春だなあ

同じ方向にあるいているとわからないほど緩やかな春の風
そっと揺れていて
顔にふれると元気をもらえる
ちょっと冷たいが
陽光のあたたかさの下ではちょうどいい

外国からの人も日本人の家族も
ピンクになった桜の花にカメラを向け微笑んでいる

木の命と自分の命がこの時期に同期していることを
また今回も確認できる

太陽の光が高くから射すようになるとき
生命にまたあらたな命がふきこまれる

見る人の顔がみんなそんなふうにみえるこの時期
生き物はみな再生される

春だなあ

春だなあ

やっと春ですね。まちどおしかったなあ。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-04-01

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