Regret…

君の温もりを思い出す夜 脳裏をよぎるのは後悔の渦
小さくて儚い夢の鼓動 この腕で抱き締めていたはずなのに

君が「好き」って言った色 いつも纏っていた香り
同じ物を探して真似した 「お揃い」って喜ぶ笑顔
それだけで満たされていた 笑顔の裏の哀しみも知らないで

「大好きです。」…返す言葉はありがとうじゃなかった

逢いたいと願っても虚しいだけ くすぶった気持ちを引きずったまま
何度も抱き締めたはずなのに 君はもう僕の腕の中にはいない
輝きながら消えて行く君に 立ち尽くしか出来なかった
君はいつだって僕の中の一番だったんだよ…

変わりゆく季節止まった時間 僕の気持ちはあの頃のまま
顔を隠して流した涙の跡 覚悟を決めた君引き止められずに

沢山の手紙やプレゼント 僕はまだ一つも捨ててないよ
僕があげたささやかな贈り物 まだ残っているのかな
君の好きな色を塗り替えた 結局一方通行だったんだね

「全部守るから!」…ただ君を縛り付けた言葉だった

終わりのない恋を夢見ていた それが君だとあの頃思ってたのに
其処に君が笑顔でいるだけで 愛し合ってる気になっていた
今は存在しない唯一の愛に 後悔を覚えて苦しく辛くなる
君を離すつもりなんてなかったんだよ…

「また逢える?」「ごめんなさい…」
あの言葉もそこに立つ意味も全ては君だけの為だった
忘れないで気付いた嘘に 本当は愛し合ってた日々の事

君と出逢って世界が変わった こんなにも人は優しくなれる
惰性で生きてた僕の人生 光が指して背中を押されたよ
恋を知って愛にくじけた 何もかも君のだけの特権だったから
抱き締め合った数だけ胸が痛むよ…
どうか君だけは幸せでありますように…

Regret…

Regret…

  • 自由詩
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-04-01

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