は猫男爵である
猫男爵からの手紙
我輩は猫男爵である。
Dear She
早速だがこれを読んでいる君に伝えたい事があるにゃ。
、、失敬。つい癖で猫語が出てしまったにゃ。
まぁ些細な事だ。俺様の愛嬌として我慢してくれにゃ?
話の本題に入るが、伝えたいこと、というにょは君へのプロポーズにゃ
驚いたかにゃ?驚いただろう?
君のびっくりしてハーブティーのはいったガラスカップが落ちたのが目に見えるようだにゃ、
この手紙でプロポーズをしたのは後一週間位で帰れそうだからにゃ。
後少しだから我慢してくれにゃ。
そうだ、結婚式は君のお気に入りだった丘の上の教会でしよう。
両親、友人を呼んで盛大にするのもいいにゃ、嗚呼考えていると楽しくなってくるにゃ。
今日は他国との貿易交渉があったにゃ、国と国との大きな交渉会だったから絶対に成功させなきゃいけなかったんにゃが上手く行ったにゃ。よかったにゃ。
明日は大きな軍の基地に視察に行って、兵器の補充や点検作業の見直しをする予定だにゃ。少し戦場も覗いてみる予定だにゃ、あぁ。安心してくれにゃ。
遠くからだから決して撃たれるきょりじゃないにゃ。
おっと、今日はこの辺でおいとまするとしよう。
追伸:ハーブティーはあっていたかにゃ?これからも君の幸福と明るい未来を願おう。
Sincerely 猫男爵
「死なないって言ったじゃにゃい」
俺の名前は猫男爵である
結婚を前に夫となるはずだった彼が何らかの事故に遭って、帰らぬ猫になってしまう話。