いろいろ

いろいろ

日常で ふと思ったことを書きとめました。
なんてことない事ばかりですが こういったことが 幸せ なのかなと思います。

ものの価値

ものの価値

おつりで受け取った小銭の中の
今年出来立てのピカピカの硬貨より
私の生まれた年に作られたものの方が
なんだか大事に思えて
使えなかったり

有名画家の高価な絵より
私のことを想って描いてくれた
一枚の絵ハガキの方が
美しく思えたり

ものの価値なんて
そんなもので
大切なもの
くだらないもので
大事なもの
私にしかわからない特別なもの

あなた

あなた

空は青いとあなたは言う
私は海の方が青いと思う
休みだから出掛けようとあなたは言う
私は休みだから家に居たいと思う
あなたはトマトが嫌いと言う
私はトマトが大好きだ
あなたは犬を飼おうと言う
私は猫が飼いたかったな
あなたは私の左側に寄り添う
私はあなたに右側にいて欲しい
 
君は髪が長い方が似合うよとあなたは言う
私は短い方が好きなのに

それでも私は背伸びして
ちょっと高い
いいシャンプーを買って
あなたに髪を撫でてもらいたくて

髪をさっぱり切りたいなと思いながら
私はあなたの髪を鋏む

あたたかい風にのって
あなたの栗色の髪が
はらりと舞った

春はいいねとあなたは言う
そうだねと私も言う

私のもとに生まれてきた君へ

私のもとに生まれてきた君へ

私のもとに生まれてきた君は
その時 私の腕の中で
そのぬくもりで
大好きと伝えてくれた

そして
少し大きくなった君は
小さな手で私の指をぎゅっと握り
大好きと伝えてくれた

そして
また少し大きくなった君は
ぎゅっと私に抱きついて
大好きと伝えてくれた

そして
また少し大きくなった君は
たどたどしい言葉で
大好きと伝えてくれた

そして今君は
ランドセルを背負っている

君はこれからも成長し
私の背なんか優に超して
生意気な口をきくようになるのだろう

そして
いつか 今まで私に伝えてくれた
『大好き』を 他の誰かに伝えるようになるのだろう

その時までに 私も成長しなくてはね

大好きだよ

傘

冷たい雨が降るときは 僕が君の傘になるから
降り注ぐ朝日が眩しいときには 僕が日陰を作るから
強い風が吹き付けるときは 僕が盾になるから

僕は知っている
君が頑張っていることを
健気に 不平不満も言わず 耐えていることを

だから 頼っていいんだよ
君の抱える荷物を 僕が半分背負うから

大丈夫 それぐらいしたって罰は当たらない
君は それだけ 頑張っている

邁進

邁進

けして平坦ではない道のり
それをまっすぐ進むわけでもなく
蛇行し あちらこちらで道草を食いながら
楽しく 苦しく 進んでいく

進んだ先には何があるのか

目標?夢?希望?

例え求めたものが手に入らなくとも
けして無駄ではない

そこには成長した君がいる
出発する前より経験を積んで成長した君が 

いろいろ

いろいろ

なんてことない日常でふと思ったことを詩にしました。挿絵も一緒に楽しんでもらえるればと思います。 新しいものが思い浮かんだら追記していく予定です。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2015-04-01

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  1. ものの価値
  2. あなた
  3. 私のもとに生まれてきた君へ
  4. 邁進