真偽
僕は君を無くした日から消えた――
とある亡くしたモノの話。
もしかしたら貴方も…
君がいなくなった日
君がいなくなった日
僕は全てを捨てた
キミがいない時間はつまらなかった
何をやっても上手くいかなくて 何をしても上の空 失敗ばっかりでいろんな人に叱られて
でもまたキミに会えると思ってやってきた 全てはキミのため キミの全て
だけど・・・だけどだけどだけどだけどだけどだけど
キミは戻って来なかった
「待ってる」って 「一緒だ」って 「戻ってくるから」って 言ったのに… 言ったのにッ!!
ガシャン!!
私は写真立てを床に投げつけた それは大きな音を立てて砕け散り 部屋に散乱する そしてふと我に返りちりとりとこぼうきを持ってきて 訳もわからず溢れてくる雫をひたすら拭いながら 散らばった欠片を集めた
まるで昔の記憶をなぞるように
目が覚めた私が見たのは真っ白な天井だった。ボーッとしていると一人の女の人が入ってきて「大丈夫ですか?」と聞かれた。私の目覚める前の記憶は真っさらで何故、どういう経緯でここにいるのかは残念ながら全く。まぁ、皆さんのご察しの通りここは病院だったわけで、病院の先生は軽いショックで意識を失っていたと教えてくれました 。先生や友達も心配してくれていたようで病室にはまだ新しくしたばかりの花束が生けてありました。
けど、私は嬉しくありませんでした。何故だか分からないのです。何故私を心配するのか、何故意識を失ったのか。私は全てを知りたかった。元々好奇心が旺盛だった自分は知を求めた。何かを知る事は面白かった。豊富な知識を持つことが誇りだった。
ある日私は知りたいという欲求を抑えきれず、眠い目を擦りつつ夜中に抜け出した。向かうのはいつもの先生が使う部屋。ドアの目の前に立った所で思いとどまる。人の部屋を勝手に漁るのは些か宜しくないと思った。でも、もしかしたら空いていないかも知れない、きっとそうだ。私は深呼吸をし、開閉ボタンを押した。静かに開いた扉からひんやりとした冷気が溢れてくる。思わず鳥肌がたち腕をさする。意外と寒いのかと思いつつ目的の机に目を向けた。机は綺麗に整頓されていて先生のキチンとした人柄が出ているようでした。ファイルや資料を丁寧によけつつ、探していると目当てのモノを見つけました。見つけた瞬間私の鼓動は早まりました。まるで遊園地に連れて来られて愉しそうにはしゃぐ子供のように。早まる気持ちを押さえつけペラペラと捲っていくと、1枚の封筒を見つけました。もしかしたら手がかりになるかも、そう思いました。中を開くと小さな紙切れが入ってました。封筒を逆さにすれば、ヒラヒラと舞い落ちてきた。何が書いてある…の……?
【××××××××】
ッ…!?
頭がッ!?痛い…痛いよぉ、出シて…。ここから…
「「助けて(ニゲテ)」」
…目が覚めた僕が見たのは真っ白いただの天井だった。
真偽
【私は嘘つきである】
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作者コメ☞このアカウントになりまして初の小説になります。書いてる側としても楽しませて頂きました\( ˆPˆ )/ 今回はパラドックスについての小説になりました。相変わらずの短編&読みずらいものでしたが最後まで楽しんで頂けていたら幸いです!では最後に、ここまで読んでくださった皆様ありがとうございました!!